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少ない量で十分な塩味を~MicroSalt~

今回はこちらの記事を読んで、考察したことを書いていきたいと思います。

テーマは「塩」です。

・どういう「塩」なのか

MicroSalt says that its product can deliver the same amount of flavor using 50 percent less sodium compared to table salt.(本文より抜粋)

とあるように、通常の塩より50%少ない量でこれまでと同等の塩味を感じることのできるモノを、MicroSaltは開発をしています。
つまり、今までポテトチップスの表面に1g振りかけていた塩が、0.5gで良くなるということになります。

そもそも、塩味を感じるには舌にのせたときの拡散方法が大切で、MicroSaltが開発した塩は結晶のサイズが非常に小さく、舌につくとすぐに溶解されるものだそうです。だから、使用量が少なくてすむのでしょう。

ちなみに、記事にあるように、砂糖も使用量を減らせるモノをDouxMatokが開発しています

・なぜ、塩を摂取しすぎてはいけないのか

ご存じの方も多いかと思いますが、端的に言えば、高血圧になってしまうからです。
塩分の摂りすぎは血管への圧力を高めることになり、血圧が大きく関わる病気(脳卒中・心筋梗塞・動脈硬化など)にかかるリスクを上げてしまいます。

病気にかかる人が減るよう、日本では厚生労働省が希望として1日の摂取量を7.5g未満(成人男性)にするよう推奨しています。しかし、実際は1日平均11g摂取しているのが現状です。
しかも、この7.5gは日本独自のもので、WHOが定めているのは5gです。日本とWHOの定める量に差があるのは、11gも摂取している現状からいきなり5を目指すのは現実的でないとの事だそうです。(266pに記載があります。

・アメリカと比較してみた

MicroSaltのHPを既に見た方ならお気づきかもしれませんが、アメリカ人のナトリウムの1日平均摂取量は3400㎎で、食塩に直すと8.6gだそうです。
日本の方がかなり多いんですね。

後、調べてみるまで知らなかったのですが、「ナトリウム=食塩量」ではなく「ナトリウム(mg)×2.54÷1000=食塩相当量(g)」なのだそうです。
成分表示に載っている物を食塩量にそのまま換算してしまうと、考えている量の2.54倍食塩を摂取してしまうんですね。

・最後に、ちょっとした疑問

MicroSaltが開発している塩は舌ですぐに溶解することが大事、ということは舌に直接「塩」の状態で触れる必要があると思われます。

これは、この塩を何か料理に使った場合、結局塩分摂取量はこれまでと変わらない、ということを示しているのでしょうか。
この違いはとても重要で気になります。

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