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ビビビ BIG BOSS | BIG BOSSに学ぶマネジメント

皆さん、こんばんは。

今年のプロ野球もペナントレース終盤ですが、今年もいくつかのニュースが話題になりました。
何と言っても、佐々木朗希投手の28年ぶりの完全試合。
しかも1試合19奪三振の日本プロ野球タイ記録&13連続奪三振は日本プロ野球新記録という偉業を成し遂げました。

また、日本ハムファイターズの新庄剛志監督がBIG BOSSとして注目を集め、世間をにぎわせました。
というわけで、画像は札幌ドーム。nasajiさん、ありがとうございます。

本日は、BIGG BOSS考察を通じて、マネージャーが学ぶべき要素をお伝えしたいと思います。

①ファンは宝物
これは、2022年の日本ハムファイターズのスローガンです。
球団が用意した20~30の案を却下し、BIG BOSS自ら発案し、球団にOKをもらったという経緯があります。
正直、最初聞いた時は「ちょっとダサい・・」なんて思ってしまったわけですが、BIG BOSSの言葉を聞いて、前言撤回。
BIG BOSSは、「お客さんってお金を払って球場に見に来るのがお客さん。でもお金を払ってでも僕たちのプレー、選手のプレーを見に来たいと思うのがファン」として、選手に「お客さん」発言を禁じています。

このスローガン、よく考えると、プロ野球選手とは何たるものかということを明快に示したフレーズで、
この後に触れる指導方針や戦術全てにつながっています。

言わずもがなですが、プロ野球選手の報酬はファンが源泉です。
ファンを増やす・もっと好きになってもらうためには、チームの優勝や突出した成績を出すということがわかりやすいですが、
決して観点はそれだけではないわけです。
突出した成績を収めていても、プレー以外の言動などに問題があれば、ファンは離れてしまいます。

ファンは宝物、それは最終的な目的は「ファンづくり」であり、「成績」は重要な指標ながらも一つの手段であることを言っているように思います。
また、何よりも「自分が決めた」と公言することで、笑顔の裏に覚悟を感じます。

このスローガンは、ブレない軸と本来の目的の大切さを教えてくれているのではないでしょうか?

②優勝を目指さない
BIGBOSSはシーズンが始まる前に「優勝を目指さない」と発言しました。
これには、プロ野球チームが優勝を目指さない、しかもシーズンが始まる前に??けしからん!という声が各方面から挙がりました。
この話を聞いた時、私はBIGBOSSはシン・ボスだと思い始めたのです。

先に述べた通り、スローガンは「ファンは宝物」。
優勝がファンの大好物であることはBIGBOSSは誰よりもわかっているはずです。彼は現役時代、当時優勝からは長年遠のいていた阪神タイガースで嫌というほど罵声を浴びていたでしょうから。
ただ、現在の日本ハムファイターズの戦力など現状を把握した上で、トライアウトの1年と位置づけているのです。
非常に冷静で、「ファンは宝物」と真摯に向き合っているからこその発言。
BIGBOSSは2年契約。この2年で「ファンは宝物」を実現していくために、1年目は「トライアウトの1年」という目標を掲げています。
負けても良いとは言っておらず、優先順位の問題なのです。
では、この1年目、勝つよりも優先順位が高いことは??それは選手の成長です。

③選手の成長
BIG BOSSは、選手の成長に力を注いでいます。
細かな技術に対する指導はさておき、BIGBOSSの姿勢について、特徴的なポイントを2つ取り上げます。

1つ目は、「君付け」です。
BIGBOSSは、選手の名前に必ず君をつけて呼びます。
2つ目は、「率先して喜びを表現」しています。
ホームランやナイスプレーが出た際には、率先して両手を挙げてベンチ前で喜びを表現しています。

これらは、選手の心理的安全性を高めることにも良い影響を与えていると感じます。
一方で、消極的な姿勢や意図と違う姿勢に対しては、たとえ成果が出ていても、厳しく評しています。
さらに、全員にチャンスを与える一方で、チャンスを活かせない選手には厳しい結果が待っているとも常々話してもいて、決して仲良し集団ではありません。

選手の成長についても、従来のスタイルにとらわれず、挑戦をしやすい環境が作られているように感じます。

少々長くなりましたが、派手な演出や型破りな発言が話題になりがちですが、
その本質を紐解くと、マネージャーとしても学ぶべき点が非常に多いのです。

BIG BOSSは現役時代、2004年に日本ハムファイターズに移籍。同年、北海道に本拠地を移した日本ハムファイターズ。
札幌ドームで行われた入団会見の際には「札幌ドームを満員にする」「チームを日本一にする」とフアンに宣言しています。

選手時代から、様々な演出を考案・実践し、たちまち札幌ドームは満員となります。
そして、2006年。日本ハムファイターズは前身の東映時代から44年ぶり、日本ハムとなってからは初めての日本一に輝きました。
そして、同年引退。

来年のペナントレース。頂きに立つのは・・。

最後になりますが、冒頭述べた佐々木朗希投手。
彼は岩手県大船渡高校のエースピッチャーでした。甲子園がかかった県大会決勝で、疲労を考慮して当時の監督が登板をさせなかったことが賛否両論を呼びました。
これも佐々木選手の野球選手としての成長を考えた上での決断とも言えますが、今回の話に照らし合わせると、佐々木選手を通じて、野球ファンの夢をかなえるためでもあったのではないでしょうか。
チームのこと、学校のこと、地域のこと、どれも大事ですが、今は日本全体の野球ファンの夢をかなえてくれる存在になりました。

「勝つこと」ばかりに目が行くと本来の目的を見失います。
正しく勝ち、時には負けにも耐えて、目的を達成させていく。そんなことがBIGBOSSから学べることができるのではないでしょうか。

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