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これからの旅

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いつでも今から始まる、新しい旅の物語。 その産声が聞こえたところ。
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草コインと私

草コインと私

最近、長らく文章を書いてなかった筆力低下を感じつつも、言ってもこれしかないしなぁと、リハビリ短文をしたためます。

大きなネットワークの網目は、あまねく個人を国家の一部に紐づけて、あるところで起こる変化やエネルギーは、増幅され、減衰されて、その大小を異ねながらも、小さな網目の各点のそれぞれにそれなりの影響を伝えます。

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フィルターバブルと認知バイアスのダブルパンチで、生成AIが巷を席巻し

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年のはじめはオフロード

年のはじめはオフロード

新しい年とともに訪れる休暇は、まとまった休み(OFF)にあって、心身の整理整頓が進みます。

情緒的にも、あるいは実働的にも、人生の折り返しのようなものがあったなら、その破線は、恐らくこの2~3年の前後にうっかり通り越して
しまっていたような気がする。それも、希望的観測で。

もちろん、人生をチャプターに分けて考える必要もないし、1年の最後に、今年は何点だったかなどもまたどうでもよいことである。過

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蘇生 2022

蘇生 2022

年末にかこつけて、なんとか滑り込むように、一葉の手紙のようなものを差し込みたい。

ゆく年くる年を見ながら、目の前にふわりと漂う想いの欠片をひらって紡ぎたいと思う。

今年を、例えば漢字一文字だとか、何かしらの端的な言葉でまとめることは横着であるし、細やかな感情に対する配慮に欠いたことかもしれないとは思うけれど、やはりそれでも今年は、喪失の年であった。

今仮に、少しでも感じられる安息は、平衡状態

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いつまでもフラフラして、えらいわぁ

いつまでもフラフラして、えらいわぁ

帰りましたね。

さて、では安心して始めましょう。何かを言い出すに、逃げ口上が枕など、下卑た精神と揶揄されない気もしないでもないが、仕方がない。言い訳がモチーフだもの。ようこそ。もう音楽は鳴っているのだ。ドープなビーツが。ズンチャッチャと。

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さて、とは言え、少し奥まったややこしいことを言いたくなった時はいつでも、僕は「長田」という半架空の読者に伝わる程度に噛み砕き、そいつの質問に答える

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とある地元のとある夜

とある地元のとある夜

この夏、地元の奈良に帰省した。そのほんの一幕、とある地元のとある夜の出来事をしたためたい。地元に漂う〝おぼろげな幸せ〟みたいなものが伝えられたらなと思う。扉絵はルノワール。幸福の画家。

僕の地元の奈良県生駒市は、隣接する大阪への往来が盛んなエリアで、おおよそベッドタウンと呼んで差し支えないだろう、人口10数万人の地方都市である。そんな街に住む一部の若者は、大阪方面から最寄り駅に終電間際で帰ってき

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僕らは素直に、貪欲に

僕らは素直に、貪欲に

5月15日 24時33分

大阪発東京行きの寝台列車で書き始める。今この瞬間の気持ちを、残したいが為である。

寝不足な朝だった。
急いで身支度をして、家を飛び出し、駅の途中のクリーニング屋に立ち寄った。ネクタイを受け取るためだった。

土曜の午前になぜなのか。
クリーニングは3人待ちで、店内をウロウロしながら待ちに待って、ついに渡されると同時に、わさっと掴んだネクタイはバトンのよう。駅まで残り数

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人を目的地に旅をする

人を目的地に旅をする

旅好きの皆様、はじめまして、ないしは、お久しぶりです。まさまさです。世界一周から帰ってきて早2年以上が経ちました。

そんな世界一周の旅の記録については「追憶」というマガジンで淡々と書き上げましたが、「旅」に関して言えば、これでもうおしまい!というわけではなく、もっと長い旅の入り口に立ったような感覚があります。

本記事は「これからの旅」と題した新マガジンで、そんなよちよち歩きの、第一歩を記せたら

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