updating【滲み】1500字
「囲碁の途中で石握りながら死んじゃったじいちゃんが言ってたんだけど。。」
ソーダ味のアイスをかじりながら先輩が言う。
わたしは横目で彼を見ながら、わたしたちをが乗る軽トラの荷台を左手で掴みバウンドを制している。
「剪定しても思うような方向に新芽が出ない時は、人を嫌ってるからだって。嫌な想いがあると樹もそっぽを向くんだって。」
先輩は上を見上げながら思い出しているよう。もうアイスはだいぶ溶けて。指がベトベトそう。軽トラが大きく弾む、水色の直方体がするんと先輩の親指と人差し指に