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4月の外食産業市場動向調査より

今回は、日本フードサービス協会(以下、JF)の4月度のデータをみて、注目した部分をピックアップしていきたいと思います。

・調査対象

まず前提として、対象になる調査対象は、JFの会員企業です。

どういう企業家というと、2Pの「前年データ」の3列目と4列目に「事業者数 N=229」「店舗数 N=37788」とあるので、1社あたりの保有店舗が165店舗(37788÷229)の企業だと分かります。

つまり、規模の大きいチェーン店企業を対象に取ったデータということになります。
(後で調べたら、具体的な会員企業名が一覧で出てきました)

・注目データ

今回注目したデータは2つです。

①「ファーストフード」の回復度合い
②「焼き肉」「中華」の「ファミリーレストラン」のデータ

になります。


①は、最初に前々年被売上高に注目しました。

新型コロナウイルスが流行する以前の2019年4月と比べたデータになりますが、合計の売上高が99.1%と業界全体で回復しているのです。

特に、「洋風」が牽引しています。
「和風」「持ち帰り米飯/回転寿司」「その他」も90%台ですが、売上高前年比をみても増加していることがおわかりいただけるでしょう。

コロナ禍の環境に対して適応力が高かったことが伺えます。
例えば、各店舗のコロナ感染対策、デリバリー、テイクアウト、ドライブスルーの対応です。

この中でも「麺類」は77.9%という、唯一70%台のデータになったのは、商品の性質上デリバリーやテイクアウトに向かないことが原因になったのではないでしょうか。


②は、まず「中華」に目を向けたいと思います。中華は前年比売上高・客数ともにファミレス業界の中で最も増加割合が小さいです。

しかし、前々年比売上高は、「中華」が最も大きいです。
つまり、2020年4月時点で業界内では最もダメージが小さかった分野だといえるでしょう。
店舗数も前々年比で全体で増えているのは「中華」と、この後はなす「焼き肉」だけです。

「焼き肉」は、前年比売上高と客数の増加が共に250%以上と、強烈な数字で、前々年比売上高の75.9%まで回復しています。

・振り返り

今回は、データをみて事実から疑問点を並べる記事になりました。

本来は、ここをさらに掘り下げて原因まで考えられるようにしなければいけないと思うので、もっとテンポよく考察が出来るようになりたいですね。

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