常設：自画自賛委員会

＊ネガティブの泥濘＊

以前どこかで『人は１日のあいだに頭の中で２万語？を発してる』って聞いたことがあったな、と思ってググってみたら、正しくは『６～８万回思考している』でした！そんでもってそのうちの95％は昨日とおんなじ事を考えてるらしい。しかも全体の８割はネガティブなほうの考え事なんだそうです。

つまり「ヤバい。今週中にあの資料を仕上げなきゃいけないのにまだできてないや…てかコレ間に合うのかな…ぅ～わ、なんでもっと早くに取り掛からなかったんだろう…そんな難しいことでもないのにいっつもモタモタしちゃうんだよね…あーもうホント要領悪いな～！なんでもパパッとこなせるハイスペック人間だったらこんな苦労せずに済むのにさー、嫌んなるわ……もうなんかいっそのこと消えたい…どうせ自分なんて居なくなっても誰も悲しまないしー！……とか考えてたらめっちゃヘコんできた…マジ鬱。めっちゃダルい。」みたいなことを、とりとめもなくずーーーーーーーっっっとノンストップでぶつぶつ言ってるわけですよ。（※参考です）

これね。自分の脳内でやってるから気づきにくいんですけど、仮に職場や学校で隣の席に座ってる人が、聞こえるか聞こえないかギリギリくらいのボリュームで、独り言なのかこっちに話しかけられてるのか微妙な感じでつぶやいてるとしたら、どうですか？ウザいどころの話じゃないですよね。

毎日毎日代わり映えのしない内容をたいした進展もないまま繰り返し、改善するために何か有益なことをするでもなくひたすらウダウダと垂れ流されたら…ストレスでおかしくなりそうじゃないですか？「そんならもうちょっとどうにかすりゃーいいじゃん！てゆーか超迷惑なんですけど！！いい加減にせーよゴルァ！！！」ってキレ散らかしちゃいますよね。なんなら殺傷事件に発展しかねない勢いで文句言いたくなりませんか？

よっぽど性根のひん曲がった奴や嫁イビリが生きがいのお姑さんやモラハラ三昧の上司やモンスタークレーマーとかならともかくとして(挙げてみたら結構いるな…)たいていの人は他人に対して愚痴や文句や嫌味をエンドレスで言い続けるようなことはしてないはずなんですが、不思議なことに自分にはそれをやっちゃうんですよ。相手が自分だからいいってもんじゃないんです。「世界中が敵になったとしても、俺だけはお前を守る！約束だ！！」って宣言してくれるべきいちばんの味方から、逃げ場のないところで永遠に攻撃されてたんじゃ、気の休まるヒマもないってもんですわ。

＊かくれんぼ終了＊

そこで推奨したいのが！今回のタイトル『自画自賛委員会』設立でございます。…まぁね、ネーミングは単に予算委員会みたいで語呂がいいから使いたかったってだけなんで別になんでもいいんですけど、とにかく「いつでも自分をほめる」をコンセプトに日常生活を送ってみる、という試みのハナシ。

ほめられ経験値が低い人は、最初はちっちゃい自分を設定してみましょう！そしてまず朝起きたらさっそく「朝ひとりで起きられたね、えらいね～」「〇〇ちゃん（自分の名前）はおりこうさんだね！」「スゴイスゴイ！！」と口に出して言います。これが重要ポイントです。言葉を発すると①頭で考える→②発語する→③自分の声を耳と骨で聞く、というようにひとつの内容を３回反復するんですね。なので単に考えるだけに比べて効果が３倍になるんです！

そして、ちゃんとちっちゃい自分にもなりきってお返事してください。（ほめてもらったらお礼も言わなきゃね！）「ありがと～！〇〇ちゃんえらいでしょー」みたいな感じです。私とか僕よりも、なるべく名前を声に出すほうがいいですね。お返事によって、さらにポジティブな影響が増幅され、定着します。なおかつ、心の中でずっとかくれんぼをしてた、誰かにほめてもらいたかった本当のちっちゃい自分がようやくお外に出てこれるようになります。なんかくすぐったいような感じがしたら、その子が戸惑いながらもやっと見つけてもらえたと喜んでいるサインです。

