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パリの酷暑を乗り切るアイデアあれこれ

年々、暑さを増しつつある、夏のパリ。緯度は北海道よりも北にあり、通常は涼しい場所なので、一般家庭にエアコンはほとんどついていません。それなのに、今年の夏は最高気温40度超えという恐ろしい数値を記録しています。我が家はアパルトマンの上層階で、更に熱がこもりやすく、辛い日々を送っています。郷に入っては郷に従え、フランス人の暑さ対策をご紹介したいと思います。

キーワードは気化熱

暑いとはいっても、空気は乾燥しているので、日本の夏とはちょっと違った感触。外に洗濯ものを干せないパリのアパルトマンでは、基本的には室内干しです。干すと気化熱で、やや室温が下がるような気がします。そして、どんどん乾きます。

最近、気になっている気化熱で涼む系アイテムは3つ。
まずは霧吹き。日本でも売られている缶のスプレー、「アベンヌウォーター」や「エヴィアンフェイシャルスプレー」はbrumisateurといわれ、暑い時に霧吹きのように体中に吹きかけて涼むものとして使われます。日本ではお肌の手入れ用として、化粧品の延長のイメージがあると思いますが、フランスでは口の中に吹きかけて喉を潤す人もいます。
出産時の持ち物としても「水分補給用に」持参するようにいわれました。ペットボトルと違い、少しずつの水分補給で、お産のときでも胃に負担がかからないとか…。もはや、ペットボトルの形状違いというぐらいの感覚なのでしょう。

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先日、薬局で「brumisateur infini(無限霧吹き)」というキャッチコピーで売られていた霧吹き。この写真のタイプは通常のものより霧が細かく、服が濡れないので人気です。まさに、缶入りのアベンヌやエヴィアンに近いパウダー状のミストが出ます。この霧吹きにエヴィアンの水入れたら、缶入りと変わらないかも!?
日本では青山フラワーマーケットで取り扱いがあります。
娘が日中過ごしている保育ママさんの家にもエアコンはなく、子ども達は霧吹きで遊びつつ涼んでいます。空気が乾燥しているので、濡れてもあっという間に乾くんですよね。

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2つ目は、先日大型ショッピングセンターの売り場の動画にまんまとハマって買った、Cool Down Towel。水に濡らして絞って首周りに巻くと、気化熱で涼しくなります。原始的な方法だと思っていましたが、これがなかなか良いのです。外を歩くときも首が日に焼けず、かつ涼しい。

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3つ目は、霧が出てくる扇風機「Ventilateur Brumisateur」。会社の大規模な顧客調査が酷暑の中、エアコンのない体育館のような会場で行われました。こんな暑い中駆り出されたんじゃ、調査結果にも影響しそうだと心配しつつ行ってみると、涼しいミストがでる扇風機がズラッと並んでいました。調べたら、一般にも売られているもののようで、欲しい欲しいと思いつつ、タイミングを逃しています。

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ハンディタイプの霧吹きと組み合わされたものも人気でよくみます。電気不要の手動タイプで、レバーを引くと、霧がでて羽が回転します。

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冷たいもので涼む

日本に一時帰国をする度にハッとするのが、飲料水の温度です。日本のレストランは氷が入った冷たいお水が出てきますが、フランスのレストランは必ず常温です。マイケル・ムーアが『世界侵略のススメ』という映画の中で、「フランスの子どもは常温の水を飲むのか!冷えたコーラじゃなくていいのか?」と驚いていました。確かにアメリカはキンキンに冷えたものを飲みますね。そういえば、中国も常温だと聞きました。
実は国によって、好まれる飲料水の温度が違うということに、最近気がついたのでした。

フランス生活ですっかり常温の水に慣れてしまった方も多いと思います。日本にお住まいの方にとって当たり前のことかもしれませんが、浄水ポットブリタを冷蔵庫に入れる、というアイデアを思いつきました。ブリタは硬水の国フランスでは必須アイテム。水道水はそのままでも飲めますが、多くの家庭で、石灰成分を取り除いてくれるブリタを使っています。でも、みんなキッチンや居間にそのまま常温で置いている状態。その感覚に慣れてしまって、ブリタを冷蔵庫に入れると思いついたときは、すごい発見をしたような気分になっていました。ちなみに買ってきたペットボトルの炭酸水は冷蔵庫に入れます。

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また、ワインに氷を入れる、というのもフランス人は夏場によくやります。主にロゼや白ワインが多いのですが、お酒が弱い人は赤でも。初めてみたときは邪道!と思いましたが、ワイン本場のフランス人がやってるんだから、まぁアリなのかな?と思うように。実際に試してみたら、ハマりました。

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原始的ですが、水を張ったたらいで足を冷やすのも涼しくなれます。水風呂に入るのは面倒ですが、足だけならカンタン。特に、在宅勤務が増え、今までだったらエアコンが効いた会社で仕事をできたのに…、という方は足湯ならぬ足水であれば、仕事をしながらでも涼むことができます。

あと、熱帯夜で眠れない夜は、保冷剤をタオルに巻いて、首の後ろに当てるのも効果的でした。

パリ在住のYoutuber MashAya Videoも、私とはまた違った暑さ対策を紹介しているのでぜひ!

今週もまだまだ暑い日が続きそうですが、乗り切っていきましょー!

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