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壁打ち時に伝えること

松山工業株式会社の鵜久森洋生です。私は毎週土曜日は、DMM.make AKIBAさん(以下、アキバ)の公式マガジン「MAKERS」向けの投稿を続けています。

今日は壁打ち時につたえること・・・と題し、少しだけ語りたいと思っています。ありがたいことに最近はスタートアップの方々から、壁打ちのオファーをいただくことが増えました。その際にお伝えしていることを書き綴っています。

起業する前に必要なこと

最近、私は起業を検討している方々の壁打ちをさせていただくケースが増えています。アキバだけでなく、他のコワーキングでもご相談いただくこともあり、初期段階でモヤモヤしている人に対して、アドバイスさせていただいています。多くの方々に共通しているのは、基本コンセプトはとても良いのですが、深堀りが出来ていないという点です。しっかりと社会的な課題を意識されている方が多いので、私は深堀りするためのアドバイスするケースが多いです。

何よりも成功する可能性を高める・・・その点をしっかりと側面支援したいと思っているので、初めてお会いした際には、皆さんの現状を明確化してあげることに注力します。

市場分析をする

まず私がお伝えするのは、しっかりと市場分析することの大切さです。最低限、マーケティングの基礎でもある「SWOT分析」「4P分析」をして、自分の立ち位置をしっかり把握すること。場合によっては、そもそも市場的に収益が見込めなかったり、競合他社がすでに市場を占有しているかもしれません。また、場合によっては、これからやろうとしていることは先行者利益が見込めないから、やるべきではないとの判断に至る可能性もあります。さらには、ちょっと方向性を変えれば可能性が見えてきたりもします。

ちなみに私は今、サービスロボット分野で色々とお手伝いしていますが、15年前にふたつの分析をしっかりとしたからこそ、結果につながっています。すでに競合他社が参入しつつあった工業用ロボットに目が向かなかったのは、分析結果を重視したからです。分析をしっかりとしておけば、プレゼン資料もレベルアップしますので、このステップは忘れない方が良いと思います。

リソースを把握する

市場分析をした結果、可能性があると分かった場合には、リソースを把握する必要があります。ビジネスの可能性を高め、収益化するためにどんなリソースが必要かを考えます。リソースには様々なものが含まれています。

・人的リソース
・技術的リソース
・資金的リソース

細かくいえば、他にも沢山考えなければいけないのですが、大枠で捉えるとこの3つのリソースが揃っているかどうかが重要だと考えています。私の会社に当てはめてみても、この3つかなと思っています。

まず、協力してくれる人がいるかが大事です。例えば、フリーのエンジニアをやっている方などと違い、新たなモノやサービスで収益化していきたいと考えた場合には、協力してくれる人が必要です。

ここで大切なのは、自分が「何が出来て」「何が出来ないのか」をしっかりと把握すること。逆に言えば新たなビジネスを立ち上げる上では、何が必要になるのかを明確にしておいた方が良いということになります。いずれ、経営者は会社全体を俯瞰する立場になっていくことにはなりますが、早い段階から自己理解を進め、しっかりと仲間作りをしておいた方が良いと思います。

技術的、資金的なリソースは、人的リソースをしっかりと可視化した上で、ようやく考えられるのかなと。私の周りのしっかりした会社は、スケールアップしていく際に、不足していた人的リソースをどんどんと補いつつ、技術や資金も補強しています。

ご縁を広げる

最後に一番大切なこととして、ご縁を広げる努力をして欲しいです。良きパートナー、良き相談役、良き仲間・・・周りにこういう方が多ければ多いほど、可能性が広がります。もし、人と話すのがちょっと・・・という方は、私かアキバのコミュニティマネージャーに相談してみましょう。

冒頭で述べた通り、最近スタートアップの方々と話す機会が多くなってきましたが、起業前の方には今日お話ししたことを伝えることが多いです。事前準備ともいえるステップですが、ここをスキップしている人が多いように感じています。是非参考になればと思っています。

こんなことを語りつつ、今日のnoteを終えたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。感謝!


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