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「ズートピア」を3回観てやっとわかったこと


初めて「ズートピア」観た時は、普通に面白いディズニー映画という認識しかありませんでした。


他の人の感想を聞いた時に、これ現代社会みたい、みたいなことを言いてる人がいて、ん?と思って、もう1回観てみました。

確かになと思いました。

スヌーピーの「与えられたカードで勝負するしかない」じゃないですけど、草食とか肉食とか、動物の属性があったり、その中でも種類があって、それぞれに個性があって、その得意なことできることを活かしていくって、


人間の社会も同じやんって思いました。

その当時、「けものフレンズ」とか「僕のヒーローアカデミア」とかも好きで観ていたので、余計にそう感じることができました。

その中で、主人公のウサギは草食動物で、小柄な動物であるにも関わらず、努力して警察官になるという、サクセスストーリーで、初めてみた時とはまた違う感じ方をしました。

そこから、しばらく観ていなくって、子が「ファインディング・ニモ」とか「カーズ」が好きなので、もう観過ぎていて飽きてきていたので、久しぶりに「ズートピア」を一緒に観ました。

時間経っているとはいえ、3回目なので、はいはい、そうそう、ってストーリーを追っていたのですが、なんか初回とも2回目とも違う感じ方をするシーンがちらほらあって、

例えば、主人公のウサギが、意地悪している動物に注意しているシーンとか、もう1人の主要キャラのキツネと捜査の手助けを求めて駆け引きするシーンとかで、


これ、みんなできひんよな、って思いました。

てか、できる方が少数派やんなって。


それとか、キツネの過去の話で、草食動物に裏切られたところとかで、3回目で初めて、


辛いよな、って共感しました。


最近、「ハイキュー」も観てて、「ワンピース」も今更追いかけているんですけど、「ヒロアカ」もそうで、主人公が成長して強くなっていくって話で、


努力したら成長できる、とか、最初弱くても頑張れば強くなれるってストーリーは面白いし、それ観て頑張ろう、って思える人も多いと思うんですよね。


その観点で「ズートピア」も観ると2回目くらいの感想で終止するんですけど、


弱い立場から努力して成功したり、頑張って夢を掴むのって、ほんまはごく一部やと思うし、努力してなかったり、夢半ばで挫折したりしている人も多くいると思うんですよね。

強者の立場やった人が裏切られて凹んだり、落ち込んだりすることも現実では起こってると思うんです。


もちろんエンタメなので、そこは本質じゃないところだと思うんですけど、現代社会で、主人公じゃない人の方が多くって、


もちろんみんなが主人公であることは間違い無いんですけど、


成長しろ、努力しろ、みたいな強者の思考、意見だけでなくって、その人に寄り添うというか、気を配るというか、


言葉にしたら薄くなっちゃうんですけど、意識していきたいなと思いました。



だから、ナマケモノが作業が遅いシーンって、悪意しかないなと思って、このシーンはカットした方がよかったんじゃないかなと思ったんですけど、


しっかりフリに使われていて、最後のオチでコミカルに描かれていて、

やっぱディズニーってすげーって思いました。


4回目を観る日も近そうです。

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