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旅に出ると

普段いる場所を離れると発見がある。特に同じところに定期的に行くとー

一年ぶりの日本で感じたことがその前の時と大分違ったのでここに残しておこうと思う。


一年前感じたこと

前回の日本滞在は、コロナ明けでほぼ3年ぶりだった。それが理由か分からないけれど、色々新しい発見があって、例えば家に入るや否や、わぁ天井低い!とか良くこの狭さに生きてたなぁとか。

そして電車の中から東京の街並みを眺めながら、建物の上に並べられた文字とか広告とかその雑然さに目を丸くし、街を歩いていても電線だらけでなんだか窮屈な感じがした。電車に乗っている人たちはそれぞれ黙って携帯を見ていたり、寝ていたり、なんだか動く電車の中の”静”が不思議な感じがした。

今回感じたこと

そんな風に感じたことも忘れて、今回またニュートラルな状態で日本に降り立った。
そして、同じ家に戻って最初に感じたのはなんだかいい気が漂っているということ。天井の高さとか狭さとか、そういえば去年感じたことあったなと思い出してみて、改めてそこに注目してみたけれど同じようには感じなかった。

今回東京滞在時間が短かったこともあるけれど、電線の記憶も特にない。唯一あるのは家の前の電柱を移設するために東電の方と打ち合わせをした時、まじまじと見たことだけ。

雑踏の中に身を置くと、普段そこまでの人に囲まれることがないので、”人間世界”ってふーんこうなんだなぁと自分はそこにいないかのようにどこか別の場所から感じている私もいた。

新しい自分に出会う


もう一つ今回新しかったことは気軽に知らない人と何度か話したこと。以前の私だったらそういうことはなかったけれど、街で会った知らない人と何度か話す機会があった。というか自分から話しに行っていた。そのうち何人かは外国人だった。外国人だから話したというより、話せそうな雰囲気がある人が外国人だった。

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京都で雨宿りをしている時に偶然同じ屋根の下に入ってきた人はカナダ人の学生で、話しているうちに私が好きなバンクーバー島から来たと知った。それで思わず、オルカが好きでその島に行ったら偶然見ることができたことや、島にいるブラックベアを見に行ったことなども話してしまった。彼もサーフィンをしにそこに行ったりするとか、来日したばかりらしく色々と日本のことを聞いてきた。そして、日本でまずびっくりしたのは試験会場が信じられないくらい大きいこと!カナダではあり得ないとか、私の仕事のことなども聞いてきて、友達でAIを勉強した人がいるので紹介したいとも言っていた。

ある女性二人とは私が東京のレストランで人を待っている間に話し始めた。一人はハワイ島から、もう一人はカリフォルニアから来たといい、物静かな柔らかな雰囲気の二人だったが、またもやついハワイ島の海に浮かんでいた時にカメが私の方向めがけて泳いできて感動したことなど、思わずそんなことをシェアしてしまった。そうしたら彼女は微笑みながら、私も戻ったらまず海に泳ぎに行くわと。私もハワイ島の海に一瞬思いを馳せた。そして、彼女達も私もその日が帰国日だったので、お互い残りの時間を楽しみましょうねと言って別れた。
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ここまで書いてきてもう一人思い出した。

神戸で現金を下ろしたくて、Googleマップを見ながら歩いていたら、大丈夫?と声をかけられた。見るとボランティアなのか案内係と書かれた腕章をしている方だった。⚪︎⚪︎銀行に行きたくて、というとあそこは遠いよ、ATMでもいいの?と聞かれ、はいと答えるとわざわざ歩いてその近くまで行って、あの道を入ったところにあるからと、Googleマップにも表示されなかったその銀行のATMの場所を教えて下さった。
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たまたま同じ時に同じ場所に居合わせただけで、今後会うこともないかもしれない人たち。でもこの短いやり取りが思いのほか心に残っている。知らない人たちと話すなんて、自分が自分でないような不思議な体験だった。世界がなんだか優しく見えた。

感じ方が変わったり自分の態度が知らず知らずのうちに変わっているって面白い。
やっぱり人は見たい世界を見ていて、経験したい世界を経験できるんだと思う。

またニュートラルに戻って、次に何を思うのか何を経験するのか楽しみである。


愛の循環に大切に使わせて頂きます💞いつもどうもありがとうございます!