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仕事の目標設定どうしたらいいのでしょう?って迷ってる部下の対処法

上司の大事な役割の一つとしてスタッフと面談して稼働の目標を決めることがあります。自分自身含め目標設定で大事なことは会社の目標と個人の目標のベクトルを合わせることです。

個人と会社のミッションをリンクをさせること

そのためにまずは上司である自分自身が会社の目標の意図をしっかりと理解する必要があります。単純に売上目標いくらとかではなく何のためにその売上になっているのか、どうしてその売上である必要があるのかを理解してないといけない。会社のビジョンや企業理念に基づいていることが基本です。もし企業理念と短期的な目標のベクトルがズレてたら、経営者が間違ってると思います。

その次にスタッフの理念を把握します。給料を増やしたいとかスキルアップしたいとかという短期的な目標ではなくもう少し将来を見据えて何のために給与アップやスキルアップをしたいのかを把握する。つまり個人の理念を理解してあげる必要があります。

会社の目標の把握は簡単です。むしろそれが理解出来ないなら管理職しないほうがいいですね。難しいのはスタッフ個人の目標(理念)を把握すること。

場合によっては本人に目標がなかったりします。「給与は増えたら嬉しいけど、増えなくても何とか生きていける。増やすために仕事や責任が増えるなら今のままでいい。」みたいな人は意外と多い。

そういう場合は一緒に目標を作ります。
作るというか発見する。
発掘に近い気もしますが。

どんな人でも元々は何がやりたいとかは目標としてあったはず。ただ日々の仕事に忙殺されて忘れていたり、諦めたりしてしまっていてやりたいことを忘れてしまっています。その忘れてしまっている目標を掘り起こすのを手伝いします。

何が好きか
何をしてるときが楽しいか
何が苦手か
何が嫌いか

仕事とは関係なくヒアリングする。質問していくことで自分ってこういう人だったなと再認識してもらえるように輪郭をはっきりとさせていく手伝いをします。

その後に数年後の自分の理想を想像してもらう。

地元に戻って起業したい
海外留学して英語圏で働きたい
フリーランスとして自由に働きたい
結婚して子育てしながら働きたい
週休三日で働きたい
飲食店経営したい

とかとか色々と今の仕事の延長だけでは叶わないような目標がでてくる。

大人になると上手く折り合いをつけ始めるので仕事の延長では叶わないような目標を自然と考えないようにしてしまっている。
その結果として「チームリーダーとして部下を持ちたい」とか「お客様から名前で指名されるようになりたい」とか「営業でトップをとる」とか会社の枠組の中での目標を考えるようになる。それはあくまで会社ありきなので、心から楽しいと思える目標になっていない。こういう目標なら会社から文句言われないだろなという目標になってしまっている。自分基準ではなく会社基準になってしまっている。

楽しくやりがいもって働くには会社と関係ない目標が大事。
自分の人生は自分のものなので、会社は関係ない目標が本当にやりたいこと。あくまで会社の目標はその個人の目標を達成させるための通過点でしかない。

個人の目標がわかったらあとは簡単。会社と個人の目標をリンクさせるだけ。つまり会社の目標を個人の目標達成のための通過点に設定するだけ。

この前の面談では、やりたいことなんてないですと言っていた人は色々と話をしたら3年後に会社を辞めてワーホリに行きたいと思っていたと言ってくれた。

ワーホリ行くのにお金はあといくら必要なの?
毎月の貯金がいくらなら3年以上かかるよね?
貯金増やすために給与増やすなら会社が求めてる目標を達成しないと昇給できないよね?
ワーホリ行くために英語も勉強しないといけないから残業しないで早く帰らないとね。
今の仕事って日本以外でもできるんじゃない?
ワーホリしながら日本からも仕事受ければお金も増えるし安定するよ。
フリーランスとしても活躍できるスキルを身につけたほうが良くない?

残業しないで成果を出せば昇給しやすいということに気づく。そしてスキルアップのために残業しないで時間を確保する必要があることに気づく。
仕事で成果出すことで自分のやりたいことに近づけると認識してもらえれば、あとは自発的に行動してくれる。

個人的な目標と会社の目標はどんなことでもミッションリンクはできる。それを手伝うのが上司の仕事の一つだと思う。

他人のミッションリンクができるなら、もちろん自分のミッションリンクもできる。自分の仕事の意義や目標は自分で見直す。

僕は毎年年始に見直すことにしています。


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