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知らないと損!?TOEIC対策で本物の英語力を得る方法


皆様、 TOEIC に対してどのような印象をお持ちですか?

おそらく今、日本で行われている英語の試験の中で最も有名で、英語スキルを測る指標として用いられているテストなんじゃないかと思います。


そんなメジャーなテストではありますが、このような低評価の意見もありますよね?


TOEICで 本物の英語力は測れない!


つまり、

たとえ TOEIC ができて良い点を取れてたとしても英語が話せるように
ならないとか、

TOEIC は企業が面接のツールとして使っているだけとか、

そんなイメージもあります。


そして僕も昔そう考えていました 。


TOEIC が例え高得点だったとしても話せるわけではありません。

実際、TOEICの点数がかなりハイスコアなのに、うまく英語を話せない人に何人もお会いしたことがあります。

そして、TOEIC高得点者が"神"のようにもてはやされている日本社会を見て、帰国した当初の僕は、


「逆にTOEIC受けたくないな!」と思うほどアンチTOEICになりました。


でも、最近になって少し考え方が変わってきたんです。


TOEIC 受験というのは 、TOEIC の点数のことだけ考えているとどうしても英語のスキルと繋がらないですが、本物の英語スキルを伸ばす方法が存在することに気がつきました!

それを意識することで、英語のコミュニケーション能力とスピーキング能力がしっかり上達します!

なので、今回はそのお話を共有したいと思います。


この記事は無料記事ですが、”これから英語を話したいという方、実力をつけたいという方”にはとても有益なものになっています!

(この内容は6000字を超える無料記事です)


もちろん、 TOEIC の点数を軽視する考え方ではありません。

 TOEIC の点数はこの方法を意識するだけで結果的に上がってきますので、安心して読み進めていってください。


1、TOEIC はなぜ意味がないと言われるのか?

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まずTOEICが英語力アップにあまり意味がないと言われる理由を押さえておきましょう。

それは大きく3つあります。


①テクニックで解けてしまうということ!

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まず1つ目はTOEICの問題がテクニックで解けてしまうということです。

テクニックで解けるということは、問題がパターン化している証拠ですね。

文章を一瞬見ただけで、内容を理解していなくても、何の問題かが分かってしまう。だから経験から答えがすぐに見つかってしまうんです 。


例えば、リスニングやリーディングのセクションで長文の問題がありますが、大体1問目の回答は文章やセリフの序盤に出てきます。


これを知ってるか知らないかだけでも点数は大きく変わってきます。

なぜなら、「ここまで聞いたから1問目が解けるはずだ!」と順番に読んでいくのと、「どこで問題が出てくるのだろう...」と思っているのとでは、解き易さが全然違うからです。

だって、頭で処理している情報量が全く違いますもんね。


もちろん、前者のほうが点数が取りやすいですし、後者の方は取りにくいです。

では、実際のコミュニケーションの場ではどうでしょうか?後者のシチューションであることが多いですよね?

あらかじめ問題や質問が分かっている場面というのはなく、議題やトピックというのはその都度いろんな方向から見つかるものです。


こういった状況から、「TOEICのパターンだけ解けてもコミュニケーションに繋がらないんじゃないのか?」という意見があるんですね。


例え話をもう1つ出して説明しましょう!

リーディングの問題では、長文1つに対し、設問が3〜5個問われますが、そのうち必ず1問は、「この文書の目的は何ですか?」とか「話し手の意図することは何ですか?」と聞かれます。


つまり、これを知って文章を読み進める場合、どの情報をピックアップするべきかすでに分かっている状態で読み進めて行くことができるということになります。


でも、実際の会話ではこうはいかない!

問題や議題がすでに決まっている会話ってないですもんね。頭の中に何も入っていないスキだらけの状態で質問や議題が飛びこんでくるのが 普通だと思います。


だけど、TOEICの場合は出題される問題がある程度予想が付きます。

そして、パターン化した問題というのは必ず”解き方テクニック”が開発されていきます。

結果、"話せないTOEIC ハイスコアホルダー"が生まれてくるというのことになります。


②使われている単語が日常的でない!

