『屋上から見つけた事件』(掌編小説)
昼休み、学校の屋上で昼食を食べている時だった。
不意に凪沙が言った。「ねえ、見てよあれっ!」
「え、何、何」私と恵梨は、凪沙の突然の言葉に少し驚いた。
「ほら、あそこっ! あれ事件じゃないっ?」
「事件っ!?」
私達の高校の前には新築の大きなマンションが建っており、凪沙は手すりに乗り出してそちらを指差していた。
私と恵梨も同様に手すりに乗り出して、そのマンションの方を見た。
「どこっ?」
「上から3番目の、右から2、4、6、、、8番目くらいにある部屋よっ」
私