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TVスタッフが演者に対して言った、「痛いって言わないで下さい。コンプラ的にまずいので。」って何ですか?

今日もこちらの記事に辿り着いていただき
ありがとうございます!

TVにて。
芸人さんがチーム対抗戦で早口言葉対決。
噛んだ方がビリビリマシーンの罰ゲーム。

罰ゲームを受けた芸人が「痛い!」と大声で叫びました。
すると司会者が「痛い」って言わないで!と注意。

そこで別のタレントが気を遣って「刺激的ですね!」と言い換えました。
とても機転が効いた言い回しですね。


でも痛いって言えない。
痛いって言わないでと言われる。
なぜ言っちゃダメなんですか?

①「痛い」ものはコンプライアンスに抵触するという考え

今は、コンプライアンスに抵触・視聴者からクレームが入ることを防ぐため制作側の配慮が必要な時代です。
(“痛みを伴う番組“は若年層の視聴者へ教育上の悪影響を与えるため)

昔から「あーいえばこーいう人」と言われきた私、気になりました。

「痛い」って言わせないのは、
ハラスメント=クレーム対象では無いのか?

正直な感情を発することを止める。
倫理的・道徳的に問題がある場合を除いて、
発言の自由は守られるべきだと思います。

なぜ、「痛い」というとクレームが入るのでしょうか?

②制作側と視聴者との信頼関係が失われているのではないか?

セクハラについて考えてみます。

当事者同士に信頼関係*1がある場合に、
セクシャルな発言*2によって
セクハラで訴えられることは少ないのでは無いでしょうか?

*1: 一方的な信頼では無く、双方が信頼している状態
*2: いわゆる下ネタですが、「笑いのセンス」と「EQが高い」ことが不可欠かと思います。
この2点損なうとただ不愉快な言葉になってしまうので、私は得意ではありません。

同様に、
制作側と視聴者の間にも信頼関係があれば、
視聴者からの不満も少ないのでは無いでしょうか。

従って、
制作側と視聴者の間に信頼関係が乏しいのだと思います。

③信頼関係が築きにくい時代に起きた「分断」

現代はエンタメが多様化し、
流行も瞬く間に変化していくので
作成者と視聴者で信頼関係を築く時間が少ないように感じます。

そうすると何が起きるか→分断です。

ここでは、TVとネットの分断を考えたいと思います。

TV:
不特定多数の視聴者が存在
(視聴者:受動的)


ネット:
視聴者の意思でコンテンツを視聴
(視聴者:能動的)



上記の違いゆえにどのようなコンテンツ制作スタイルになったのでしょうか。

TV:
あらゆる視聴者にとって不愉快にならないコンテンツを制作(広範囲・消極的)
→グルメ番組、ニュース、天気予報など情報に特化した番組がメイン。

ネット:
限られた視聴者により高い満足度を届けられるコンテンツを制作(局地的・積極的)
→上記カテゴリはもちろんのこと、より多種多様な番組を深掘りして放送できる。

これはこれで良いと思うのですが、
でもやっぱり私はTVでも変にコンプラを気にせず大笑いをしたいし、
あのテレビ面白かったよね!と家族友人と話したい。

私自身も含めて、

視聴者側が「これはTV=エンタメ」だという「エンタメリテラシー」を高くして、
コンテンツ制作側と一緒に楽しむことができる、
心の余裕を持っていきたい

と思います。

ここまで読んでくださった方、大変感謝しております。

今日も一緒に!

UK3

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