「お山」のタヌキと一角獣
写真を撮ってちゃんと描く、このところこの基本に立ち返っておる当方ですが。
さてどこ行って何撮ろうか、これがなかなか問題ではある。
せっかく東京に住みながら人ごみも観光地も大の苦手である当方、スカイツリーすらまだ登ったことがありません。写真の撮りがいがあって、近くて、広くて、安くて、涼しくて、運動になる(欲張りだな)ような場所は何かないものか…探していたらひとつ見つけました。
上野公園に、タヌキのお社があるという。
最近当方、タヌキに一方ならぬお世話になっていることだし、姪っ子の受験お守りでも買ってくるかのうと14日土曜日、車上(自転車)の人となりました。
いざ上野。
と、その途中に先日記事にした谷中を横切るのですが、そこに三浦坂という大変に急勾配な坂があります。むかしこの坂の上に住んでいたのですが、当方の知る限り東京で最もキツイ勾配です。ここを朝夕上り下りしていた当方、この坂を見てついムラムラと下りたくなってしまいました。
シャーと軽やかな音を立てて、自転車で下ります。
振り向いて即効後悔。
何故降りてしまったのか、上野はこの坂の上です。文字通り上野のお山。
泣きながらまた上って、東に向かいます。
見えてきた見えてきた。
東叡山、というのは「京都の比叡山を東京に持ってきた」という意味だそうです。上野は東京の北西、古い言葉でいえば丑寅の鬼門。鬼の入ってくる場所ですから強いもので守らんといかん…そこで比叡山を持ってきたとのこと。
調べてみると東京はオカルトシティなんですね。
どうも都市計画の段階から天海僧正など宗教的な人物が関わっていたそうで、基本理念は中国の風水だそうです。中国はいつも北から外敵が来ますので万里の長城で守っとるワケですが、そのマネですね。
どうりで荒川区や台東区、寺ばっかりだと思った。
おまけに川があるもんですから、実際他国との境界になるし処刑場だのなんだのブッソウなものもあつまっています。ディープゾーンです。
閑話休題、上野公園に向かいます。芸大は建物がキレイだ。
こんなご時世ですが、催し物もやってはいます。
そして恒例の、
木っ肌も撮る。
…上野公園は樹木の宝庫でもあるので、木っ肌に凝っていたらたちまち一日が終わってしまいます。ご注意ください<(_ _)>
さてお目当てのタヌキのお社は上野東照宮の中にあるそうな。
動物園の脇をちょっといったところに、あったあったありました。
ここは東照宮ってくらいですから家康さんのいるところですね。吉宗さんや慶喜さんも祭ってあるそうですが。まあ細かいことはいいです、目的はタヌキです。
この正面の門からは入れず、脇から拝観料500円を払って入ります。この立派な東照宮の敷地の中にタヌキのお社があるそうなので、仕方ありません(ー_ー)
せっかくゼニ払って入ったので、写真はいっぱい撮りました。
これ描けって言われたら当方、泣きが入りますね。
しかしここで、マニア垂涎の大物が!
いい木っ肌、出してる。
ご神木の大クスノキ、だそうです。うん、これはイイ。…どうも当方、歴史的偉人やカミサマより、素朴な巨木信仰の持ち主のようですねwでっかい木とか岩とか、ああいうのにヨワイです。
さてこのクスノキに向かって後ろを振り返ると、
やっと見つけたタヌキのお社。
しかしなぜ東照宮にタヌキが…?あ、家康だからタヌキかな?とか思って謂れ因縁を読んでみると、
家康関係ねえじゃねえか(ー_ー)
四国出身、しかも暴れて追放されたワルタヌキだそうです。…まあ、こういうほうが愛嬌があっていいですかね…。
ちなみにご神体はふんぞり返っていて、顔が見えませんw
目的のタヌキを拝んだので、あとは東照宮の写真を撮りまくってモトを取りますwとても上げきれないので、一部ですがこんなかんじ。
…ちょっち成金趣味な気もしますが…(^_^;)
サワヤカだったのは、敷地内に植わっていた夏みかんですかねw右上↓
出口付近、貝の装飾とは初めてみました。縁起物なのだろうか。
…さてここからもう一つ驚いたことが。
帰りにお守りでもと思って社務所に寄ったところが、
「ユニコ」のお守りが。
…当方も手塚治虫先生が俗にマンガの神様、と呼ばれていることくらいは知っておりますが…東照宮公認となると、「マンガの」がとれて、
ただ単にホントの「神様」ではなかろうか(^_^;)
社務所の巫女さんにお聞きしたところ、
「神主が手塚先生のファンで…」
と仰いましたが、
そんなんでいいんだ(笑)
そりゃ手塚先生のファンは世界中どこにいたっておかしかないですけど。裏をみるとこう書いてあります。
ギリシャ神話って書いてあるけど、その辺もまあいいみたいですw
…しかしあんまり細かくして戦争なんて起こされても困るので、こういうのはなあなあの方がいいのかもしれませんね。
…買っちゃったし。
あと目的のタヌキグッズもしっかり購入。なかなかデザインがいいじゃないか。…しかしなんで東照宮敷地内に祭られてるのに、坊主のかっこうなんだろうwあとで調べときます…。
オカルトシティ東京における、タヌキの意匠的意味。
なかなか興味深いテーマが見つかったなあと嬉しく思っております(^^)
やっぱりあれかな、こういうのは荒俣宏先生の本に当たるべきだろうか。
お粗末さまでした<(_ _)>
この記事が参加している募集
たくさんのサポートを戴いており、イラストももう一通り送ったような気がするので…どんなお礼がいいですかねえ?考え中(._.)