見出し画像

お昼ご飯は 近旅 峠を越えて 木之本へ

朝目覚めて 猫と語る
全身筋肉痛 今日は鮎漁も おやすみ


今日は 何食べようって
採れたての菜葉を齧りながら
縄文人の 想うのは そんな事

“昼飯 食べに行かないか?”
坊に呟く
何処へ?

人混み苦手
並ぶの無理
身体が欲するもの
渋滞 無理

ガイド本は 役に立たない

木之本に行こう

信号の無い 峠道が ずっと続く
県境の道は 素晴らしい
人は居ない

郷土料理の店がある 宿場町
早く着きすぎて まだ 店はやって無い

先日も参った 木之本地蔵へ

秘仏に参り 御軸を眺める

“やってますか?”
はい やってます 電話口のおばちゃんは
元気が良い

ギランバレーになってから
食事はとても 大切である。
命懸けで 食事を摂っていたから
窶れた身体は 本物を欲しがる

焼き鯖御膳に 生ビール

帰りは 運転してくれと 鍵を渡す

“大人は 昼からビール”って 呟きながら

つきだしは こだわりの逸品が並ぶ

山椒の効いた蕨に
しめ鯖に
鯖の熟鮓
おばちゃんが 漬けてるらしい

鮎は 西浅井の琵琶湖の小鮎
美味いこと 炊いてある
“昨日の夕方 獲れたの”と
嬉しそうに おばちゃんは呟く

“美味い”

珍しく坊が 歓喜の言葉を並べる

イタドリの唐揚げに
イタドリの煮付け
オカラのカツに

一つ一つ 拘りを話す…

美味い と坊が 唸る。

おばちゃん ほろ酔いセット追加一つ

そう つきだしが 絶品で
鯖の熟鮓が 美味くて美味くて

“おばちゃん 
琵琶湖の高島に
鮒寿司を いつも買いに行く
鮒寿司の御飯を 薬だと食べていると”呟くと

そう 発酵したご飯は薬だから
いっぱい つけとくわって
特盛に….してくれる

心地よくほろ酔いに…

全身筋肉痛には 染み渡る。

焼き鯖そうめん

初めて食べた 郷土料理
鯖街道の木之本らしい


これ 桜で漬けた大根
食べて行ってと….

ほんのり 桜の香りが….

手元にあったノートをパラパラとめくる

まるで  noteに目を通すように

それぞれ想いが また愉しい

“美味しそうに 呑むねー
私も呑みたいから
夜 御いでよ 
宿も 近くにあるし….”

“はい お勘定....”
珍しく坊は 財布から 御札をだしている

食べる事に 久々に感動をしたからだとのこと

ご馳走様になります….

また 来てくださいねと

ニコニコと 見送るおばちゃんは
地域活性化の リーダーさんでも
あった。

“一期一会と 言うけれど
人の ご縁は 必然ですって”呟かれた

ギランバレーに恋をして
回復期リハビリテーション
近旅編 続く

この記事が参加している募集

#ご当地グルメ

15,897件

#おいしいお店

17,576件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?