Webサイトの改善施策の優先順位
Webサイトの改善の全般についてはこちらにまとめました。前述の内容をもとにサイトをチェックすると改善しなければいけないポイントが複数でてくることは多々あります。その際にどの施策からすすめるべきなのか自分の基準をまとめました。
期待値・効果・工数
改善施策の期待値、効果、工数をもとに優先順位を決めます。
期待値:施策が成功する可能性
効果:施策が成功したときの影響度
工数:施策にかかる時間と費用
期待値
施策の成功する確率です。過去に作業して結果がでた施策は期待値が高くなります。ただしWebのトレンドの移り変わりは早いので、場合によっては過去の経験を参考にした期待値はアテにならないかもしれません。なんとなくでよいと思いますが、施策前に仮説を持つことは大事なので、自分なりの期待値は出す習慣は持っておきたいです。
効果
1000セッションあるページと10セッションあるページの施策なら前者のページのほうが効果は大きくなります。ほかにも直帰率を改善する場合、直帰率が80%のページと40%のページであれば前者のほうが施策効果は高いです。
工数
施策を実施する作業にかかる時間と費用です。納期と予算があるはずなのでそれは必ず考慮する。
期待値や効果の大きい施策を優先したいところですが僕は工数が小さい施策から着手します
工数が小さいものから着手する
Webの施策は実際にやってみないとわからないことが多々あります。
絶対効果あるでしょ?と思ってみたものの何も改善されないとか、え?こんなに反響あったの?と思うことなどはよくあります。
ということで、すぐに終わる改善施策はとりあえずやってみる。ダメならすぐに戻せますし。
とにかくPDCAサイクルを早く、たくさん回していくことがWebサイトの改善施策では重要になってくると思ってます。早く終わる作業は効果が大きい・小さいは関係なく先にやる。
すく終わる施策をいくつか実施している間に準備に時間がかかりそうな施策を進めていく。
効果が大きい修正をしようとして修正完了まで長時間かかるとしたら、施策が完了するまでの準備や作業の時間は何も変化が起きない状態になってしまう。その時間が無駄になってしまう。まずは効果が小さくても小さい修正やりながらその間に時間のかかる大きな修正の準備を進めていく。
100セッションを増やす施策1回よりも10セッションを増やす施策10回のほうが100セッション増える確率は多分高いと思います。Webサイトの改善は、いきなり大きな成果を期待するのではなく、小さな成果を積み重ねていくことが大事だと思います。
最後に
期待値・効果・工数をもとに優先順位を決めますが、それを無視してでも先にやらなければならない作業があります。それはミスです。必須でしておかなければいけない作業が抜け漏れているとか明らかにおかしい部分に関しては工数は関係なくすぐに着手して完了スケジュールを明確にしないといけません。
サイト運営しているときに改善施策とミスの修正の作業を同レベルで扱ってしまうことがあるのでそこは間違えないようにしたいです。
極端な例ですが、お問い合わせフォームが正常に動作していないのにお問い合わせフォームへの導線の改善を先にするとかも実際にあったミスだったりします。当然ですが、バナーの設置より先にフォームを正常に稼働するように修正しないといけない。
改善施策を考える前に、最低限チェックしないといけない部分はチェックしておくことは大事。改善施策を考えることに集中してしまって、何気に見落としてたりすることがあったりします。
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