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できることより、好きなことを選んだ人
できることと、好きなことが違う場合、あなたはどちらを選択するだろうか。
知り合いの人が、会社員から趣味でやっていたことを元にして起業した。
好きなことを仕事にしたケースだ。
時々会うが、その表情は好きなことを仕事にしている楽しさで溢れている。
もちろん、それまでにやっていた仕事も好きなことだった。
しかし、部署異動によって決して好きではない仕事をすることになった。
それも、趣味を仕事にしようと力を入れ始めた理由かもしれない。
起業したばかりで忙しく、大変なこともたくさんあるようだが誰にも命令されている仕事ではないし、野望もあるようなのでそれに向かって着々と時間と経費を工夫しながらやっているように見える。
何より人脈が彼女を助けてくれている。
会社員時代に培った人脈もあるし、趣味でやっていた人脈もあるし、本当に必要な時に必要な人に助けてもらっているようだった。
そして、意外だったのは「以前やっていた仕事は、自分にはすごく向いていたし、できた。
だから辞める時も上司に引き止められたけど、向いていたけど好きな仕事ではなかった」と聞いたことだ。
向いている仕事がイコール好きな仕事とは限らない。
好きな仕事が向いているかもわからない。
向いている仕事を、仕事として割り切って淡々とやっていくのも一つの生き方だ。
しかし、好きな仕事が得意ではなくても、自分ができることを精一杯やって、且ついろんな人に助けてもらいながらやっていこうというのも、もう一つの生き方だ。
彼女は、好きな仕事を選んだ。
その結果、大変だけど楽しい、充実している日々を送っている。
どちらがいいのかは、その人次第。
その人の生き方、価値観、考え方によって答えは違う。
ただ、好きなことを仕事にしていると、その成長ぶりが早い。
おそらく24時間仕事のことを考えているくらい、考えているからこそ、成長が早いのだ。
得意でないことでも、好きなことならば、みるみるうちに成長をしていく。
結果的に得意なこととなる。
周りで見ているだけの私だが、何より嬉しいのは、彼女が生き生きと仕事をしていることだ。
少なくともこの決断は彼女にとって良い決断だったのだ、とわかるからだ。
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