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自分の個性を守って生きていく


先日、Xでフォローしている方が紹介されていた本を読んでいます。
なんと哲学書です。

哲学書って難しいというイメージを、ずっと持っていましたが、これが最初から「うんうん」とうなづきっぱなしなんですね。

引用が多くなるかもしれませんが、もしよかったらご覧ください。

「人の個性は終始一貫どこまでも人につきまとい、人の体験する事物はすべて個性にいろどられるからである。あらゆる点で、また万事につけて、人のまず享受するところのものは、自己自身である」

ショーペンハウアー著「幸福について 人生論」

              

この文章の言わんとすることは、「生まれながらに持った個性は死ぬまで無くならない。
そして自分自身を誰もが持っていて、まずこれがスタートなんだ」
と、私は読み解いています。

さらに、
「全く外部からだけ襲ってきた不幸が、みずから招いた不幸よりも、平然と耐えられるのは、このためである。運命は変わることがあっても、自己の性質は決して変わることはないからだ」

ショーペンハウアー著「幸福について 人生論」


と、続きます。

これは「自分さえ主観的に満たされていれば、誰かに何を言われても、一時的に不幸が襲ってきても、耐えられる」と解釈しました。

つまり「持って生まれた自分で生きていく」「自分の個性に沿った生き方をする」ことで、幸せでいられる、という意味かな、と。

資質や個性に「良い」「悪い」はないし、「何が上とか下」もないのです。
自分が生まれた時に持ってきた資質、個性を、生かす生き方、自分らしく生きることができたら、人間はほぼ幸せなのだ、と言われている気がしました。

もちろん健康と朗らかさ、は、自分を幸せにする最高に大事なものだと書いてありましたが・・・

高校生の頃に哲学に興味を持ち、ニーチェやゲーテを読みましたが、まさかこの歳になって哲学書を読むようになるとは思いませんでした。

ただ、今まで社会で生きてきた経験から、うっすらと感じていたことが書かれてあるような気がして、「答え合わせ」をしている感じです。

もちろん、何が正解とか、間違ってるとかはありません。多分、私にとってベストなタイミングでこの本と出会っただけだと思います。

そのタイミングとは、私が違和感を感じてきたものを、どんどん手放して、新しい人生を歩もうとしているタイミングです。
それは、まさに自分の個性に合わないものを手放し、個性を守る生き方に近づいていて、だから毎日が楽しいんだ、と気づきました。

まだこの本の40ページくらいしか読めていないし、しっかり理解しているのかは、何度か読み返さないといけないと思っていますが、もしかすると自分でこの本を買うかもしれません。

今までの人生、何度も本に救われてきました。
本って、私にとってはとても大事なものだと改めて感じているところです。

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