モラルとルールでわかる組織が上手く行ってない時の兆候

モラルで守らている内容をルールのように扱うようになると組織が衰退していく気がする。なんか上手くいってないなってときは変なルール運用をしてしまっている気がする。

モラルとは

小学校低学年くらいに習うような下記

・人に迷惑かけないようにしよう
・元気にあいさつしよう
・遅刻しないようにしよう
・みんな仲良く
・困った人が助けましょう
・約束は守りましょう

みたいなもの。正義か正義じゃないかで仕分けている。日本の道徳観なので国や宗教によっては違う教えになると思う。具体的な行動というよりは抽象的な行動の方向性を決めているもの。方向性だけ定めたものなので基本的には変化しない。変わるときは徐々に変わっていく。

ルールとは

ルールは何か具体的な行動するうえで決めてあるもの。ルールがあることで効率的になる。みんなで同じ「行動」したほうが色々と便利だよねってものにルールが適用される。正しい、正しくないではなく、便利、不便で仕分けされること。

・左側通行
・赤信号は止まる
・税金はこの日まで納税する
・スポーツのルール
・受験やテストでの成績を決めるルール
・会社の規定

法律という国が定めたルールが根幹になっていて、それをもとに自治体・学校・会社でのローカルルールがある。それぞれの場で決めておくと便利な(効率的な)行動になるような具体的に決まっている行動規則がルール。
定期的に見直して変わっていくもの。具体的なので変更しやすい。

モラルとルール

モラル:抽象的、正義、変わりにくい
ルール:具体的、便利、変わりやすい

モラルが抽象的なのは色々な行動に適用するためにある程度の幅を持たせる必要があるから。その時代、その場面によって具体的な行動が変わってきてしまうので、モラルは抽象的にしないと汎用性がなくなってしまう。変化に対応するためにその都度、考えて行動を選択する力を養うことも大事なことだったりする。

逆にルールが抽象的になると、行動するときに迷いやズレが生じてしまうため結果として事故などが起きて非効率になってしまう。ルールは常に具体的な内容にして誰が行動しても同じ結果にならないといけない。効率良くするために考えることをしなくてもすぐに行動できることが大事なことだったりする。

つまり具体的なモラルや抽象的なルールはその要件を満たせない。本来の目的、意味がなくなってしまう。

組織が上手くいってない兆候

これまでいろいろな組織に所属してみて思ったことは、上手く行っていない組織は、具体的なモラルや抽象的なルールが多くなっているような気がする。

日本全体もモラルがルール化されてきた気がして不安になっています。あおり運転が厳罰化とのことですが、そもそも法律つくって罰を用意するようなコトでもない。普通に他人に迷惑かけちゃだめなだけ。

モラルをルール化していくと考える人や力が失われていく。変化に耐えれなくなる。

変化に耐えれなくなると待っているのは死であることはこれまでの生物の歴史が証明している。

遅刻を注意してたり、あいさつをしましょうとか言っているようなときは組織が上手くいっていない兆候の一つな気がしてる。

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