【読書メモ】『人生のプロジェクト』(山﨑拓巳著)
▶今回の書評本『人生のプロジェクト』
・『人生のプロジェクト』
・山﨑拓巳 著
・サンクチュアリ出版
▶読後メモ
プロローグ
期限の決められた物事はすべてプロジェクト
『レンガ積みの男』の寓話
人は「今より悪くなる」ことと同じぐらい、「今より良くなる」ことに対して、恐怖心を抱く
すごいことはいつもアッサリ起きる
「自由になる」とは、何かから逃避することではなく「自分が自分のボスになること」
目標
人生の主人公になる。
答えがたくさんある問題の解き方は、学校では教えてくれない。大切なのは答えの数と個性。限られた時間内に、できるだけ多く、できるだけユニークなアイデアを洗い出すこと。
「?=?」自分で問題を設定し、その答えを模索する。自分の人生を自由に生きるための、ただひとつの方法。
夢は「知識」。知れば知るほど選択肢が増え、未来のビジョンが鮮明に溢れ出す。
ブレストで常識をぶっ壊す。
「誰のどんな欲求を満たすのか?」がすべての判断基準。それさえはっきりさせておけば、途中で道に迷ったり、選択を間違うこともない。スケジュールを守ることが一番ではない。
目標は追いかけるものであって、追いかけられてはいけない。
目標はイメージ(例:親孝行をする)ではなく、シンプルな事実(例:両親を年に1回、海外旅行へ連れていく)にする。頭に描かれたイメージは、明確な事実にすることによってはじめて目標になる。事実は人によって解釈が分かれることがない。
自分のプロジェクトをコントロールしやすくするために、A・B・Cの3段階の目標を決める。A目標=クリアできたら最高。B目標=ちょっと頑張れば達成できる。ここを目指す。C目標=絶対いける自信がある。何が何でもクリア。
幸運はひとりひとり順番にやってくる。うまくいくときは、誰がやってもびっくりするくらいうまくいく。うまくいかないときに、どれだけ前に進めるか、その合計こそが人生の差になる。
自分の本能から生まれた「やりたいこと」と、自分が長年かけて作り上げた「スタイル(理念)」を一致させる。
やり方がわからない、そこで立ち止まっていても状況は変わらない。分からないこと自体は問題ではなく、分からないという問題を保留していることが問題。
頭でいくら考えても答えは出ない。どんな不安を抱えているのか、紙に書き並べて把握すればいい。招待さえ明らかになれば、不安はすでに半分解決したことになる。あとは経験者に聞くか、本かインターネットで調べるなど、答えを外に求めればよい。
社会で生きている人間は、何かに束縛されている。しかしその束縛が自分の行動を制限しているとは限らない。でもまずは実際にやってみることが大事。ひとつの小さな達成が、忘れかけていた自信を取り戻すきっかけになる。
段取り
段取りとは、ゴールまでの階段を作ること。失敗する原因のほとんどは、「ゴールまでの段取り」が見えていないのに着手してしまうこと。
洗い出しのメリット
やるべきことの抜け落ちを防ぐことができる。
プロジェクト全体が見通せるので、ひとつの作業が、他の作業にどういう影響を与えるのかがわかる。
何人かで動く場合、作業を分担しやすい。
最高の人材を最高の場所に。
予算と仕事量、所要時間を予測しやすい。
人手や予算が欲しい時、人を説得しやすい。
プロジェクトの最後には「自分自身が満足したい」という絶対の目標がある。
ハッピーエンドから逆算する。
やるべきことから、モレとダブりを無くす。
やるべきことをMECEとロジックツリーを使って分析する。
プロジェクトには必ず期限がある。しっかりと締め切りを決める。
時間をうまく使うには3つのコツがある。①今まで続けてきた何かを思い切ってやめる。②仲間の力を借りる。③スキマ時間を利用する。
スゴイ結果は、いろんな才能を持った人間の集合体から生まれる。
やるべきことを整理する。重要か、緊急か。
すべてのことに優先順位をつける。
物事に順序がある場合は、ネットワーク図を書く。
もしも=リスクの対策をする。
リスクの種類は大きく分けると以下の通り
目標が変わるリスク
期間が変わるリスク
ヒトモノカネが不足するリスク
リスクをすべて洗い出したら、それらが「発生する可能性」と「影響度」を考える。
実行
成功は必ず失敗の延長線上に存在している。
一番避けたいのは、やらずに後悔すること。
思っていても、変わらない。はじめないと、はじまらない。
考え込むより行動。動けば自然に見えてくる。
怖がらなくてもいい。死ぬこと以外はかすり傷。
頭の中はいつもシンプルに。自分で記憶することなく、すべてスケジュール帳に覚えさせる。
スケジュール帳を開けば「今、自分は何をすべきか?」が書かれている。自分の命令に従うときは、何も考えずに実行すればいい。頭を使うのは段取りを組む時だけで、いちど階段さえ作ってしまったら、あとはただただ昇るだけ。
コミュニケーション=頻度×深度
悪い情報ほど、早く報告した方がいい。自分よりもリーダーの方が問題解決の選択肢が多いということを忘れてはいけない。知恵を借りるのも大切な仕事。
プロジェクトが進めば、必ず問題も起きる。しかしプロジェクトには解決可能な問題しか現れない。
問題はその人が超えられる範囲のものしか現れないし、見えない。
大事なのは、その問題が「事実」なのか?「イメージ」なのか?をはっきりさせること。何か問題が起きたときには「事実」についてのみ考えればいい。
事実には「起こったこと」「数字になること」「言ったこと」の3種類しかない。
(例1)スタッフの人数が少ない=イメージ、去年と比べてスタッフが5人少ない=事実
(例2)ミーティングの集まりが悪い=イメージ、リーダーがミーティングの集まりが悪いと言った=事実作業をしているときは、「虫の目」の集中力が欠かせない。しかし虫の目には今置かれている状況が見えていない。ときどき「鳥の目」の大きな視野で、プロジェクト全体を見渡してみる。
複数の問題が同時に起こることもある。それらは心の闇に放置せず、明るい紙の上に引っ張り出す。紙の上に書かれた問題は、想像しているよりも大抵小さい。それに問題はよくダブる。
仕事の先を読む。
プロジェクトの初速の疾走感をどれだけ維持できるかがプロジェクトの生命線。
日々の作業に追われていると「虫の目」だけになってくる。
検証
結果から学ぶ。
人は評価されることでのみ、成長し続ける動物である。
「あなたががんばっていたことを、私は知っていました」のひと言で、すべてが報われる人もいる。
「めざす」と「がんばる」は違う。「がんばっている」が「めざしていない」ときがある。「めざす」は「目標と期限」が明確で、その達成のために、意思を持って行動すること。
エピローグ
目を凝らせば、きっと見つかる。
光の妖精は、のぞめばいつでも舞い降りてくる。
自分の美学と自分のスタイルを思い出せ。
誰かが仕立てたストーリーではなく、あなたからはじまるストーリーを。
できるまで、できるふりをしていなさい。
意識の手を未来に伸ばし、なりたい自分に触れてみる。
自分に与えられた人生最高の贈り物は「人生を楽しんでいい」という権利
▶感想
自分の人生を見つめなおし、やりたいこと、今後やるべきことを再確認する際に、後押ししてくれそうな言葉が満載でした。
以上です。
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