あとは、なにかにつけて事あるごとに〇〇ちゃんに呼びかけて、ひたすらほめていきます。「〇〇ちゃんその服似合っててカワイイ」とか「今日のごはんおいしいねーこんなの作れる〇〇ちゃんって、天才じゃない？」とか、ささいな内容で大丈夫です！そしてだんだんと委員会活動にも馴染んできたら、ちょっとずつほめられる側の自分の年齢を上げて徐々に実年齢に近づけていきましょう。

＊対象は自分じゃなくてもOK＊

もし『そんなひとり芝居恥ずかしくって絶対ムリ！』ってなったり、バカバカしくて素に返ってしまうという人は、しょうがないので次の手段です。犬とか猫とか鳥とかでもいいし、フツーに恋人やパートナーでも家族の誰かや友人でも好きな芸能人でもいいし、脳内にだけ存在している人でもいいので、手当たりしだいにほめてください。（でもただのお世辞じゃなくて、ちゃんといいところを見つけてですよ！思ってもない事だと、口にしながら同時に心の中で“まぁウソですけど。”って否定的な感情が発生するので、よくないですね）

ちなみに、家で赤ちゃんやペットに「今日もカワイイでちゅね～！！どうちてちょんなにカワイイのぉー？？うーんちゅきちゅき！❤」ってやってる方、ソレ大正解です！家族のドン引き目線なんて気にせずに、思う存分やっちゃいましょう。これができる人はもれなく明るく健康的で、周りも元気にしてるはずです。（ウザがられてる可能性もなきにしもあらずですが）

『それじゃあ自画自賛じゃないじゃん！』とお思いのアナタ、ご安心ください。脳内というのは自分だけの宇宙なので（厳密には外界もですが）そこで起きてるのはすべて自分の事になるんです。例として「お隣の△△さん、毎日笑顔がステキだなー」と考えたら、脳には『毎日笑顔がステキ』だけがインプットされます。前述のように、口に出せばそれが３倍❤結果として『笑顔がステキ』ステータスが３上がります。やったね！

逆に考えると「ホントあいつ使えねーな！」とか「あーもう世の中バカばっかり」とか常に周りの悪口を言ってる人は、自分で自分を『ホントに使えないバカ』へと貶めていく強力な呪文を唱え続けてる事になります。そもそも“悪口は自己紹介”とはまさにそのとおりで『自分は使えないバカでーす』って背中に貼って歩いてるようなもの。相手を攻撃してるつもりが実はオウンゴールをバシバシ決めてる状態なんですね。この呪文の効果はかなりのものですから、心当たりのある人は一刻も早く攻撃を止めないと、MPもHPもすり減っていく一方ですよー！

そして脳は否定形の認識も苦手で、「嫌いじゃない」とか「別に頭が悪いって訳じゃないんだけどねー」も『嫌い』や『頭が悪い』に変換されてしまうので要注意です。回りくどい言い回しは脳内仕分け人には通じないみたいなので、肯定的でシンプルに、ストレートに！ほめる。これがポイント。

…いかがでしょうか？ひとり芝居はさすがにハードル高いぜって方も、単純においしいとか嬉しいとか楽しいとか可愛いとかカッコいいとかスゴイとか大好きとか言うだけなら大丈夫ですよね！これらの言葉を口にするだけでも確実に気分はよくなるので、まずはヒマさえあれば意味なくつぶやくところからでもスタートしてください。ほめられれば人は伸びる！３日、３週間、３ヶ月…と続けていくうちに顔もオーラも変わります。委員会活動前のビフォア状態を写真におさめて日々の変化を比べてみると一目瞭然なので、自撮りして確かめればさらにモチベーションUP！オススメです❤

以上、自画自賛委員会実行委員長・羽衣なおみからの提案となります。皆様、ご静聴ありがとうございました！