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【図読】『財務3表図解分析法』(國貞 克則著)

▶「図読」とは何か(造語)

「図読」とは、ビジネス書を読んだ後の読書メモを、A4 1枚の図で作成することで、のちに本の要点をざっと思い出したいとき、図で読むことができるように再整理したものです(個人の造語)

●読書メモを、文章でメモするのではなく図で再整理し直すことで、雑多な情報が構造化されて分かりやすくなるとともに、印象・記憶に残りやすくなります。

●また、A4 1枚ですので、本を読んだ後、自分にとって重要で、印象に残った情報だけが厳選された形になります。

▶今回の図読本『財務3表図解分析法』(國貞 克則著)

●今回は、國貞 克則氏の
 ・『【新版】財務3表図解分析法』
 ・國貞 克則著
 ・朝日新聞出版
を図読しました。

●この本は『財務3表一体理解法』の姉妹本の位置づけになります。『財務3表一体理解法』と『財務3表図解分析法』をセットで読むと、より理解が深まるという関係性になっています。過去にnote記事も投稿しておりますので、内容について興味をお持ちの方は、以下をご覧いただければ幸いです。

▶図読『財務3表図解分析法』【公開】

今回私が作成した、図読『財務3表図解分析法』は以下のような感じに仕上がりました。是非、実際の書籍と見比べながら、この図を眺めていただければ幸いです。

【図1】PL、BSと4つの指標の関係性

★まず、大きな流れとして、
 ●「利益を上げる」←「投資する」← 「お金を集める」
 ●「利益←売上」 ←「資産」  ← 「資本」
 ●「PL」    ←「BS借方」← 「BS貸方」
 
を押さえます。

★次に、代表的な指標として
 ①財務レバレッジ   = 総資産   / 自己資本
 ②総資産回転率    = 売上高   / 総資産
 ③売上高当期純利益率 = 当期純利益 / 売上高
 ④ROE       = 当期純利益 / 自己資本
           (= ① × ② × ③)
を図示したものと見比べてみると・・・

これまでは「公式」として丸暗記しなければならないと思っていたそれぞれの式が、図で理解することで、分子/分母を含めて納得しながら覚えることができました。

ここで注意点ですが、この書籍も含めて、多くの本では
 ①財務レバレッジ   = 総資本   / 自己資本
 ②総資本回転率    = 売上高   / 総資本
と書いてあることが多いのですが、そもそも「総資産=総資本」であることと同時に、図示したときに「総資本」よりも「総資産」である方がしっくりときて理解・納得しやすかったため、「総資産」を使った内容に修正しています。

図1

【図2】PL、BSの細部も含めた関係性

また、図示していく中で、
 ●「有利子負債」とはどこの部分なのか?
 ●「純資産」と「自己資本」は厳密には何が違うのか?
を追加で図示したくなったので、以下の図を追加で作成してみました。
 ●有利子負債=(流動負債のうちの)短期借入金・CP
       +(固定負債のうちの)長期借入金・社債
 ●自己資本 =株主資本 + その他の包括利益累計額
 ●純資産  =自己資本 + 新株予約権 + 非支配株主持分

となります。

図2

実際の書籍では、具体的な複数の会社を図で比較しながら読み進めることができますので、とても参考になります。

以上です。

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