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【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】隆起した後、一転沈降へ。摩訶不思議な現状が能登半島で起きている

1月1日に発生した能登半島地震は、周辺地域に大きな影響を及ぼしました。地震直後には地盤が大きく隆起し、最大で約4メートルも持ち上がったと国土地理院の解析結果が示しています。しかし、その後の地殻変動が一転して沈降していることが明らかになりました。今回は、能登半島で起きているこの不思議な現象についてお伝えします。

地震直後の隆起
地震発生直後、能登半島周辺では大規模な隆起が確認されました。特に輪島市北西部では、地盤が最大で約4メートルも持ち上がり、鹿磯漁港では港内が干上がるという驚くべき光景が広がりました。この隆起により、一時的に津波の被害を防ぐことができたとされ、多くの命が守られた可能性があります。

一転して始まった沈降
しかし、その後の調査で、人工衛星を使って地殻変動を精密に解析した結果、能登半島周辺の地盤が最大で5センチ沈降していることが分かりました。この現象は「余効変動」と呼ばれ、地震の後に地盤がゆっくりと動き続けることを指します。現在、この余効変動が北陸から関東にかけて広い範囲で長時間続く可能性があるとされています。

摩訶不思議な地殻変動
地震調査委員会の平田直委員長は、「非常に不思議なことに能登半島では反対の方向に動き始めていて、最初に隆起した所が沈降している」と述べています。この地殻変動そのものは直接的な被害を及ぼすわけではありませんが、地震データの解析や予測に大きな影響を及ぼします。そのため、正しい理解と継続的な監視が必要とされています。

自然の力と向き合う
このような地殻変動の現象は、自然の力の前で人間がいかに無力であるかを改めて感じさせます。しかし、その一方で、私たちはこうした現象を科学的に理解し、未来の防災対策に生かしていくことが求められます。

地震直後の隆起とその後の沈降という摩訶不思議な現象を前にしても、私たちは前向きに、そして冷静に対処していくことが重要です。


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