- 運営しているクリエイター
記事一覧
礬水(どうさ)引き①
和紙は多孔質で繊維同士の間に隙間があります。そのままでは摺ったときに絵具の水分は広がり滲みます。そこでこの隙間を埋めるために、和紙は摺る前に礬水という液体で下処理を行います。礬水は膠と明礬を混ぜて作ります。一枚一枚刷毛で和紙の両面に引いた後、乾かして完了です。膠と明礬のバランスはもちろん季節や天候などによっても影響を受ける微妙な作業です。
2017.10.18
浮世絵の素材ー和紙③特注復元紙について(第二期目)
高知県立紙産業技術センターと和紙職人の田村亮二さんの協力のもと、2018年より紙の復元に取り組んでいます。第一期目の復元紙は2018年秋に完成し、第二期目は2019年秋に出来ました。最新作の歌川国芳「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」において、初めて第二期目の紙を使用したので、ここに紹介します。
(第一期目の紙についてはこちらをご覧下さい。https://note.com/ukiyoe_shimo