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【自己紹介⑯】19年間の教員人生にピリオドを打つまで〜教育委員会に訴えられる編〜

教員養成大学を卒業して、そのまま採用試験に一発合格……違和感を感じつつ、なんだかんだで19年間必死で小学校教員やってきました。……が、ついに2021年3月で退職します。

自己紹介を兼ねて、退職に至るまでの道のりを書かせてください。

3年生の担任になった年の6月に起きた、保護者との大トラブルの顛末を書きます。保護者との信頼関係作りに過信してしまった私。丁寧に関係作りをすることを忘れてしまっていた代償は大きかった。

① 子どもにも謝罪🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️

トラブルの発端はこちらをご覧ください⤵️⤵️

https://note.com/uekin1208/n/n59fd10f027a0

電話で、母親に

「思いが伝わらない指導をしてしまったことについてお詫びします。」🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️

と伝えたものの、本人と話をせねば……

次の日に、男の子を呼んで

「昨日は何が嫌だったか教えてくれる?」

と聞いた。

男の子は、とても面倒くさそうに

「もう、いいよ。話したくない。」

と言うけれど、そこは食い下がり、

「先生も何が悪かったか知りたいから教えて!」

と説得。すると、

「みんなの前で聞かれたのが嫌だった。」

と教えてくれた。

私は、

「みんなの前で聞いてごめんね。今度からみんなの前じゃなくて、みんなのいないところで話を聞くね。」

と、彼にも謝った。🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️

みんなで解決したかったという

教師の思いを先行させてしまい

子どもの思いに気づけてなかった……

と反省しました。

叱る場面は極力個別に指導

これ、結構大事

子どもにもプライドがあるんです。

そして、個別の方が

話もよく通る

この時、勉強したこと……

教師が叱っているつもりはなくても

本人が叱られていると感じそうな場面でも

個別指導!!

これ鉄則です。

恥をかかされた…

と思わせたらダメなんです。

「叱る」って、

すごく、すごーく気を遣う場面です。

感情的に怒った場合は、

絶対に本当の気持ちは伝わらないですから。

話を聞き取る時点で、

なぜか反射的に

「怒られる」って判断する子もいます。

どんなに優しく聞いても……

この経験があるので、

①聞き取りは個別

②先に、「怒ってるわけじゃなくて何があったのか知りたいだけだよ。」と伝える

こうすると、

子どもの本当の気持ちが引き出しやすく

トラブル解決もスムーズ。

教員には仏の心が必要です。

②謝罪からの……再び電話対応

子どもにも、何が嫌だったかを聞いて

謝罪を終えたことで、

後味は悪いけれどなんとか解決か……

と思いきや

放課後、再び母親から電話がかかってきた☎️

まだお怒りの様子

どんなに説明しても、

話せば話すほどドツボな感じ。

「子ども達、全員の前で謝ってください!」

これはもう、

モンスター判定してもいいレベル☠️☠️☠️

ということで、

私がすぐにやったことはこれ⤵️⤵️⤵️

①いつ何が起こったのかを書き起こす

パソコンを立ち上げ、💻

猛烈な勢いで

教室であったこと、

自分が話したこと

男の子が話したこと

保護者(父親)に伝えたこと

母親からの電話の内容

どのように対応したか

ということを時系列にまとめた。🕰🕰🕰

②管理職に報告

時系列に書き起こしたものを

プリントアウトして、管理職に提出📑📑📑

起こっていることを、正直に全て報告

幸い、管理職は

私の対応に今のところ非はない

と判断してくれた

「ご迷惑おかけします。」

と校長先生と副校長先生に頭を下げた

何を言ったか、何を言われたかというのは

書き留めておかないと

記憶が曖昧になり、水かけ論になる

絶対に細かく記録しておくことが大事📝📝📝

これ、なんかヤバそうだな

という危険感知センサーがビンビンに働き🚨

すごいスピードで動いてました。

③学校飛び越え、教育委員会へ

その後、母親は教育委員会へ直接電話📞📞📞

「とんでもない教員がいるから、
指導室訪問で確認して辞めさせて欲しい。」

学校公開中に、

なんと指導室訪問まで重なってました。

これを受け、教育委員会は管理職に連絡

しかし、きちんと報告してあったので

管理職も教育委員会にこれまでの経緯を説明

本当に、本当に、

ほうれんそう(報告・連絡・相談)の大切さ

を痛感😣😣😣

管理職には、

「教育委員会にはちゃんと伝えてあるから大丈夫!」

と言ってもらい、

精神的に辛い中でも救われた。

指導室の御一行も、教室に参観に来たけれど、

特に呼ばれて聞き取りなどもされず

指導室訪問は終わった。

管理職に呼ばれて…

「先生に落ち度はない。だから戦うこともできるよ。先生の気持ちが収まるまで戦うこともできる。」

と言われた。

そこで私が出した結論は……

私が謝って済むなら、私が保護者に頭を下げる

保護者と教師がもめてる状態って

子どもにとって不幸極まりなし

「私の伝え方が悪かったのだから、そこを謝ります!」

そんな流れで、校長室にて

謝罪の会

が行われることとなりました。

④謝罪の会

校長室での謝罪の会。

男の子は隣の部屋で待機

ご両親揃って、校長室へ。

ちなみに書き忘れてましたが……

父親はPTA会長さん

そこでびっくり仰天の事実が……

母親が、

何やらびっしり書き込まれた手帳を開き、

「先生、うちの子に次の日もしつこく話をして、うちの子に謝らせましたよね。」

と言うではないか!!

