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【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】支援物資をフリマに出品!地元紙に掲載され賛否両論、そんなに悪いことなのか?

最近、石川県の地元紙「北國新聞」に掲載されたある記事が話題になっています。それは、能登半島地震の被災者が、頂いた支援物資をフリマに出品したという内容です。この行為に対して市や関係者からは残念がる声が上がっており、「そんなつもりで送ったわけではない」という反応が多数を占めていました。

しかし、この記事を読んで疑問を抱きました。「そんなに悪いことなのか?」と。

被災した私から見ると、被災地の現実は記事に書かれた内容とは少し異なります。被災者になると分かると思いますが、本当に必要なのは「現金」です。支援物資は非常にありがたいのですが、実際には必要としない物も多く、それらを有効に活用しようとする行動は、決して非難されるべきものではないと思います。

個人の勝手な推測ですが、お金に困っている両親や祖父母の姿を見るに見かねて10代~20代の方が出品したのではないか、と考えています。転売して自分が自由に使えるお金を欲しいわけではない、と思いたいです。

現実には現金が必要

被災すると、家や車、生活に必要なあらゆる物が失われます。国からの義援金や支援金はあっても、それだけで生活を再建するには到底足りません。そのため、被災者は自分の力で何とかしようとします。自分が使わない支援物資をフリマで売り、少しでも現金を得ようとする行為は、生活を立て直すための一つの手段だと思います。

支援者と被災者の理解のギャップ

支援者が物資を送る際、その心は真っ直ぐに被災地への思いやりに満ちています。しかし、実際の被災地のニーズとは必ずしも一致しないことがあります。支援物資が余ることは、被災地の現状を考えると決して珍しいことではありません。このギャップに対して、お互いの理解を深めることが重要です。

自立への一歩として

支援物資をフリマに出品する行為は、被災者が自立へ向けて踏み出す一歩だと考えます。自らの状況を改善しようとする行為を理解することが必要です。

まとめ

被災者が支援物資をフリーマーケットに出品することに対して賛否両論があるのは事実です。しかし、その背景には、被災地の厳しい現実と、生活を立て直そうとする人々の切実な思いがあります。

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