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魔法の箱ーアムステルダムの家

さて、前回は春爛漫のアムステルダムに久々に行ってきたというお話を書きました。


そこにも書きましたが、私は外国人エキスパット、いわゆる駐在者向けの家をデザインしています。(来年からは貸出も、そして同じようなターゲットに貸出したい方の家のデザインもします*別途書きます)
そして、彼らのニーズに合う家づくりのため、世界各地のエキスパットのお家にお邪魔してリサーチしています。折角なので、それをマガジンで纏めていくことにしました。

個人宅のお写真などを載せる記事のみ全公開は控えますが、ご関心がある方は一緒に世界各地のお宅訪問をする気持ちで楽しんで頂けたら嬉しいです。また、ショールームを巡って日々進化するマテリアルなどについても記事にしていく予定です。

前置きが長くなりましたが、今回はアムステルダム編です。運河沿いに立ち並ぶレンガ造りの建物をご覧になったことがあるかもしれません。

煉瓦造りの美しい家々
アムステルダムと言えば自転車とチューリップ

お邪魔したのは、街の中心からトラムで数駅15分ほどの住宅街で、エキスパットが多く住むエリアです。
家(ハウス)の住所を頂き地図で調べて、街の中心だと思いましたが、彼ら曰く外れだそうです。確かに、高速道路の入口にも近く空港や他都市への交通の便がいい所でした。これが運河の中に住むと渋滞で大変だそう。アムステルダムは東京都区部の約1/3の広さの小さな街です。

今回、出張の帰りにオランダに立ち寄りますと言ったら、ゲストルームがあるから泊まっていってとお誘い頂きました。しかも犬と馬を飼っているといいます。一体どんなお家なのかとワクワクしながら向かいました。

指定された住所と思しき場所に着き、最初のサプライズ。ハウスと聞いていたのに、アパートにしか見えない大きな建物が通りの先まで連なり、狭い間隔で沢山のドアが並んでいます。入口は裏なのだろうか?スーツケースとGoogleマップを片手に建物の周りをぐるぐる歩き回ること10分。手掛かりもないので電話をすると、今からドアを開けるねと言います。見たら、数メール先で身を乗り出してキョロキョロしている人がいます。

中に足を踏み入れてびっくり。外から見た雰囲気とまるで違います。魔法の箱に入ったような気がしました。

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