自分の”どうでもいい”の価値と人を叩く時の心理推察

”どうでもいい”に隠された価値をご存知だろうか。

自分が”どうでもいい”と思ってることに夢中になる人を
必死で「価値がないぞ」と叫ぶ人がいる。
その行為がまこと疑問だった。

皆様も見かけたことがあるのではないだろうか
インフルエンサーや著名人をひたすら叩くアカウント
そしてそれに群がり飛び交う野次を。

＊

私が”どうでも良い”に着眼したタイミングは
乱雑に積んだ使用済みレジ袋を見かけた時のこと。

うちの祖母は一枚一枚丁寧に三角形に折り曲げ保管する。
パタパタと折り紙のように畳まれ、
レジ袋は最終的に薄い三角形になるのである。
それを自宅にまとめて保管するのはもちろん
２、３個日常使いのカバンに入れておき、
買い物時に再度使うのがうちの祖母なのである。

目の前の現実に話を戻すと、
内野レジ袋は乱暴に結んではいるものの
ガサガサとかさばる形でほっとかれている。
再度使わせていただくには感謝も愛着も感じられないと
なんだか申し訳ない気持ちになった。

再度使えればいい、保管の形なんて”どうでもいい”。
そう思っていたが自分が心地よくもう一度使うため
そして保管するために、これはたたむべきだと思った。

私が”どうでもいい”としたことを
祖母はとても丁寧に扱っており、
自分自身が”どうでもいい”と感じて実施しないことを
既に”どうでもよくない”ことにしている祖母に
このレジ袋の件で、改めて尊敬を感じたのです。

自分の”どうでもいい”を大切に扱ってる人って
本当にすごい！そう感じて、
どうでもいいってすごいなぁと思ったって話。

どうでもいいってすごい価値。（と私は思った！うん！）

＊

んでね、それで謎が解けたんだけど、
インフルエンサーとか著名人死ぬほど叩く人って

多分めっちゃくちゃ不安だったり苦しかったりしてるんだと思う。
言葉が難しいけど幸福な状態にあったり満たされたりしてない人なんだと思う。

なんでそう思うかって言うと
大体共通してるのが
”自分はインフルエンサーじゃない”
”自分は有名人じゃない”
だと思うんだけど、
これって自分の無意識の”どうでもいい”なのね。

映えな投稿して有名人になることなんてどうでもいい
美人じゃなくてもどうでもいい
たくさんの人に注目されなくてもどうでもいい
贅沢してなくてもどうでもいい

そうゆう”どうでもいい”行動をしている人こそ
それを持ってる人を叩いてる不思議。

だってそれになりたいなら努力すればいいし
やればいいし、なんだけど、”羨ましい”じゃなくて
”どうでもいい”なんだよ。”別になりたくない”とか。

でもほんとにほんとに心の底からそう思ってたら、
わざわざ自分の時間使って
見たり、責めたり、攻撃したり、貶したり、調べたり
しないと思うんだけどなんでみんなそんなことするんだろ？

って考えてた時に
自分がどうでもいいって捨てているもので
誰かが
盛り上がったり楽しくなったり幸せになったり
そんなことで自分だけが
損をしてるかも不幸かも孤独かも価値がないかも
そうゆう自分の生き方や軸や価値観が
信じられない人ほど人の幸せを見て不安を煽られているのだなぁ
とそう思ったのです。

だから自分が”どうでもいい”ことが評価されていると
自分が否定されたような気になったり
損したり不幸になったりするような気になって
自分がどうでもいい、価値がない、自分と違う
そんなものを攻撃したり価値を落とそうとしたりする
そうゆう不安から生まれる行動なのだと腑に落ちたのです。

だから結論思うの。
”どうでもいい”ってことに本当に”どうでもいい”ことなのか
ちゃんと自分に問いかけた方がいいよ、と。

ほんとにほんとにどうでもいいのであれば
インフルエンサーさんとか著名人に対して
「わぁ。有名ですごいなぁ。映えな写真とか自分には撮れないし
投稿しようとか思わないけど、そんなことできる人ってすごいね。
注目されるお仕事していてすごいね。
自分にはできないけどね〜。てゆうか興味ないかも。」
とかで消化できることを
わざわざエネルギーやリスク使って叩いてる人

大丈夫か。君のメンタル。と心底心配する。

誰かを何かを叩く前に
いますぐ自分を抱きしめてあげたらどうだろうか。

あなたの価値は誰に共感されなかったとしても
多数のフォロワーがいなかったとしてもちゃんと価値である。

”どうでもいい”がちゃんと”どうでもいい”になるのは
自分の価値の優先順位がしっかりとわかってから、ではないかと思う。