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希望への祈り…桜を見送りながら

おひさまに輝く満開の桜に心が浮き立つ。
たくさん写真を撮り、たくさんSNSにアップ。
そんな軽い興奮状態で過ごした昨日。

喜びを誰かに伝えたいし誰かとシェアしたくなる。

興奮状態の中にいると疲れを感じにくくなる。
こんなときは少し注意が必要。

今日はできるだけおとなしく過ごそうと思っていたのだけど、
やっぱり桜が気になり外に出てしまう(^_^;)

今日は昨日ほどお天気がよくなくて、少しどんより。
桜は少しずつハラハラ~と落ち始めている。
昨日たくさん撮っておいてよかった。

満開の輝く桜は、長いこと私のつらい記憶だった。

もう20年以上前
私は離婚届をバッグに入れ、満開の桜を横目に見ながら
車で市役所へと向かった。

私と子どもたちの「死」へとつながる道。

長いこと、満開の桜を見るとどうしても気持ちが沈んでしまっていた。

桜にはなにも罪はないし、桜が咲くのはすごく嬉しい。
でも、やっぱりいろんなことを思い出してしまう。

私にとって桜は「死」の象徴だった。

時間がかかった。
でも時間がかかってよかったと思う。

ようやく「記憶」が「記憶」になるつつある。

そう簡単に解決できる問題ではなかったよね、と思う。
とにかく難問だらけだった。私にとっては。

難問の中で何度も溺れたし、何度も窒息した。
何度も本気でこの世から逃げ出そうとした。

そんな自分の弱さが情けなかったし、腹立たしかった。
悔しかった。なんに対して悔しいのかよくわからなかった。

でも、弱い自分でよかったんだと思う。

いまだに強くはなれないけど、今は弱い自分をよく知ってて
弱いままでどうにか凌いでいけるようになった。

そっか。
強くなるんじゃなくて、自分の弱さをよく知ることが大事だったのかもしれない。

自分の弱さを知り、弱さと付き合っていけるようになって
私はとても生きやすくなった。

この世が大好きになった。

本気でこの世から逃げ出したいと思っていた頃、
本気で死にたかった。
本気で何度も死のうとした。

でもどうしても死ねなくて、でも苦しくてたまらず
「もうこの世なんか消えて無くなればいい‼️」と本気で思っていた。

この世が壊れて欲しいと本気で思っていた。

今の私はこの世が大好きで、まだ何十年も自分がこの世にいたいと
本気で思っている。

なんて自分勝手なんだろう。
自分でも呆れる。

2020年
世の中が経験したことのない苦境に立たされている。
日々押し寄せてくる不安と恐怖。

そんな中で迎えた満開の季節。

暗闇の中にいるときは、
その暗闇が永遠に続くとしか感じられない。

暗いトンネルの中で苦しみ抜いた私は
今、喜びにあふれながら桜の写真を撮っている。
散り始めた桜を見ながら、桜との別れを惜しんいる。

満開の桜が希望へと繋がりますように。

些細な祈りでしかないけど、
必死の祈りを込めて、桜を見送ろう。

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