人生で（ほぼ初めて）全然すっぱくないキウイを食べてめちゃくちゃ感動した

先週土曜日、仲良い人の子どもを連れて名取の閖上〜荒浜近辺をドライブした。スタンプラリーがやっていたし、その子も好きなので色んな場所を回った。

そのひとつに「仙台農業園芸センター」（たしかそんな名前）という果樹園と直売所が一体になった複合施設みたいな場所があり、訪れた。

「ふじ」「はるか」という品種のりんごとキウイが売っていた。お姉さんが「ぜんぜんすっぱくないキウイなんですよ〜」と言っていて「へーすごいですねー！」と、今思えばてきとーに返した。かなり棒読みだったと思う。「すっぱくないキウイ」を人生で食べたことがなかったから、全くイメージできなかったんだ。

キウイを一欠片いただいた。

衝撃を受けた。

ほんとうに、ぜんぜんすっぱくなかったのだ。

市販のキウイのあのすっぱさが消えるだけで、キウイ本来の風味や甘味が前面に出てきて、真のキウイみたいな味がした。キウイの正解に出会った気がした。

たまに食べるキウイはスーパーので、かなりすっぱいやつだ。ほとんどそれしか食べてなかったから、「キウイはこういうものだ」という固定観念が出来上がっていた。時々ゴールデンキウイみたいな亜種は食べていたが、それもまあまあすっぱかった。

販売員さんが「先生」と呼ぶ50代ぐらいのオジサンに「なんでこんな甘くなるんですか？」と聞いてみると、「同じ袋にリンゴを入れておくと追熟して酸味が消えて甘くなる」のだそう。りんごはエチレンを大量に発生するらしく、そのエチレンがキウイの熟成を進めるという話で、氏曰く、「市販のキウイもりんごを同封して追熟すれば同じ味になる」とのこと。

じゃあなんでやらないんだろうな。ただ知らないだけかな。

そんなこんなで
・同じものでも一工夫することで全く違う上質なものに変わること
・おそらく自分にとって「すっぱくないキウイ」がたくさんあるんだろうこと
が分かった。

よい学びだった。これで筆を置くとする。