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Dive into the Universe

ユニバース【universe】[名]<音節u • ni • verse/発音júːnəvə̀ːrs> - 小学館 プログレッシブ英和中辞典
1 〔the ~〕全世界;全人類,全世界の人々
2 〔the ~〕宇宙;万有,天地万物,森羅万象;《天文》小宇宙;銀河団
3 (個々人の)世界,領域,分野
an inner universe of spirit 内なる精神世界
the center of one's universe その人のすべて(◆最も大切な人・物)
4 〔the ~〕《論理学》論議領域(the universe of discourse)

「宇宙」を表す英単語には他にもspace・cosmos・galaxyがある。けれど、やっぱりuniverseだ。ヒプノセラピーで旅する宇宙はuniverse。

きっと、アレだな。前にもちょっと書いたけど『セラピー』っていうのがあんまイメージよろしくない。いや、間違ってはないよ。

<セラピー【therapy】>- デジタル大辞泉(小学館)
治療。療法。薬や手術などによらない心理療法や物理療法をいう。テラピー。

こうなってる。確かにそうなんだ。でも、なんか違う。

ヒプノって、日本語訳では『催眠』とされてる。由来はギリシャ語の<hypnos/眠り>だって。【眠りを催す】だけど、ヒプノを受けてる時は眠ってるわけじゃない。

<ヒプノシス 【hypnosis】>- 三省堂 大辞林 第三版
〘心〙 心身を弛緩させ言語的暗示を与えて受動的な注意集中をはかることにより人為的にもたらされる意識水準の低下した状態。およびその結果生じる心理・生理的現象。心理治療などに応用される。

これならわかる。幸か不幸か、いまグーグル先生に「ヒプノシスって何?」と尋ねたらもれなくマイクがついてくるんだけど(その点においては、この言葉の認知度を飛躍的に上昇させてくれてありがとうございます的な感じ)そういう意味では以前よりも理解してもらいやすくなったのかな?もしかしたら違うイメージが付随してるのかもしれないけどね☆

ちょっとググってみた限り、各ヒプノセラピストの方々はなんとか世間に正確なイメージをお伝えするべく、それぞれネーミングに工夫をされている。わたしもつねづね、自分がヒプノでやりたいことって自己啓発・能力開発のほうだよなと思っていて、セラピー要素はどっちかというと二次的なものに近い。アトラクション的にバーチャルで『自我を離れた視点』を体験し、普段自分が自分だと考えている意識の範囲を突破する。そうして新たな観念を獲得して、これまではまり込んでいた小さな井戸から脱出していく。その過程そのものがヒーリングになる。

これもまた別の記事で書いたんだけど(下に貼ったやつの『*別の誰かになってみる*』あたり以降です)「癒し」って何らかの過程で『起こる』ものであって、「今からあなたを癒しますね。…ハイ、癒しました!ほらどうですか~治ったでしょ?」ってできるものじゃないとわたしは思ってる。できる人もいるのかもだけど、他人の力が及ぼせるのはせいぜい「痛いの痛いの飛んでいけー!」までで、最終的に癒すのはあくまでも本人の自己治癒力。

人が傷を持っていたり病気になったりするのには必ず原因や意味があって、それを明らかにしないまま痛みや傷だけを消してしまうのは、西洋医学での対症療法と同じで根本的な治癒にはならない。

対症療法【たいしょう‐りょうほう】 - デジタル大辞泉(小学館)
1 病気の原因に対してではなく、その時の症状を軽減するために行われる治療法。痛みに鎮痛剤を与えるなど。姑息 (こそく) 的療法。⇔原因療法。
2 根本的な対策とは離れて、表面に表れた状況に対応して物事を処理すること。「対症療法では問題は解決しない」

身も心も深手を負ってボロボロで、すでに病と闘う気力も残っていないとか、そもそも自分が傷を抱えていることにすら気づいていない、もしくは直視したくない・できない人の痛みをまずはやわらげて、そこに向き合えるところまで引っぱり上げるのは大切だと思う。瀕死の人を「自分でなんとかしなさい」って放っておくわけにはいかないから、手当ては必要。

だけど、そこからは本人の領域で、他人が勝手にどうにかしちゃいけない。治せるからといって治していいのか、そこが問題であり重要なんだよね。骨が歪んでいるのをただ整えたとしても、歩き方や姿勢を見直して原因をつきとめ根本から変えていかない限りは、またいずれ同じことになってしまう。

