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会計学をどう捉えるのか?:会計学の定義をまず考えてみる(1)


会計学という学問と出会ったのが大学一年生のときなので、そこから随分と経ちました。23年になるんだな~としみじみ思います。

会計学という学問をどうとらえるのか、ということを考えていきたいと思います。

というのも、会計は他の学問と比べた場合にどこに強みがあるのか?という点が気になっています。

この点、経済学は明確だと思います。

最近読んだ本は、これですね。

こうした本を読んでわかること、経済学は現状の状況を分析するツールとして優れているということが分かります。

統計学と経済学の違いは?ということについてはこの辺りでもまとめてくれていますね。

こちらのサイトの方が書かれている方の文章はよくまとまっていて非常に参考になります。

「経済学は、基本的には人間の行動・営み、またそれに伴って生じた経済事象全般をモデルを通して理解・解釈し、場合によってはその後の変化や動き、介入による効果を分析する学問です。」

こうした分野の研究は、経済学の計量経済学という学問になります。

さらに引用させていただくと・・・

① モデルの妥当性を評価するために計量方法を考える⇒それにあたり、モデルを確率的なモデルに拡張し、統計学を利用する
② ①とは逆のアプローチで、データから確率的な影響を考慮した上で法則性を見出し、それをモデルとして提案する

とも書かれています。これはほぼ私としても違和感のない話ですね。統計学と経済学の融合、それが計量経済学といえますね(怒られるかもしれませんが)。

では、会計学は?というと、

「会計学(かいけいがく、英: accounting)は、社会科学の1つ。企業、官庁、家計(基本的には企業を対象としている)など一定の経済主体が行う会計行為、すなわち、富の存在とその変動に伴う損益とに関する計数的情報の認識・測定と伝達の行為を対象とし、法則、性格、構造などを、首尾一貫した理論的体系をもって解明しようとする学問のことである。」

とwikiでは書かれています。

*論文ではwikiからは引用しませんがこれはnoteなので(笑)あと、会計学についてどうとらえられているのか?という一般的な見方の一つになると思います。

えーとはっきり言って、この定義よくわかりません。ですが、一方で、これ以外の説明方法いってみろ、と言われれれば、「私なりの答え」は出来ますが、識者によって見解がことなるかもしれません。

英語の方をみてみましょう。

Accounting or accountancy is the measurement, processing, and communication of financial and non financial information about economic entities[1][2] such as businesses and corporations.

と書いてます。

会計は、事業と企業の様な経済的な実態についての財務と非財務情報に関する測定、手段、そして伝達のことである。

さらに会計研究については、

Accounting research is research in the effects of economic events on the process of accounting, the effects of reported information on economic events, and the roles of accounting in organizations and society.

「会計研究は、会計のプロセスについての経済的なイベントに関する影響、経済的な出来事について報告された情報についての影響そして、組織、社会における会計の役割を研究することである。」

「会計」も財務会計(企業の外部に報告される会計情報を研究対象にするのか)、管理会計(企業の内部の会計情報を研究対象にするのか)、によって異なります。非営利も考えるとさらに細分化されます。非営利の財務会計、非営利の管理会計ですね。これに監査論(会計情報の監査システムに関する研究)、税務会計論(税務の会計に関する研究)も加えるとさらに細分化されます。

会計学は、あくまでも「会計」という実務が先にあり、それに関連する「何か」を研究する学問といえるでしょう。

せっかくですから、計量経済学も見ています。

「計量経済学(けいりょうけいざいがく、英: econometrics)とは、経済学の理論に基づいて経済モデルを作成し、統計学の方法によってその経済モデルの妥当性に関する実証分析を行う学問である。」

めっちゃシンプルで分かりやすい・・・。

では商学・経営学系で隣接分野であるマーケティング・経営学もみてみましょう。


「マーケティング論は、市場・消費者についての学問で、主に商品やサービスを販売・提供する者に参考となるような知見を追求することを特徴とする。」

*なぜ安部さんの写真が出てくるか謎です(笑)

「経営学(けいえいがく、英: business administration、英: business management)とは、広義には組織の運営について研究する学問である。対象は企業や組織とする場合が多いが、その二つを限定せず、あらゆる組織体(自治体・NPOなど)が経営学の対象となりうる。狭義には、組織体の効率的・効果的な運営のための長期的視野に立った理論の構築を目的とする学問と捉えられるため、その際は会計学やマーケティングなどの分野は除外される。」

やや混みいってきましたね・・・。ちなみにwikiには日本の経営学の定義についても言及されてます(どなたが書いたのかな・・・)。

では学問として古い心理学と哲学をみてみましょう。

「心理学(しんりがく、英: psychology)とは、心と行動の学問であり、科学的な手法によって研究される。」

「哲学(てつがく、希: Φιλοσοφία、拉: philosophia、英: philosophy、仏: philosophie、独: Philosophie)は、語義的には「愛智」を意味する学問的活動[1]である。」

では、会計学のもっとシンプルな定義はないのでしょうか?

もう少しこの辺り考えていきたいと思います。

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