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【金長ゴールド】続!!日本全国のミルクまんじゅうを全部取り寄せて食べる

これまでのあらすじ:
博多通りもんの影に隠れた日本全国のご当地「ミルクまんじゅう」を探し求め、60種近くを食べ比べたライターのるゆにつ。
一通り食べ終えて安心していたのもつかの間、まだ見ぬミルクまんじゅうが我も我もと押し寄せてきてーーー!?
るゆにつは乳菓を制し、今度こそマイベストミルクまんじゅうを決めることができるのか。
バター、練乳、生クリーム。乳製品にまみれた聖戦が今、再び開幕。

戦いの模様はこちらから

ハレルヤ:金長ゴールド(徳島県)

たぬき!

今回は四国は徳島県から、たぬきのイラストが描かれた可愛らしいミルクまんじゅうの登場です。

銘菓”・”全国菓子大博覧会〇〇賞受賞”・”〇〇にうまいもんあり”……。
商品の魅力を訴求するコピーがわんさか飾られていますが、パッケージ自体はレトロそのもの。

1937年というとなんと87年前ですが、パッケージはこの頃から変わっていないのでしょうか?
フォントといい色使いといい、ぐっと来ますよね。

パッケージになぜたぬきが描かれているかと言うと、勤勉で義理堅い”金長たぬき”の伝説が徳島には伝わっているそうで。

天保10年、洪水で家を流され大和屋の主人に助けられた金長だぬきは、その大恩に感激し主人のもとで一生懸命働いたため大和屋は大繁盛。
そこで金長は四国狸の総頭六右衛門のもとで2年間勉学し正一位の望みを果し、再び大和屋で働こうと決意をします。

しかし彼の非凡を見込み娘婿にと懇願する六右衛門だぬきに許されず、結婚の話を拒絶したため襲撃にあい、小松島にのがれた金長は阿波狸を総動員。淡路屋島の加勢を得た六右衛門と勝浦門の大合戦で金長軍が勝利を得ました。

以来、彼の感謝報恩精神は偉大な感化を世人に与え、弊社は金長の徳を讃えるため、その名にちなんで、【金長まんじゅう】を謹製した次第です。

金長まんじゅうの名前の由来

四国のたぬきといえば愛媛の隠神刑部は知っていましたが、徳島でもたぬきの大戦があったとは知りませんでした。
上記の大戦は阿波狸合戦(金長狸合戦とも)と言って、徳島で知られている狸合戦の中でも最も名高いものなのだとか。

……そんな狸合戦ってしょっちゅう起こっていたんですね!?

無類のたぬき好きとしては四国でたぬき巡りをしなくてはいけない理由が生まれてしまいましたが、今はミルクまんじゅうに話を戻します。

金長というたぬきの恩返しを讃えて作られたこの金長まんじゅう。

ミルク生地なのはゴールドの方

元々の金長まんじゅうはココア生地なのですが、今回いただくのはゴールドの方です。

金長ゴールドはミルクまんじゅうか否か

実は金長ゴールドのあんは黄身餡でミルクあんではないのですが、説明書きには卵とミルクの風味を全面に押し出しているとあり、原材料にも加糖練乳が入っていましたので今回ご紹介に至りました。

手作り感

このいびつさが愛おしいですね。
それではさっそく食べていきましょう!

実食!

粉っぽい手触り

やや平たく、素朴な見た目をしています。
手触りはサラサラで、和三盆の上品な香りです。あんはほっくりと固め。

ぽくぽくと豆感の際立ったあんですが絶妙なバランスでぱさついておらず、とてもおいしい!

日持ちする和菓子は砂糖が多く使われていて、食べると砂糖や水飴の甘さが全面に出てくるものもありますが、金長は砂糖の甘味も強くなく、口溶けもサラッとしているのでくどくありません。

また練乳が入った生地が香ばしくておいしく、いくつでも食べられてしまいます。

餡のミルキー度…★★
香り…★★★★
全体の口溶け…★★★★
皮との一体感…★★★★
物語込みのおいしさ…★★★★★

まとめ

徳島に伝わるたぬき伝説から生まれた、たぬきのお腹のようにまん丸な金長ゴールド。
ちなみにココア生地の金長まんじゅうの方はというと、

しいたけみたい
生地とあんとのコントラストが美しい

色もたぬきのようで可愛らしかったです。

徳島・小松島市には、今回の阿波狸合戦に登場するたぬきにまつわるモチーフがたくさんあるそうで、市のキャッチコピーも『振り向けばたぬきが踊る小松島』とかなりそそられるものでした。

これは行かなくてはいけませんね……。

それではまた次回🌕

今回のお店:金長ゴールド(ハレルヤ)


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