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マネジャーがメンバーと同じ内容の仕事をしている組織は成長できずに死んでいく

これまでWeb制作やカスタマーサポート、CRM、営業の組織の管理職をしててきた。どの組織でも組織全体がぐっと成長できるときというのは管理職である自分がとってもヒマなときです。
逆に自分が目の前の業務に追われてしまっているときは、組織の成長は止まっているか、鈍化、最悪の場合、退化・劣化しています。

市場は常に変化しています。

市場変化は激しく、今までと同じやり方や同じサービス内容では現状維持すらできなくなります。
これは自分ではどうしようもできない制御できない外部環境の変化。

特に今はIT技術の進化で世の中の変化は年々早くなっていると感じてます。

私がWebサイト制作者のアルバイトとしてこの業界に入ったのが15年前。
そのときにはスマートフォンなんてないので、基本的にPC向けのデザインやコーディングがメイン業務でした。
当時はCSSでレイアウト調整しないテーブルコーディングと呼ばれるものでWebサイトの作り方が今と全然違いました。
(スペーサーGIF spacer.gif で検索してもらえると当時の制作手法がでてくるはず)

もし昔のままのWebサイト制作手法方法しか知らない人は、今は仕事がありません。
さらに当時はFLASH全盛期でもあったのでFLASHできる人の給料が良かった。今はFLASHなんて使わなくなっています。

つまり世の中の変化に合わせて自分や組織を変化をしていかないといけない。そうしないと生き残れない。

変化しつづけるためにチャレンジし続ける

今、目の前にある仕事を続けていても変化はできません。
新しいことにチャレンジすることでしか変化はできない。

チャレンジする時間(余裕・余白)を確保するためにはリソース(仕事量・仕事時間)を減らす必要があります。

ただし単純に仕事を減らしたら給与(報酬)は減ります。
給与を減らさずにリソースだけを減らすためには生産性の向上が大事になってきます。

生産性の向上には各人のスキルアップが必要です。
作業スピードをあげるだけでは限界があります。
業務フローの改善して仕組みを構築したり新しいツールの導入をする必要があります。いろいろ変えていかないといけない。

変化のためのトライ&エラーや改善の取り組みを考える時間が必要ですが、現場の最前線で働いているスタッフにはその時間はありません。その取り組み考え実行するのがマネジャーの本来の仕事だと思います。

緊急性がないので、すぐに結果は出ないですが、重要度は高いです。

重要度と緊急度のマトリックスを示した下記図でいうと2のところを対応していかないといけない。

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・営業の毎月の受注ノルマの達成
・制作者のデザインやコーディングの納期
・コンタクトセンターでの日々のお客様対応

それらはマトリックスの1や3にあたります。緊急度が高い仕事。

これらの仕事は緊急度が高いので結果がすぐ出てます。結果がすぐわかるから達成感があります。疲れますが、日々仕事した感覚は味わえます。(メンタル的にもキツイこと多々ありますが…)

緊急度が高い仕事をマネジャーが対応していては「重要度が高くて緊急度が低い」仕事が進みません。
そうなると組織は現状維持のままなので、少しずつ時代の流れに取り残されていきます。

現場スタッフは日々仕事がんばっているのに業績が上がらない。
上がらないどころが下がっていく。

といっても、自分が目の前の仕事(受注ノルマ、納期、お客様対応)をやらないと現場が回らない。

そう思ってると組織はどんどんと後退していき、状況は悪化していきます。

余裕がないから目の前の仕事しかできない

そうはいっても、余裕がないから目の前の仕事を自分がやらないといけない。意味は理解できるけど、手を動かす余裕がない。というときがあると思います。

そういうときは両方やるしかない。

目の前の仕事もやって、「重要度が高くて緊急度が低い」仕事も両方やる。

それがマネジャーの役割だし仕事です。

「重要度が高くて緊急度が低い」仕事を進めていれば自然と目の前の仕事を対応しなくてもよくなる日が来ます。目の前の仕事を対応しなくてよくなるまで自身が無理するしかない。

船底に穴があいて水が入ってきてるときに水を吐き出す仕事だけしてても永遠とそのまま。船底の穴を埋めることをどうにかして対応しないといけない。

どうしたって無理しないといけないときがあるけど、その無理をする覚悟があれば、だいたい大丈夫だと思います。

覚悟して「重要度が高くて緊急度が低い」をやらないとその組織は、ゆるやかに死んでいく。

プレイヤーとして優秀な人が管理者になって、組織を任されたときに、スタッフだけでは足りてない数字を自分が頑張って達成させたりするような組織がいつのまにか上手くいかなくなっていく。みんな疲弊する。

みんな頑張ってるのに誰も幸せにならない。

そういうときは管理職が率先して変化のための行動するしかない。
その覚悟がない人は管理職にならないほうがいいと思う。

補足

もしかいたら個人視点でも似たようなものかもしれない。


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