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『いくつになっても恥をかける人になる』を読んだ、内向的な私の感想

まずは筆者さんと本書の概要を紹介を

広告会社電通に入社し、配属された部署とは異なる部署を望んでいた筆者さん。自分をアピールするのは恥ずかしいことだと思ってきたが、「自分に失うものは何もない」と気づいてからは、そんな恥ずかしいことをできるようになったという。恥にとらわれて一歩を踏み出せずにいた過去の自分に向けて本書を書いたそうです。その目的は、”恥をポジティブな感情に捉え直すこと”

本書では、恥とはチャンスを見つける目印であると考え、恥をかく勇気の必要性を解説し、迷ったときは恥ずかしい方を選ぶことをオススメしています。
また、恥の種類を6つに分類し、それぞれの原因を述べ、さらに実践できる恥ずかしい行動例を50個挙げてアドバイスをしてくれています。また、章の中の節ごとにアドバイスを一言でまとめてくれているので、とても読みやすかったです。

本書の感想を述べる私はどんな人間か?

さて、それではさっそく本書の感想をお話ししたいところですが、その前に私の自己紹介をしようと思います。その理由は、どんな人がその本を読んだかによって、同じ本でも感想が変わってくるからです。また、私の性格や体験を知ってもらったうえで当記事を読んでいただいた方が、本書を読むかどうかを決める際の参考になりやすいと思いますので。

●それでは私の自己紹介を…
私は恥ずかしがりの部類に入ると思います。昔から「優秀であらねばならない。失敗してはならない」という気持ちが強く、恥に対する恐怖もなかなか強いです。例えば、学校で発表の課題があるときは大変緊張して困ったものでした。教室の教卓の前に立って話すだけで手足の震えが止まらず、原稿まで震えさせていました。そんな私の姿を見たあるクラスメイトからは「うきまろ君は今までクールな印象だったけど、震えてる印象しかなくなった」と言われる始末。それほど私の震えは激しかったのでしょう。そして現在では複雑な家庭環境などの影響からか、社交不安症と診断を受けています😅

この記事は、そんな私が本書『いくつになっても恥をかける人になる』を読んで感じたことをまとめたものです。その前提でこの記事を読んでいただければと思います😌


感想

ここからは「本書によって恥への考え方を転換できた」という話と、「内向的な私のちょっと欲張りな感想」について述べていきます。

恥への考え方を転換できた
私は本書の目的通り、恥の感情をポジティブなものとして捉え直すことができました。それができた理由はいくつもありますが、ここでは3つに絞ってお話しします。

ます1つ目は、「恥ずかしいと思うのは、あなたが新しいことに挑戦できている証拠」という言葉に勇気づけられたからです。この言葉を覚えておけば、私が今後恥ずかしい気持ちを抱いたときに「あ、私は今、挑戦できているんだな💡」と冷静に考えられるかもしれません。

2つ目の理由は、「恥がチャンスを見つける目印になる」という点についての解説に納得のできたことです。これについては以下のように解説されていました。「少し恥ずかしいと感じる行動がチャンスになる。なぜなら自分が恥ずかしいと感じる行動は、他の人も恥ずかしいと感じて行動に移していないから」と。確かにその通りだと思います。私も今まで恥ずかしいという気持ちばかりが先行してしまい、それをチャンスだとはあまり捉えてこれなかったように思います。だからこそ、この内容は恥についての考え方を変えるきっかけになりました。

3つ目の理由は、「恥を回避しようとするとチャンスを逃してしまう」という注意喚起によって、反省を促されたからです。例えば「中途半端な自分を見せるのが恥ずかしくて、完璧な準備をしようとすることで、いつまでたっても始められない人がいる」という趣旨の文がありましたが、それはまさに私のことでした。良くない例に自分が当てはまってしまったからこそ、その状態から脱却したいという気持ちを刺激されたのです。

主にこれら3つの言葉によって、私の恥に対する考えはより前向きなものに転換できました。「恥ずかしいけど、一歩踏み出してみようかな」と、そう思わせてくれる本でした。今後私の日常の中で、恥ずかしい気持ちが現れたときに、どれだけ私の行動が変わるかが少し楽しみです。

内向的な私のちょっと欲張りな感想
本書の後半では「すぐに実践できる恥ずかしい行動」の具体例を50個も挙げてくれています。ただその中には、内向的な面が強い人や社交不安があるような方には難しいものも、まぁまぁの割合で含まれているように感じました。(例えば「話を聞きに行くふりをして自分を売り込む」などです。)「恥ずかしがりであるために、とても困ってる」という方よりも、仕事の意識が高い人に向いている内容かもしれません。もちろん、これらはあくまで具体例ですから、実際に自分で何らかの恥ずかしい行動にチャレンジするときは、自分でその内容を考える必要があると思います。私も恥ずかしい行動にチャレンジするときは、自分に合った小さなことからやってみようと思います💡
この点を含めて本書全体として、大変よい刺激を受けました。


さいごに

おわりに、本書で最も印象に残った言葉をご紹介します。それは冒頭でもお話しした、「迷ったときは恥ずかしい方を選ぶ」です。
本書に書かれている様々なことは、この一言に集約されると思います。
恥ずかしいという気持ちの原因、行動しない事のもったいなさ、恥はチャンスの目印であること・・・これらを本書で知った上で「迷ったときは恥ずかしい方を選ぶ」という言葉を思い出すとき、それは私たち読者の「もう一歩踏み出したい」という気持ちを後押ししてくれるのではないかと思います😌


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