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「本のリストの本」を読んで〜まだ知らぬ本との出会い方〜

 自分のまだ知らない本との出会いほどワクワクすることはない。世の中は僕のまだ出会ったことのない本で溢れていて、僕を待ってくれている。

 新しい本との出会いはいろんなところに転がっている。まずは新聞の書評や広告。僕は毎週土曜日に掲載される新聞書評を楽しみにしている。本のタイトルにさっと目を通し、気になった本の書評はじっくり読み込む。そして新聞広告にもじっくりと目を通す。

 これは主に新刊本との出会いの場である。

 さらに本には、古本という無限の世界が広がっている。僕は古書店が大好きである。新刊書店にはない時代を超えた様々な本が集まるのが、古書店の魅力である。

 以前は古書店に入り、そのとき気になった本を数冊買うというのが僕のスタイルであった。でもそれでは偶然の出会いしか期待できないし、膨大な古書の宇宙を前に、僕は呆然としてしまう。

 そんなとき、古書好きの人は自分の欲しい本をリストにして持ち歩いているらしいことに気がついた。

 でも、書評にも新聞広告にも載っていない古書の情報をどこから得るのかが分からなかった。

 そのヒントを僕にくれたのが古書ライター岡崎武志さんや京都の古書善行店主・山本善行さんなどが古本の魅力について書いておられる本だった。

 そこには魅力的な古古本の情報がたくさん載っていて、僕はその中から気になる本のタイトル、作者名、出版社名をリスト化していった。

 今日紹介する「本のリストの本」は5人の執筆者が様々な本のリストを紹介する本であり、僕はこの本をとても楽しく読んだ。

 例えば、「記憶の中の父の本棚のリスト」「子ども本専門店のベストテンのリスト」「本好きの女性が手紙で注文した本のリスト」などなど、タイトルを見ているだけで楽しくなってくる。

 この本を読むことで、また僕の読みたい本のリストが長くなった。

 例えば、「寒い国から帰ってきたスパイ・ハヤカワ文庫NV・ジョン・ル・カレ」
「チャリング・クロス街84番地・書物わ愛する人のための本 ヘレーン・ハンフ 中公文庫」

など。

 この本を読んでいると読書家が本を求める熱量だとか執念みたいなものに圧倒される。

 僕は普段純文学や哲学、歴史などの新書を中心に読んでいるが、この「本のリストの本」を読んで、海外ミステリや児童文学などにも興味が湧いた。こうやって読書の幅が広がっていくことがとてもうれしい。

 ちなみに、僕が使っているのはIPhoneのメモアプリである。これなら書くのも消すのも自由自在、いつも持ち歩いているのでとても便利だ。

 僕の読みたい本のリストを片手に、まだ見ぬ本との出会いを求め、また古本屋巡りを楽しみたいと思う。

 ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。

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