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〇〇があるから旅は楽しい。「もう若くないから」と思っていた以前の私に言いたいこと

こんにちは。うめ組ランジェリーです。

先日書いたとおり、2日間バイク旅をしてきました。

一昨日の深夜に帰宅し、昨日は体の疲労もさることながら、旅行の記録を書こうとしても頭が働かず…。

旅行のあと、ぼーっとしてしまって「現実に戻れない」感覚を味わうのは、それだけ濃い体験をしたという証拠。今回はたった2日間でしたが、1日目に予期せぬ事態が起こったおかげで一生忘れられない旅になりました。

最近すっかり忘れてかけていた感覚、ハプニングがあるからこそ旅行は楽しい、を思い出しました。

バイク旅の詳細を書く前に、私の旅行遍歴と、最近「旅」をしなくなっていた理由について少し書いておきます。

旅の醍醐味を知ったベトナム旅行

その醍醐味をはじめて知ったのは大学1年生のとき。旅慣れた先輩たちと一緒にベトナムへバックパッカー旅行をした。

ハノイから入り、南下していく旅程。ハロン、フエ、ホイアン、ダナン、ニャチャンなどの都市に滞在しながら、最終地のホーチミンで旅路を終えた。

そのまま陸路でカンボジアへ向かうメンバーもいる中、私は確かテニスの合宿があったので帰国した。今思えば、テニサーなんてどうでも良いし(失言)旅行を続ければ良かったのに、と思う。

約2週間も旅をしたのに、どこに行って何をしたのか、思い出せる記憶はとても断片的である。

到着日、信じられないほどのバイクの量と騒音に辟易したハノイの夜。連日の猛暑で「チェー」というベトナムのかき氷にはまり、どこに行ってもチェー屋さんを探していたこと。鶏の頭が出てきて衝撃だったローカルレストランで囲んだ鍋。カメラを向けるとはにかんでくれる現地の人たち。

旅の疲れで体調を崩してしまったメンバー数名と(元気だった私含むメンバーは引き続き貧乏旅行)次の都市で合流して、「あい○り」を彷彿させた日。

海岸を散歩していたらシーフード売りのおばさんと思しき人が貝をくれて食べたこと(衛生面怪しかったのにお腹壊さなかった奇跡)。

街中でふと何かを感じ振り返ると、マスクをした幼い女の子と妙な視線がぶつかった。そのあとカメラを盗まれたことに気がつき呆然としたこと。

人生の教訓を語りアイスをご馳走してくれたイタリア人。最終目的地のホーチミンは他都市と比べて近代的で、冷房の効きすぎたカフェで甘い甘いベトナムコーヒーを飲んだこと。最終日、街中でギターを持ったおじさんが『上を向いて歩こう』を歌ってくれたこと。

ベトナム旅行の最中、先輩に言われたのが「旅先でのトラブルは嫌だけど、"ハプニング"は楽しい」

いつでもどこにでも行けたはずだった

以前の自分は、無鉄砲だったけれど自分の心に忠実だった。インドカレーが好きすぎるからインドに行ってみよう、とか。(ベトナムで旅のイロハは学んだぜ、と妙な自信をつけた私は宿も取らずに行き、大学の友人に余計な心配をかけた。バカとしか言いようがない)

それが段々と保守的になり、最近では自分が心から行きたい!と思い立って行ってみる、という旅行をすることがなくなっていました。

代わりにリゾート地や日本国内へ、友人や恋人と予定を合わせて旅行するスタイルが増えた。一人旅なんて「さみしい」し、一人でも楽しめる確証がない限り行けない気がしていた。本当はどこにでも、自分で行こうと思えば、いつでも行けたのに。

人生も同じだな、と思います。本当はどこにでも行けるのに、いろんな理由をあげて行かない、やらない。リスクを取らないのは楽だけど、自分が本当に行きたい場所にはきっと一生行けないのだと思う。

いつか行きたい、はいつまでも行かない

コロナウイルスの影響で海外旅行へ行けなくなってしまった今、尚さら「旅行したい!(行っておけば良かった)」という気持ちが強くなっている人もいると思います。

きちんと計画していたワーホリや留学が延期になってしまって悔しい思いをしている人もたくさんいる。一方で、「いつか行こうと思っていた」けれど、急にダメと言われて「行っておけば良かった」という人もいるはず。

だけど、その「いつか行きたい」は結局いつまでも行かない、だったのだと思います。

私は30というリミットを意識して急にワーホリを決めたけれど、もしもワーホリのリミットが40歳までだったら?30で行こうとは思わなかったに違いない。かといって、40のリミットを迎えたときには、もう行けなくなっていたかもしれない。

行ったことがないヨーロッパの国にも、いつか行きたいと言いながらなかなか行こうとしなかったし、ルートや予算を考えてみることすらしなかった。ワーホリみたいに、期限を誰かが決めてくれることは滅多にない。

逃げ腰だった以前の自分に言いたいこと

20代後半は保守的というか、むしろ「逃げ腰」だった。しかもそれを、「分別や責任のある大人になったのだ」と勘違いしていた。

出産の年齢を考えると、結婚相手を探さないと。
生涯独身の可能性も考えて、家を買うために貯金をしないと。
保険に入るタイミングを考えないと。

お金がないから、旅行できない。
年齢を考えると、のんびりしていられない。

地に足をつけて、もっと現実を見ないと。

今書いてみると何だか笑ってしまいますが、いつも失敗を恐れて、リスクに囚われていた。誰かが認めてくれそうな「正解」を探していました。それは「地に足のついた大人」でも何でもなく、もう若くないし、と勝手に諦めて、人生を楽しむことをサボる言い訳を人や社会のせいにしていただけ。

もし過去の私に会えるなら、とりあえずバックパックでどこでも良いから2週間旅行をするというミッションを与えたい。

欲しいものがない、という真面目な大人へ

「欲しいもの(やりたいこと)がない」という人もいると思う。でも、それは多分本音ではない。やってみたいこと、なりたい自分、欲しいものの一つや二つ、絶対誰にでもある。ただ、非現実的だからとか、余計なことを考えて否定しているだけ。

毎日ゲームをして暮らしたいとか、
犬を飼って庭付きの家に住みたいとか、
田舎で生活したいとか、
ハワイでサーフィンをして暮らしたいとか、
宇宙に行きたいとか、
結婚したいとか。

何かあるはず。

できない言い訳なんて山ほど見つかるけど、最初の一歩を踏み出してみるのは意外と難しくない。意外とやってみたら、欲しいものじゃないと気づくかもしれない。あるいはそれが本当に欲しいものだったなら、次の一歩、また次の一歩と進めるかもしれない。

「××だから、〇〇しなきゃいけない」「××だから、〇〇できない」を言わない。代わりに、「××のために、〇〇する」「××したら、〇〇できる」と言っていたい。

言い訳をしないこと。長い長いバイクの後部座席の時間、首を痛めながらそんなことを考えていました。

***

バイク旅の詳細は次のnoteに書きます。1日目に起きた予期せぬ事態のこと、死ぬほど悩んでやることにしたバンジージャンプの意外な結末。

次回も読んでいただけたらうれしいです。

*トップの写真はTrain Wreckに向かう途中、『スタンド・バイ・ミー』だ!!と興奮して撮った写真。

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