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使われている単語が日常的でないことが多い理由もTOEICが意味ないと言われる由縁です。


つまり、出てくる単語がビジネスだったり、フォーマル過ぎだったりして、日常会話で使われる頻度がかなり少ない単語ばかりが出てくるんですね。


なので、TOEICを勉強されている方の中には、

「そんな難しい動詞なんて使わなくてもいいのになぁ。」とか、

「他に言い方があるのにわざわざ難しい表現が盛り込まれているなぁ。」

と相手に感じさせてしまう人もいるんです。


例えば、"address"という言葉ですが、「説明する」という動詞の意味があります。

これを日常、友達との会話で使うことってあまりないんですよね。

tellやsayの方を頻繁に使います。

でも、 TOEIC だけで勉強されてる方は日常会話でもaddressのような難しい言葉を使ったりすることもあるんです。

知らないうちに不自然な会話表現になっていることがあるんですね。


もちろん TOEIC で出てくる難しい言葉を使ったら間違いということではありません。

コミュニケーションが取れてることが正解なので!

ただ、「TOEIC で出てくる単語だけを正しいと思っていてはダメですよ」ということなんです。


③TOEICだけデキる人が多い!

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そして3つ目の理由ですが、TOEICがハイスコアでも全く英語を話せない人が多いことが挙げられます。

こればなぜ起こるのかというと、TOEIC得点至上主義が原因だと思っています!

例えば、書店には、”短期間でTOEICの点数爆上げ!これ一冊!"みたいな参考書がたくさんあって、 TOEIC の点数を取ることを1番の目標として英語を勉強されている方が多くいらっしゃることが理由だと思うんです。


1個目と2個目の理由のところで説明したように、 TOEIC の点数がすごく高かったとしても、話せている人っていうのは実は少なかったりします。

「こんなに点数が高いのにその会話力?」という方も結構います。

逆に、 TOEIC 全然できないのにコミュニケーション能力がずば抜けて高い人もたくさんいます。


そんな現状を知ってしまうと、「やっぱり TOEIC って英語のスキルには関係ないな。」と思ってしまうんですね。


このような背景があって東へ行くっていうのは実際英語のスキルを上げるためには意味がないんじゃないかと言われているんです


2、特に問題があるのが文法パート!

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TOEICの設問の中で、最も実用性にかけているなと思っていたパートがあります。


それが パート5の文法問題です。

その理由を例題を使って説明します。


例えば 、

There (  ) apples.

という、()に正しい単語を当てはめる問題があったとします。


この問題を解く思考としてはこんな感じではないでしょうか?

まず、「この文章構成には動詞がないから()には動詞が入るんだろうな。」と考え、

次に、「Thereから始まっているから、There is と There are という構文が使われている文章だろう。」

そして、「最後のapplesが複数形なので、直前の動詞は”are”が適切だ!」

と、こんな感じではないでしょうか?


つまり、一般的には文法問題を解くとき、パズルを組み立てていくような感覚で解いていきます。

そこに「これが話したい」という気持ちだったり熱っていうのはなく、数学の公式に当てはめていくような感じだったと思います。


でも、実際の会話ではどうでしょう?

リンゴがあるって伝えたい時、前から文章を組み立てますよね?

「applesが複数形だから直前の動詞はこれにしよう」とか逆走する思考回路なんてないはずなんです!


次にこの問題を見てみましょう!

Mr. Leblanc will need to rent or borrow a vehicle while (  ) is being repaired in a shop.

A. he
B. him
C. his
D. himself

 

この問題は『TOEIC L&R TEST 900点特急パート5&6』に出てくる僕のとても好きな問題です。


考え方としては、

1、接続詞whileの後ろの文章に主語が抜けている主語になるものを探す。

2、文脈として”彼”が修理されるはずはないので、Aを選択肢から外す。

3、hisは所有代名詞でhis vehicleの略だからCが正解

となったんではないでしょうか?


この考え方もさっきの例と同じで、パズルのように解きましたね。


では、実際話すときはどうでしょうか?

主語が( )になっていますが、自分が何かを話すとき、主語が当てはまらないとことはありませんよね?

言いたいことは常に前から考え、真っ先に思いつくのが主語です。


そして、主語の形として所有代名詞を当てはめるという逆走する思考も話し手にはありません。

逆に、「所有代名詞を使うから後ろの文章はこれで行こう!」という流れになります!


文法を解くための思考回路と、英語を話すための思考回路は全く違います。

つまり、この思考回路の違いを意識して英語の学習しないと TOEIC の点数が高いだけで、全く英語を使えないっていう状態になりかねないんですね。


3、TOEIC の良い部分3つ!

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ではTOEICの良い部分についてお話しします。

最初にもお伝えしましたが、僕はTOEICに対してアンチではありません。文法問題についても同様です。

ですので、ここからは良い部分や、効果的な英語スキルアップ方法についてお話させて頂きます。


①普段使わない単語を覚えることができる!


