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良い人って本当に良い人なんだろうか


「良い子をやめるススメ」

など、「良い子」「良い人」をテーマに書いてきたが、またまた気になる事があったので「良い人って本当に良い人なんだろうか」
を考えてみた。

あなたは「良い子だねー」
「できる子だねー」
と言われたことはあるだろうか?

私は実は記憶にない。
色々過去のことは覚えている方だけど、これは記憶にない。
両親にも良い子と言われたことはない。
私の妹が、学校の先生から「良い子」だと褒められていたのは記憶にあるが、私はない。

それを悲しいと思ったことはないし、
今も「良い人」だと思われようとは思っていない。

でもいわゆる「優等生タイプ」の人たちは「良い子」と言われ続けた人たちだ。
そして「良い子と言われること」を目指している人たちだ。

では、この場合の「良い子」とはどんな人のことを言うのだろうか?

・成績が良い人
・先生や両親の言うことを聞く人
・素直で「はい」とすぐ言える人
・わるいこと、反抗的なことをしない人

ざっと思いついたことを挙げてみた。

これらの共通点は、「先生や両親、大人にとって都合が良い子」
だと言うことがわかる。

つまり「良い子」とは「都合の良い子」なのだと、私は感じる。

先生にとって手がかからない子
両親が困らない子

なのだろう。

そして何より怖いのは、この「自分の都合」を「すべての社会で通用する価値基準」だと刷り込んでいることだ。
それを信じて「良い子たちはさらに、大人たち、権威者の評価を目指す」のだ。

もちろん人の人生なので、私ごときが口出しをすることではないのだけど、この「間違った刷り込み」
によって

・思い込みと固定概念ができ
・自由な発想ができず
・準備していないことに対応できず
・正解がないものにも正解を求め、
・自分の意見を言えなくなる

と言う人たちを、仕事として目の当たりにした時に、私はこのマインドコントロールとも言える価値観を柔軟にする必要に迫られる。

そこまでする必要はないのではないか?

と自問自答しながら、まずは伝えてみる。
それを受け入れるかどうかは、本人に任せる。
以前なら、絶対的な確信を持って、受け入れるように半ば強制していたが、今はやめた。
その人それぞれの「タイミング」があるからだ。

私が、この大人たちの都合の良い価値観の押し付けを跳ね除けられたのは、

・本を読んでいたこと
・自由に育ててくれた両親のおかげなのだと思う。

親が自分の価値観を絶対的に正しいと思っていたり、
親自身がまあまあ良い人生を送っていると、
子供が自分とは違う個性を持っていると、自分と同じ価値観に染めたくなる現象が多いようだ。
これをされると子供の個性がつぶされる。

もちろん、「良い子」で生きることになんの迷いもなく、問題もない人はそれで良い。
でももし少しでも窮屈さを感じ、疑問に思っているのであればと思って、書いてみた。

それにしてもこの記事を書きながらも、今後も「良い子にはなれないし、なりたくもない」「目標は定めても、人の作った価値観を目標にはしない」とつくづく思っている自分に気がついた。

やっぱり私には「良い子になる」のは無理なようだ。


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