見出し画像

自分の居場所はどこか? 最後に辿り着くところ。①

「私の居場所はどこにあるのだろうか?」

人は、自分が居心地のいい場所を求めます。
人から求められ、認められ、受け入れられて、愛されて、自分がここにいていいんだ、と思える場所。そんな場所を誰しも求めていると思います。

人は、誰かと関わりたいし、話したいし、触れ合いたいものなのだと思います。
そうして自分が生きていることを確かめているのかもしれません。

山奥で一人、自給自足の生活を送り、自然とともに生きる人もいます。
事情によって、人と一緒に暮らせなかったり、会うことすらできないという人もいるでしょう。それでも、人には、誰か別な人を求めるという自然な性質が備わっているように思います。

私たちはどのようにこの心の欲求を満たしているのでしょうか?

1つは仕事。

働く場所が居心地のいい場所であってほしい、と願うのは自然なことです。
お互いを批判したり助け合わない場所より、お互いにやっていることを認めて感謝して、ともに協力する職場は、居心地が良くて離れたくないでしょう。そこに、同僚や上司とのいい関係があれば、そこは自分の居場所になります。

仮に、職場の人間関係がそこまでよくなくても、お客さんから自分のことを求められたり、仕事先の関係者、仕事を通して出会った人たちとの良好な関係があれば、それはやっぱり自分の居場所になる。自分にとって本当に好きな仕事、やるべき仕事があって、それをすることに満足しているならば、その仕事をすることそのものが自分の居場所になります。

また、仕事以外にも、自分の居場所はあります。

仕事がうまくいかなくても、恋愛でひどい状態だったとしても、学生時代の友人や、自分の友達と呼べる人はあなたの話に耳を傾け、聞いてくれて、あなたと時間を割いてあってくれるでしょう。時には、友人でしか言えない厳しいことも行ってくれるかもしれません。それは友人の心の中にあなたのためのスペースがあるからこそ、出てくるものだと思います。

他にも、ボランティア、趣味の活動といった仕事以外の活動は、職場の様々な利害関係から離れたところで自分の居場所を見つけられる場合があります。

付き合っている人、恋人、妻、夫などのパートナーシップの中に、自分の居場所を見つけることもできます。

職場の人間関係は、常に素晴らしい場所であるとは限りません。長く働いていると、会社の中でもチームのメンバーが入れ替わり、上司や部下も入れ替わります。よいときもあれば、そう出ないと感じるときもあるでしょう。友人とも毎日あって話して時間を過ごすことも現実的にはできない。

そんな時でも、自分が好きな人、一緒にいたい人、大切に思う人との関係があれば、そこが居場所になります。相手の中に、自分の居場所が間違いなくあります。人が自分が存在することを認めてくれて、関わってくれる。そういう深い関係が生まれるのはパートナーシップです。ただ、努力でパートナーシップに自分の居場所をつくることもできますが、一方で、自分の努力ではどうにもできない理由で、相手の心の中で自分の存在が小さく、そしてなくなってしまうこともあるでしょう。

(②に続きます。)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?