まず良い部分1つ目は、自分が普段使わない単語を覚えることができるということです。

TOEICで出てくる単語は、多少肩苦しいとお伝えしましたが、こういっフォーマルな単語を使うべきシチュエーションもたくさんあるのが事実です。

ニュースや論文、新聞などのメディアやプレゼン、交渉、冠婚葬祭などなど...

TOEICでは普段の日常会話では出てこないような単語も覚えられるので、TOEICというのは非常に効果的だと思います。


また、そのような単語は覚えるのが面白くなく、苦痛であることが多いですよね?

 TOEICであれば、点数につながるという結果を得ることができ、成長が目に見えて分かるので、TOEIC頻出単語から覚えていくっていうのはすごくいいことだと考えています。

どんな単語でも、「知っている」って言うこと自体はとても良いことなので TOEIC を利用して単語を覚えていくっていうのはおすすめしたいですね。


②自分が普段使わない表現方法や文法を使うことができる!


2つ目は自分が使わない表現方法や文法を使うことができる学ぶことができるということです。

英語が話せる人ほど自分の好きな表現方法だけに頼ってしまう傾向があります。

自分が知っている表現だけで、なんでも伝えることができてしまうので新しいものを頭に入れようとしなくなるんですね。

そうなると、そこで成長が止まってしまうんです。

もっと英語のスキル上げて、上に行くためには、自分が今持っていない表現だったり、考え方だったりをインプットしていかないといけないので、その点において TOEIC はひとつの選択肢になります。


③TOEICの問題にはパターンがあるから!

3つ目はTOEICにはパターンがあるということです。


はい..言いたいことはわかります。


「あれ?さっきパターンがあるのはダメって言ってたよね?」

と感じた方もおられるでしょう。


ですが、これには良い部分もあるんです。

人は、見たものや聞いたものを瞬時に理解する(意味理解)をするためには、何度も同じパターンを繰り返し体験することが必要なんです。


例えば、

There  are apples.

多くの方が瞬間的にこの文章の意味を分かったと思います。

これはなぜかというと、皆さんが何度も見てきた言葉だからです。

つまり、脳の情報処理がとても早い状態です。


ではこちらはどうでしょう?


Mr. Leblanc will need to rent or borrow a vehicle while his is being repaired in a shop.


こちらは時間がかかった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

その方はおそらく、普段見慣れない構成や長さや単語が使われる文章であり、脳の処理速度が遅かったためだと思われます。

だから、ゆっくり読んでいかないとならなかったり、何度も見直さないと意味が捕らえられなかったりするんです。

「TOEIC は時間があったら満点取れるのにな」とおっしゃっている方がたまにいますが、つまりそれは、見たものを瞬間的に意味理解をするところまでに時間がかかっているっていうとこなんです。

この速度を上げるには何度もそのパターンを見て把握する必要があります。

このパターンを増やすためにTOEICというのは優良な選択肢なんです。


TOEIC の文章というのは、頻出表現が本にまとまっているくらいパターンが決まっています。

パターン化されているので、それを何度も何度も見ていくうちに文の構成から理解するまでのスピードが上がってきます。

つまり、瞬間的に意味理解できるパターンのストックが頭の中に蓄積してくるんです。それによって英語読解力やリスニング力が上がってくるんですよね


4、実際に TOEIC を英語のスキルとして生かす方法

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では、 TOEIC の勉強を実際の自分の英語のスキル本物の英語のスキルに活かす方法について具体的にお話しします。

1つは先ほど出てきた通り、知らない単語や表現を1つ1つ覚えていくこと、増やしていくことストックを増やしていくことです。

そして、インプットが終わったら、それをアウトプットしていくことも大事です。


もう1つは、”解くと話すではそもそも思考が違うこと”を意識することです。

「問題が解けたから英語力がある」と考えるのではなく、「問題は解けたが、今のはパターン化して解いた!数学的な頭の使い方で解いた!」ということを意識していることで、今後の英語スキルに大きな違いをもたらします。

なぜなら、TOEICで解いた問題に出てくる表現や単語を、今後は現実世界で実際に使っていくにはどうしたらいいんだろうと頭が考え始めるからです。

そう考えれるようになってきたら、 TOEIC で身につけた考え方を使って、実際のネット記事を読んだり、映画やドキュメンタリーの番組を見たりして、どれだけ読めるか、どれだけ聞けるかをやってみてください。

そうすれば、TOEICが点数奪取のニセモノツールになることはなく、本当の英語力につながっていきます。


僕はアンチTOEICではありません!人それぞれにTOEICの活かし方があると思っています!

もし、この記事を読んでくださった方が、会話やコミュニケーションを中心に学んでいきたいというのであれば、かなり参考になったのではないかと思っています!


皆様の英語学習を応援しております!


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