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旅のエンドロール 浮世雲

馴染みの寿司屋の大将は呟く

“浮世雲さんのnote ふくみたっぷり
過ぎて いきなり 読んだ人
何が 言いたいのか 訳わからないですよ”

“ギランバレーになる前から 知ってるから わかるけど ….”

横で 微笑みながら 聞いていた
若過ぎる女将は 呟く

“全部 読んでます(笑)”

“そうなんよ この話の前振りは
三ヶ月まえにして あって
ここに 繋がる訳でして”....

“そんなの わかるの千人に
一人くらいですよ” 大将は呟く

“一万人に一人くらいだと思ってた”

微笑む 若すぎる女将

それでいい

そんな 大将は 呟く
“SNSに何枚も 写真を投稿して 
一番含みたっぷりの一枚だけに
“いいね”を 付けてくるのは 浮世雲だけだ”と

横にいる 若女将は 思いっきり笑って
いる。


“旅を重ねている”
非日常という名のリハビリを

富士見に出かけ
その気配すら消せる 富士をしり

その景色の中に 居る事をしり

その瞬間 生きて
その瞬間 死んで


濃霧の中 無我をしり

いま こうして 旅を振り返り
旅を また 愉しんでいる。

ギランバレーになる前は
旅先から リアルタイムに 景色を
伝えたり

撮った景色を 直ぐに物語にしたり
その場で 詩にしたり した時もあった

撮り溜めた写真を見返す事もなく
撮りながら 頭の中は 次の旅を
考えて いる時も あった。

“以前は 本当に旅をして いたのだろうか?”

一万人に一人が “いいね”する
noteを 描く浮世雲は
十万に一人のギランバレーに恋をして

旅をまた 重ねる

“また 訳わかんねー事描いてる”
大将の呟く 側で
若過ぎる女将の微笑む顔が 
視えてくる

それで いい


平安な暮らしをする縄文人
浦島太郎な浮世雲

この景色を 墨で描きたい

旅は全て 繋がっている 

浮世雲

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