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会計学は何のための学問

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2019年7月の記事一覧

会計学は経済的な事象を捉えるのに役立つ

会計学は経済的な事象を捉えるのに役立つ

本日はグリーンエイトの北條社長、本学の観光マネジメント教員による茶業研究会でした。良い事例に基づいて検討すると研究会は盛り上がります。そしてここでも利益の話になりました。当然ですよね。利益を稼ぐことが企業が継続することの第一条件ですから。

さて、前回までのことを踏まえて、会計学を学ぶことがどのように実際の経済的な事象を捉えるのに役立つのか、ということについて考えていきたいと思います。

企業のマ

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会計学と会計の違いを意識してみる:会計学の定義をまず考えてみる(3)

会計学と会計の違いを意識してみる:会計学の定義をまず考えてみる(3)

今日は藤枝の向島園さんで高校生の皆さんを連れてのフィールドワークでした。事件は現場で起きている(違う)。ということで、現場に行くことも欠かしません。有機栽培でかなり有名な向島園さん。ここのお話には農業とマネジメントの要素が詰まっている格好のケースです。原価もきっちり計算している茶園さんはそうはいない!

1. 振り返り これまでの会計学をどう捉えるのか、について経済学などの他の学問と比較しながら考

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会計学は実務から発展してきた:会計学の定義をまず考えてみる(2)

会計学は実務から発展してきた:会計学の定義をまず考えてみる(2)

*昨日は福岡で研究会でした。会計の定義をここでは改めて考えていきたいと思います。
前回、会計の定義が今ひとつ明確でないということを指摘しました。

1. 会計学は何を探求する学問か?明確ではない、というのはどういうことか、というと、
『何を目的に探求する学問かが不明確』、言い換えれば、学問の目的に関する定義が様々にあり得るということです。比較の上で、経済学を対象にして考えてみましょう。

経済学→

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会計学をどう捉えるのか?:会計学の定義をまず考えてみる(1)

会計学をどう捉えるのか?:会計学の定義をまず考えてみる(1)

会計学という学問と出会ったのが大学一年生のときなので、そこから随分と経ちました。23年になるんだな~としみじみ思います。

会計学という学問をどうとらえるのか、ということを考えていきたいと思います。

というのも、会計は他の学問と比べた場合にどこに強みがあるのか?という点が気になっています。

この点、経済学は明確だと思います。

最近読んだ本は、これですね。

こうした本を読んでわかること、経済

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