見出し画像

【読書メモ】『世界で一番やさしい考え方の教科書』榊巻 亮 (著)

▶今回の書評本:『世界で一番やさしい考え方の教科書』榊巻 亮 (著)

  • 『世界で一番やさしい考え方の教科書』

  • 榊巻 亮 (著)

  • 日経BP

▶読後メモ

考え方の循環サイクル

  • 「認知→思考→(気付く)→行動」の3つの要素を回す

認知する

  • 認知の3要素=①言葉、②状況、③意図

  • 言葉の認知

    • あやふやな単語をそのままにしない

    • 曖昧な文章を見逃さない

    • 「ありのまま議事録」で、そのまま聞く(書く)訓練をする

  • 状況の認知

    • 主語と目的語明らかにする

    • 事実と思いを切り分ける

    • 脳内の「再現VTR」で状況整理の訓練をする

  • 意図の認知

    • 自分の言葉で確認する

    • 自分の主張は一旦忘れる

    • 「認知に徹する、思考や主張はその先で」

思考する

  • 思考の4つのステップ

    1. 問いを書き出す

      • 疑問形で問いを書き出し、問いリスト(Thinkリスト)をつくる

    2. 考えるべきことに順番をつける

    3. 問いに対する答えを出す

    4. 「具体的には?」「なぜ?」で思考を深める

      • 「具体的には?」で解像度を上げる

      • 「なぜ?」で論理を通す

  • 「改革のテコ(What)」 × 「ECRS(How)」

    • 改革のテコ=何を変えるか?

      • 顧客、マーケット

      • 製品、サービス

      • 組織、役割

      • ルール(制度・規約など)

      • 業務プロセス

      • 人材、スキル、報酬

      • 設備

      • 情報システム(IT)、ツール

      • カルチャー、マインド など

    • ECRS

      • E:排除、なくせないか

      • C:結合、一緒にできないか(組織横断化、共有化)

      • R:交換:順序の変更ができないか、同時並行にできないか

      • S:簡素化:単純化、標準化できないか

行動する

  • 思考の足踏みは3つの行動(①話す、②集める、③休む)で突破する

    • 話す(相談、壁打ち)

    • 集める(情報収集、ヒアリング)

    • 休む(脳をリフレッシュさせる)

洞察する(定番の問い)

  • 「認知」向き

    1. 抽象化:一言で言うと? 名前を付けるとしたら? 極端に言うと?

    2. 構造化:パターン化すると? 構造化すると? 3つの要素に分けるとすると?

    3. 例示/置き換え:身近なものや自社に置き換えてみると? 何かに例えると? 何と似ている? 何かと対比させるとしたら?

    4. 目的・狙い:どういう意図があるのか? 目的や狙いは何か?

    5. 時間遷移:X年後だったら? X年前だったら? X年経ったら何が起こるか?

    6. 憑依:顧客の立場、経営の立場、相手の立場だったら?

  • 「思考」向き

    1. 影響:xxがあることで(xxがない場合は)何が起こるか? 具体的には誰がどう困るのか? 具体的に誰がどう嬉しいのか?

    2. 要因:xxと感じるのはなぜか? xxという状態や結果になるのはなぜか? うまくいくときといかないときの差は何か? 違いを生み出している源泉は何か?

    3. 改善:何を変えたら、もっと良くなるか? 何をすれば結果が変わったか? 本当にそれだけで結果が変わるのか?

  • 「+α」

    1. 示唆/教訓:ここから何が言えるか? 逆に何は言えないか? 得られる示唆や教訓は何か?

▶感想

榊巻さんの「世界で一番やさしい」シリーズは、「会議の教科書」も「資料作りの教科書」も、この「考え方の教科書」も、とても分かりやすいです。
「考え方の教科書」では特に「洞察の定番の問い」が色々な場面で使えると思いました。

以上です。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?