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二十四節気 立春


今は「立春」
春が立つ。
春がやってきたよ、の合図。
だから、一年のはじまり。

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七十二候では、
2月4日から8日が、「東風解凍
とうふうこおりをとく
温かい春風が東から吹き、川や湖の氷が解けだす頃。

解けだすということは、解け切らない。
昼の日差しに照らされ、表面が少し解けて、
日が落ちればまた凍り…を繰り返す。
行きつ戻りつしながら、それでも進んでいる時間を感じる、そんな時期。

2月9日から13日は、「黄鶯睍睆
うぐいすなく
春の到来を告げる鶯が美しい音色で鳴きはじめる頃

寒さが緩んだ今日は、
うぐいすの声を聴くことができました。

2月14日から18日は、「魚上氷
うおこおりのうえにあがる
暖かくなって川や湖の氷が割れ、魚が飛び出してくる頃

東風解凍より、もう少し躍動的な感じ。
思わず動きたくなるような気持ちにさせてくれます。

東とは

日本は、東の端っこの島国です。
ひのもとといわれるように、太陽が一番はじめに昇るところと考えられています。

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陰陽五行では、春は、「木」にあたります。
木は、空間配置で見ると、東をさします。
日が昇る方角は、春を連れてくる。
だから、東からの風なんですね。

地球でみると、東にある国、
日本や中国などのアジア圏は、
まさに「木」の文化です。

現代は鉄筋コンクリートの建物ばかりですが、
木を使い建物を建ててきました。
寄せ木や組み木などの技法や欄間などの装飾
仏像も木の彫刻のものが多いのが特徴です。

反対に、西側ヨーロッパは、「石」の文化です。
石を積み上げて建物とし、道にも石を敷き詰め、
彫刻も石造。
五行での「金」は、鉱物のことで、方角は西側を表します。

偶然だ、と切り捨ててしまうことは簡単ですが、
面白いなあ~と私は感動するのです。

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五行(木火土金水)の中で、
唯一、時の流れを教えてくれる存在が「木」

冬には、葉を落とし骨だけになったかと思いきや、
春には、固く閉ざした芽の下にふっくらとした柔らかいものを抱き、
それが開いたかと思うと、あざやかな花や葉をつけ、
夏には、騒々しいくらいの葉が繁茂し、光に向かって伸び、
秋には、緑の葉が色を変え、再び地に落ちるとき、つややかな実をつける。

そうして、ゆっくり、でも確実に、一つのサイクルを見せてくれる百科草木たちは、
季節の訪れと時間の流れ、そして、今、私がここにいることを教えてくれるそして、常に寄り添ってくれる存在であることを知るのです。

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