一テュル活民の本棚を公開します
私自身の本棚についてはこのnoteでも今まで何度も言及しましたし、見せたがりな性格もありまして結構飽きられている感じはあるだろうとは思います。すんませんなほんとに。
しかしどうもハッシュタグというかなにやらキャンペーンのにおいがしたので、せっかくだから参戦してみようかなと思った次第です。ほかに書くこともあんまりないし。
では、さっそくいってみましょうか。
まずは本棚1.
語学書はやはりいろいろ増えます。この棚は和書が多いかな。アゼルバイジャン語「国語」の教科書も真ん中やや右に2冊見えます。ほぼ同じ内容ですが、右側が最新版。新しいほうは今年、言語研修の際にアゼルバイジャン語母語話者の先生にプレゼントでいただいたものです。大事に使います。
次に本棚2.
こちらは先日も言及した、白水社の『言葉のしくみ』新版シリーズ。残るはデンマーク語のみです。もちろん発注ならもうかけてるYO!
と、『ふたたびの高校数学』という本があるのはご愛嬌。だけど、数学をちゃんとやりなおしたほうがいいと思っているのは間違いないです。嫌いなまま死にたくないな。
では次。本棚3に行きましょう。
本棚3には、テュルク諸語文法関係の本が並びます。ウズベク語文法の本が目立ちますが、カザフ語やカラバフ地方のテュルク語についての本も。
そんな本、どこで入手するのですかと興味津々の方もおられるでしょうが、それはもう、トルコで入手するの一択です。よしにつけ悪しきにつけ、トルコがテュルク諸語全体を自分たちの大きな関心として持っている国なのは間違いないでしょう。出版されている書籍の数からも明白ですね。
では本棚4!
こちらもテュルク諸語系の文法書の続き。タタール語の本が…た…たた…多々ある…!!
では本棚5へ!
こちらは無造作にいろいろ並んでいますが、やはりテュルク諸語系の内容が多いです。古代ウイグル語の本はまだ全然手をつけていません。いつか開く日がくるのかな?まあ、持っておくだけで意味がある本というのはありますからね。
では次、本棚6へ。
辞書系の棚です。ウズベク語の文法を英語で説明したBodrogligeti (2003)の大著、2巻本もかつてはずいぶん参照したものでした。もう開かなくなってずいぶん時間が経ちます。手放しにくい。
本棚7はどうでしょうか。
こちらもテュルク諸語系の棚です。アゼルバイジャンで購入したものが中心。左側の4巻本はトルコ語で書かれたテュルク諸語の概説書になります。その右には、歴代オスマン帝国スルタンの花押コレクションとその解説の本。この本がもうね、めちゃくちゃ面白いんです。専門と全然関係ないジャンルだけど。これも手放しにくい本。
では次は本棚8へ。
アゼルバイジャン語関連本が並びます。ニザーミー・ギャンジャヴィーの作品はもともと中世ペルシア語で書かれているものですが、現代アゼルバイジャン語訳というのもちゃんとバクーでは市販されておりまして、それを書店で見かけた日にはやはり買わずにはいられませんでしたよね…!
あと、アゼルバイジャン語史4巻本というのもお気に入りのシリーズの一つ。これのおかげで、明石書店の例の『知るための67章…』を書けました。
本棚9へ行きましょうか。
本棚9も内容的には雑多なのですが、日本語文法関係の本が多いです。
本棚10は本棚9の右側なのですが、こちらも英語で書かれている本が多い。おまえ形式意味論なんか使ってないやんけ、という言語学系知り合いのツッコミの声が聞こえてきそうですが、別に本を手に入れるくらいはしててもバチあたらんでしょ?的なね。ハイ。
本棚11はどうでしょうか。
本棚11のこの辺は和書の言語学系、日本語学系の本が多いと思います。ツイッターのフォロワー各位の本もちらほらあるでしょ。そりゃもうね。入手できるものは入手して現在に至ります。
この辺も英語の本が多いですね。理論言語学系の本が多いようです。読んだとは言っていないことに注意。以下同様です。
こちら本棚13は、本棚12の左側ですね。The Oxford Handbook系もまた全部揃えようと思ったら大変なことになってしまうシリーズです。さすがに追いかけられないっすわ…私費で買い集めるほど稼いでいる人生じゃないので。
本棚14のこれらのシリーズ、ほんとにトルコで買ったまではよかったですが、持って帰ってくるの大変だったっす。白い背表紙の本は、コーカサス特集特集号。全部買うしかないでしょこんなもん。ねえ?あと右側でちょっと目立っている"Türkçe Konuşanlar"(テュルク諸語を話す人々、の意です)も今となってはかなり貴重な(たしかそうです)大著ですね。
本棚15はテュルク諸語の辞書が多いです。異色なのはトルコ語-クルド語辞典でしょうか。これも昔手に入れて、どこかで何か言われないかとひやひやしながら日本に持って帰ってきたものです。
クルド語というのはかようにナイーブな存在なわけですね。ここではあまり多くは語りますまいが。
こちら本棚16もトルコ語で書かれた、『共和国期トルコ百科事典』という誰得って俺得な百科事典。こちらは手に入れようとした時期、2018年-2019年あたりなのですがすでに新刊としては入手できなくなっていて、アンカラの古書店の店主に頼み込んで15巻ぜんぶそろえてもらって、当時の給料(もちろんトルコリラでもらってましたのよ)から見てもかなり思い切った額を突っ込んだ思い出があります。それに加えて、日本に持って帰ってくる輸送費もかかったんですから、いかに苦労したか…(というか、めんどくさかったか)というストーリーですね。
以上が作業机の前にある本棚の本たちでした。一テュル活民の本棚って感じがはたして出ているでしょうかどうでしょうか。
あとは、作業机の横の棚も出しておきましょう。ついでだし。
この辺の本はすぐ手に取れるようにということで、今の仕事でよく使う本を中心に置いています。お気に入りは棚の中央、そのさらに中央にある『アゼルバイジャン語イディオム辞典』(Azerbaijani-English Dictionary of Idioms)。名著『ニューエクプラス トルコ語』の右隣の辞書です。
これ、100マナトもしたので現地で見かけたときはさすがに手持ちが心もとなかったのでいったん書店を出て、アメリカドルをいそいそと両替した後すぐさま突撃して購入した本です。これこそ、現地でないと入手はまずできなさそうな本。英語圏でも売ってないと思いますがどうでしょうね?
まあまあ、こんなところでしょうか。これでもだいぶ不要なもの、使いそうにないものは整理したのですが。実際これから生きているうちはまた本は増えそうだし、使わないなと思ったらほかの人に譲ったりするぶんも出てくるだろうとは思うのですよね。
最近は、本は自分にとっての血液のようなものだと考えてみようと思っています。入ってくるものがあれば、出ていくものがあっても仕方がないなと。もちろん何千、何万冊と蔵書できる余裕があるならそうしているでしょうが、残念なことに場所を確保するのも大変なのですよね。
大変ですし、いずれ私もこの世を去るわけで、その時にあの世に持っていけるならともかく、持っていけないっていうんですから。現世だけのお付き合いなんだということを強く意識しながら、今日も私は私のテュル活に励もうとしているという次第です。
どうなんでしょうね?私自身はほかの人の本棚を見るのは大好きなのですが、果たして同趣味の各位はこの記事を見てどう思われるやら。Hadi bakalım ne diyeceksiniz.
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