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#2 朝起きてカーテンを開けたら、景色が違っていた

朝起きてカーテンを開けると、いつもと違って曇っていた。
夏のこの頃は、朝起きるといつもピーカン晴れの天気が待っていたのに、いつもと違う風景に驚いていた。

直後に気づいた。
「なんでも当たり前と思ってはいけない」「人ってすぐに慣れてしまうものなんだな」ということに。

毎日ピーカン晴れの天気が続くと、それが当たり前に思えてしまう。毎日どれだけ大量の洗濯をして干しても、一瞬で乾いてしまうことを当たり前だと思ってしまう。
そして、慣れていく。だから、いつもと違う風景を見ると「あれ?」と、自分で勝手に思い込んでいた思い込みと慣れに、初めて気がつくのだ。

さらに、これって人生も同じだと思った。
毎日仕事をし、ご飯を食べ、生活をする。家族や友達はそこにいて当たり前で、ずっとこの生活が続くのだと思い込んでいる。
でも、ある時、それは当たり前ではなかったのだと気付かされる。
2020年は、誰もがその日常を壊されたし、失ったものも大きかっただろう。
そして、当たり前だと思っていた日常や家族、友人たちのありがたさに気づいただろう。

私にとっても、この2020年は全てを変えさせられる一年だった。ずっと続くものだと思っていた日常が、強制的に、自分の意思ではないものに変えられていくことについていけなかった。認めたくなかった。でも、それは流れに逆らう行為で、結局人は自分でコントロールできることなんて、すごく少ないんだと気付かされた。考え方を変えた。生き方を変えるきっかけとなった。

そう思っていたのに、この毎日の夏の天気に慣らされ、当たり前だと思い込んでいた自分を、笑ってしまった。

じゃあ、何事もあたり前ではない人生に、どう備えたらいいのだろうか。
一見難しそうに思える問題も、天気に例えれば、すぐに答えが出てきた。

雨が降るかもしれないから、誰もが家に傘を用意している。
台風が来ると言われたら、ベランダの物を片付け、食料を買い込んで自宅で楽しめる物を用意して、自宅で待機する。
雪が降る地域では、家のクローゼットにはコートがあり、カイロを買いだめし、ストーブがあるかもしれない。雪かきの道具がある家もあるだろう。
地震に備えて、食糧の備蓄や非常用持ち出し品の準備をしている人もいるだろう。
避難訓練を定期的に行っている地区もあるかもしれない。

人生も同じだ。
何が起きるかわからないから、貯金をしたり、副業を持つ。
何が起きるかわからないから、家族や友人との関係を良好に保つ。
何が起きるかわからないから、情報を常にアップデートしておく。
何が起きるかわからないから、いろんな生き方を知っておく。
何が起きるかわからないから、勉強して世界を広げておく。
何が起きるかわからないから、平穏な日常に感謝する。

当たり前だと思わずにいたら、できることはいろいろある。
人生について考えるのは、時に難しい気がするが、天気という、誰もが影響を受ける自然なものに例えてみれば、シンプルに答えが出てくる。

ここまで考えて気がついた。
人間だって自然界の一部なのだから、天気に例えて人生を考えてみるくらいが、実はちょうどいいのかもしれない、と。

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