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浦島太郎と鰻…..徒然なるままに

“鰻食べに行きませんか?”

すぐに バテる身体を知ってか
夏バテなのか 全身筋肉痛に喜ばしい
お声がかかった

前は通るが 行列に並ぶのが 
大の苦手だから
縁は無かった…お店だった

鍛治の街 
暑い時の エネルギー源には 鰻だった
のだろう….

床の御軸が 迎えてくれる。

驚いたのは 間口は狭いが
奥に長い
鰻の寝床みたいだなと

開店間際でも 一階は満席

2階へ 案内される。

100名 入れる宴会場
入り口からは 想像出来ないな

御軸を眺めていると
気を遣ってか 先に 出された

鯉の洗い

“うみ”(琵琶湖)を観て 育ったから
宴席には 鯉の洗いが出る

コリコリ感と 小骨のザラザラ感が
心地よい

暫くすると 鰻がやって来た

蓋を開けると 幸せが詰まっている

心地よい焼き加減に
あっという間に 平らげてしまう。

高級品になってしまったけど
丼ものには 違いない

老舗の味を堪能した。

大鰻が足元に

煙だけで 飯食えるなって.....

身も心も豊かになって…
峠を登り下りのドライブ

この地は 小僧時代に住んで居た地の
隣町

気が付いたら 昔住んで居た街に
近づいている。

不思議なもので 昨年 一度死んだから
その時に どうも 記憶が 玉手箱の中に 仕舞われている。
その後 情報から隔離された半年で
さらに その紐は 固く結ばれている。

目の前の景色は まるで
タイムスリップしたような 感覚に
包まれる。

アルバムのページを 一枚一枚
捲るように スローモーションで
流れていく。

毎日毎日 観ていた景色も
住んで居た建屋も 仕事していた工場も
様変わり

ただ 公共の建屋は 
その時の記憶のまま

色々な記憶が 走馬燈のように….

以前ならそうだったかも分からないが
ギランバレーになって
要らない情報は どうやら 
玉手箱の整理ボックスに入っているようで
“馬は 寝ている”

懐かしくもあり
何処か 寂しくもあり.....

通りすがりの街
小僧時代の街
なんだか 今は
浦島太郎のままで良いかなって....

平安な暮らしをする縄文人
浦島太郎な浮世雲

鰻に呼ばれて浦島太郎な日




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