宿題をかわりに片付けてあげてもその人のためにはならないし、「困ったらドラえもんがなんとかしてくれる」なら、のび太はずっとジャイアンに立ち向かわない、立ち向かえないまま。余計なおせっかいで本人の学びや成長の機会を奪ってしまうだけではなく、その人のカルマを背負うことになるかもしれない。四次元ポケットはひとまず封印し、泣きながらジャイアンに食らいついていく姿をしっかり最後まで見届けて、安心して未来へ帰りましょう。(いまこれを書くためにそこのページをうっかり検索して、秒で泣いてしまった。もう条件反射だなこれは)

でも、そのぶん『痛みや傷を抱えてうずくまってる人』の心の奥底へと潜っていって手を繋ぎ、苦しさを共にして一緒に呼吸ができる水面まで上がってくる。それがヒプノでできることのはず。わたしがまさにこれこそがセラピーとしてのヒプノのテーマソングだと考えている曲がある。

BUMP OF CHICKENの【メーデー】だ。

この歌詞は、特にインナーチャイルドやサブパーソナリティという、本人が無意識のまま深いところに隠している人格とコミュニケーションを取る時のセラピストのあるべき姿だ。この曲を歌う時はひたすら心を無にしてメロディをなぞっておかないと、感情移入してしまったら最後、胸が詰まって歌えなくなってしまう。(特に「響く救難信号 深い心の片隅 こんなところにいたの 側においで 逃げなくていいよ」あたりが最大の難関)

そしてさらに、地上へと戻ってきた人を力強く支えてくれるのがこの【AURORA】だ。立ちすくんでいたその場から一歩踏み出す勇気をくれる曲。イントロのギターの音はまさに、宇宙に響き渡る新たな幕開けの、高次の光。

ちなみにこの【望遠のマーチ】も同じく。【AURORA】が力強く背中を押してくれるなら、こちらはもう少しさりげなく寄り添って、肩にポンと手を添えてくれるような感じ。いたずらっぽく微笑みながら一緒に走りだしてくれる、そんな慈愛にあふれている。

BUMP OF CHICKENの作品全般に言えることだけど、どれも涙なしには語れない。藤原基央という人は、明確な意思のもとに地球に降りてきた宇宙プロジェクトチームのすごい存在なのだ。彼は文字通り、音によって那由多の魂を地球ごと癒す使命を果たしているヒーラーでありシャーマン。現代の地上で彼の音楽、特にあの特別な波動に満ちた歌声が聴けるのは、奇跡だと言っていい。ご本人が自覚されているかは別として、つねに宇宙トークを繰り広げているのにはちゃんとした理由があるのだ。

ところで、つい熱く語ってしまったけど、さっきも上で書いたアトラクション的要素、自己啓発としてのヒプノでは「せっかくここまで上がってきたなら、ついでにもっと高いところまで行ってみよっか!」って、クライアントさんを空まで連れていけるという話に軌道修正しよう。

【千と千尋の神隠し】で、ハクにかけられた魔法が解けて記憶が蘇る感動的なシーン、あんな感じ。「あなたの本当の名前は、琥珀川」と千尋に告げられて、身体を覆っていた硬い鱗が一斉にはがれ落ち、ハクは解放されすべてを取り戻して自由に飛べるようになる。そのきっかけとなる千尋の言葉。ヒプノはその役割を果たせる。『思い出して、あなたの本当の名前を』と。

ヒプノセッションで宇宙を旅すると、故郷の星の記憶が蘇る。そして自分が何をするために地球に生まれてきたのか、果たすべき使命は何なのかがわかる。(ただし精神的な段階によって、たとえうっすらとヴィジョンが掴めていても、それがどんな意味を持つのかの解読に時間がかかる場合も多々あります)

自分の心の水底へ潜り、地上から空へと羽ばたき、そして宇宙を駆け巡る、潜在意識というuniverseへのダイビング。それをサポートする案内人でありファシリテーターでありたいというのが、わたしのヒプノセッションへの取り組み方であり、理想の姿です。Let's dive into the Universe!


※ こちらは終了となりました ※
☆上記記事内でご紹介した「過去世体験」「目標実現プログラミング」に加えて、こちらもお選びいただけます。(5/26追記しました)


お福分けのひとしずくをありがとうございます!この波紋を大きく広げていきたいと思います。