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大学生時代の失敗談から、発達障害と個々に合った生き方について考える

🎈はじめに

前回の記事では、大学生以降~発達障害の診断を受けるまでをお話ししましたが、今回は大学生時代ついて前回書けなかった分をまとめました。

この記事の内容は、以下のようになります。
①おそらく発達障害が一因で物事に時間がかかりすぎる人間になり、
②そのために大学生時代は卒業するのが精一杯になったこと。
③上の2つをふまえて、人の適性と生き方について考える。

発達障害や処理能力について悩んでいる方の参考になればと思います😄

※以下の発達障害エピソードはあくまで私個人のもので、発達障害者全員が
 同じようになるとは限りません。現れ方は人それぞれですので。
※発達障害の概要については、厚生労働省からの引用が前回の記事の初めに
 ありますので、必要でしたらご覧ください😌

🎈学生時代に複数の課題を抱えたら失敗した話

大学生と言えば、色々と「やること」がありますよね。
例えば、大学の勉強や、サークル、アルバイト、教職課程、自動車教習…。さらには家事や、下の兄弟の世話も加わるかもしれません。楽しいことも含めたら海外旅行、恋愛もありますね。

大学生の中には、これらの「やること」を同時にいくつもこなせる人がいます。私の友人達も、そのように過ごしている人が多かったと思います。例えば、「勉強+サークル+アルバイト+恋愛」の組み合わせです。この組み合わせは一般的にかなり多いのではないでしょうか?
参考までに、国立教育政策研究所による調査結果(平成28年)を調べてみました。

学生の生活

出典:大学生の学習実態に関する調査研究について(2021年11月8日参照)
   (NIER 国立教育政策研究所  (https://www.nier.go.jp/05_kenkyu_seika/pdf06/gakusei_chousa_gaiyou.pdf)


それに対して、私はどう過ごしていたかというと、
●  1回生 ➡「大学の勉強+ゆるいサークル   +月2回の習い事(失敗😫)」
●  2回生 ➡「大学の勉強+ゆるいサークル   +自動車教習(失敗😫)」
●3~4回生➡「大学の勉強+ゆるいサークル(少)+公務員試験(失敗😫)」

これだけです。しかも(失敗)とあるように、
●習い事(楽器の演奏)が上達せず、先生に呆れられてしまう
●ゆるい音楽サークルで楽器の練習を頑張るも、あまり貢献できず
●2回生での自動車教習では免許をとれず
●3回生~4回生での公務員試験の勉強も、ほとんど手を付けられず
●大学の勉強は、毎回徹夜か夜更かしでなんとか乗り切っていました。

このように、大学の勉強以外ではサークルや自動車教習、公務員試験に手を出した私ですが、成果を出せぬまま心身がクタクタになってしまいました。
結局、大学4年間の成果としては「なんとか卒業できた😵というものでした。

本当は「大学卒業」の他にも、ちゃんと成果を出したかったですし、
もっと色んなことに挑戦して、経験の幅を広げたかったと思っています。
例えば、アルバイトを通して興味を持てる仕事を探したり、彼女さんを作って遊びに行ったり…。あと、海外旅行もですね💡

しかし実際のところ、私には大学の勉強だけで手一杯だったようです。
それでも「みんなのように色々こなしたい!」という気持ちばかりが先走り、自分の許容量を超えた負荷がかかってしまいました。結果として疲れ果て、なんとか大学卒業はできたものの、他のことは「どれもこなせない」という形になってしまいました。

🎈原因を考えてみる

なぜこのような結果になったのか、その原因を考えてみました。自分のキャンパスライフをふり返ってみると、物事に時間がかかりすぎる面が生活を圧迫していたように思います。その一例として、大学での語学の課題についてお話します。

私は語学でかなり苦労しました。
英語や第2外国語の課題に時間をとられ、徹夜することが多かったのです。
週に2~3回ほど徹夜する生活が続き、頭がフラフラになりながら大学に通っていたことを、今でもよく覚えています。
また、週末も休息にはなりませんでした。私は週末の大半の時間を消費して、外国語の和訳などに取り組んでいました。1科目の語学に10時間かけることも。これによって生活リズムが乱れ、日常的に体調が悪くなってしまうのも悩みの種でした。

このように、作業するのに異常に時間がかかるうえに体調も悪くなるものですから、その分ほかのことが出来なくなります。そのため、アルバイトをすることもできず、友達との遊びを断ることもしばしばでした。そのことを内心、とても残念に思うと同時に、「なぜ皆のように速くできないんだろう」と自分を責めることが増えていきました。

この語学の例をふり返ると、「なぜ適度に手を抜いて早く終わらせなかったのか?」という疑問が湧いてきます。

その答えは、私の発達障害の特性と、私自身の執着にあると思います。
それらを3つ分けてまとめてみました。
①ADHDによる過集中、あるいはASDのよるこだわりの強さ
 ➡これにより作業に没頭してしまい、「キレイに、完璧に仕上げる」
  という完璧主義に陥ってしまったため、手を抜けなかった。
②ASDの言葉を字義通りに受け取る傾向
 ➡これにより、大学の先生の指示を真面目に聞きすぎた。
  (例) 先生「このページの和訳を次回までに、しっかりやるように」
     →私「絶対にやらなきゃ❢」→完璧主義に
③私の執着優秀でありたいという思い
 ➡この思いの強さゆえに、手を抜くことを考えられず、完璧主義に。
  この思いの根底には「優秀じゃないと受け入れてもらえない」という考
  えがあるのかも。これには家庭での教育も関わっていそうです。

この3つの要素が混ざり合って、私は「手を抜くことができない人間」になり、物事に多大な時間を要するようになったのでしょう。

🎈結論:適性を知り、それに合った努力をしたい

このように今までの体験から自分を分析するに、「同時に複数の課題を抱える生活には向かない」のだと思います。1つのことに集中して取り組むタイプなのでしょう。こなすことが多い世の中では、なかなか苦労するタイプだと思いますが、それが私に配られた「適性」という名のカードのようです。

スヌーピーいわく「人生は配られたカードで勝負するしかない」
それならば、まず自分に配られたカードを知ることが必要になります。私のキャンパスライフや、その他の大変だった数々の出来事も、自分のカードを知るために必要な経験だったのでしょう。

そして配られたカード(適性)を知れたら、次は自分に合った環境を見つけ、自分に合った努力を重ねること。きっとそれが、自分に優しい生き方なのだと思います。

私は長年の間、自分にとって難しい生き方をしてきたように思います。その生き方の原因は、「適正なんて、本人の努力でどうにでもなる」とずっと信じていたからです。ですが、その考え方が危険だいうことを身をもって知りました。この考え方は私を追い詰め、うつ病の発症にも関わったことでしょう。自分に合わない方法で努力し続けると、心身ともにボロボロになってしまうのです。(これは頑張り屋さんな人ほど注意してほしいと思います。ずっと無理を続けてしまいますから。)

自分に優しい生き方、自分に合った生き方を考えたとき、
それが人とは違った生き方になることもあると思います。
ですが、自分に配られたカードをちゃんと知っていれば、その道をいく覚悟も決まりやすいはずです。
のびのびと自分らしく生きていくために、まずは少しずつ自分自身のことを知っていけたらいいですね。

ここまで読んでくださってありがとうございました✨
また次回の記事も読んでもらえたら、ものすごく嬉しいです😊

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