………????

いやいやいや、ちゃうやん!!

次の日に謝ったの、私やん!!!!

一応説明しましたが…伝わる相手じゃない

一回相手が悪い、嫌だと思い込んだら、

相手がどう弁解しても

事実を説明しても

何もかもが言い訳や嘘に聞こえる状態

辛抱して聞きました

一応サラッと説明したけど

不快な思いをさせたこと、

学校生活について心配をかけたこと、

お子さんを傷つけてしまったこと、

について、改めて管理職の前で謝罪した。

そして、最後に母親が聞いたこと。

「先生は指導室訪問があって、見られている場でも同じことをされましたか?」

想定外の質問だったので、

頭の中で本気で考えた。

結果、 

「指導については、誰が見ていようが、指導室がきていようが、変わりません。」

と答えた。

「でも、今回ご指摘いただいたことで、今まで気がつかなかったことに気がつけたので、今後はアプローチの仕方を変えていこうと思います。」

と。

その後、隣の部屋に移動して

保護者の前で

再度男の子に、謝った。

いや、もうすでに謝ってるけどな!

と思ったけど、

保護者の前でもう一度謝ることが大事なのだと

⑤校長先生、お見事です!

管理職とは、常に距離を置いてきたわたし。

基本的に管理職は

見栄えや自分のことを1番大事にしている

と独断と偏見で決めつけているところもあり

日常の管理職の対応を見ていて

管理職のばーか!ばーか!!

と心の中で思うことも多々ある

管理職を褒めて、

日頃からコミュニケーションを取っておくと

評価が上がって、

特別昇給連続5年!!

みたいな友達もいる

もちろん、

その方が仕事しやすいのかも

だけど、

不器用なんで…😭😭

結果、

仕事はきっちりするんで

放っておいてください……

というスタイル

不器用なんで……😭😭

ほうれんそう(報告・連絡・相談)は

しますよ!!

でも、無駄に近づかないというか

管理職にアピールはしない

管理職とはそんな距離感でした

でも、

この時の校長先生の対応は

さすが

でした。

保護者と担任トラブルの際の管理職の立ち位置

①あくまで、場を設定した…というだけ
(ようこそ、こちらへスタイル)

②中立の立場で、立ち会い人に徹する
(ジャッジしない)

③保護者の心配に共感はする
(お子さんのこと心配ですよね。)

④担任のことは褒める
(過去の学級経営についてプレゼン。)

⑤話し合いの方向性を決める
(保護者の担任に対する誤解がほどけて、子どものためによりよい方向に進む時間にしましょう。)

管理職がどちらかに寄ってしまっていたら

この謝罪の会は上手くいってなかった

校長先生がうまく間に入って

保護者の顔も潰さず

担任の顔も潰さず

話し合いができるようにしたくれた

校長先生は、

謝罪の会の最初と最後に話を少ししただけ

話し合いの間は黙って

ひたすら黙って頷いているだけでした

保護者も担任も落とさない

お互いを、言わば

win-win状態にする気配り

この事件に関しては

校長先生、あっぱれ

と思いました。

全然助けてくれない管理職もいっぱい

いますから……

保護者の前で、担任を怒鳴りつけるとか

担任に

「君が全部悪い」

とか言っちゃう人

いつもは嫌いだと思っていた校長先生のことを

ちょっぴり好きになった瞬間でした。

副校長先生は、謝った私に

「謝ってくれてありがとう」

とお礼を言ってきた。

保護者とのトラブルが長引くと、

管理職も疲れますからね……

まさか自分が教育委員会に訴えられるとは

思ってもみなかった出来事

でも、

普通にそんなことが起こるのが

教員なのです。

思い出すだけで、

めっちゃ疲れる出来事でした。

でも、この校長先生と副校長先生の対応

めちゃくちゃ使えます!!

子ども同士のトラブルでの担任の役割

①子ども同士の話し合いの場を設定
(ようこそ、こちらへスタイル)

②中立の立場で、立ち会い人に徹する
(ジャッジしない)

③それぞれの子どもの嫌だった気持ちに共感する

④それぞれの子どものいいところを紹介する

⑤話し合いの方向性を決める
(同じことが起こらないためにどうしたらいいかな?と投げかける)

⑥思いを伝え合えたこと、素直に謝れたことに、感謝の気持ちを伝えて終わる

何事も学びに

こけてもタダでは起きない

図太く生きていかないと、

病んでしまうのが教員です。

次回は、あの学級崩壊した学年はその後どうなったのか……彼らが5年生になった時に何があったのか……を書きます。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました😊😊😊

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