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【読書メモ】『Google式 10X リモート仕事術』(平塚知真子著)

▶今回の書評本『Google式 10X リモート仕事術』

・『Google式 10X リモート仕事術』
・Google 最高位パートナー 平塚知真子 著
・ダイヤモンド社

▶読後メモ

■Chapter1:Google式10X思考法

  • Google 成功の秘密「10X(テンエックス)」

  • Think Big, Start Small.

  • 10Xとは10を「×」(かける)という意味。目標数値に0を一つ足して10倍にする。

  • 実は10%改善するより、10倍にする方が簡単。10%改善するアプローチをとると、世界中の人たちが参加する頭のいいコンテキストに巻き込まれてしまう。10倍の目標を設定した途端、今までと同じ方法では到底達成できないので、全く新しい方法を考えるしかなくなる。その際、クリエイティビティとストーリーテリングの筋肉を使うと、結果的にはるかに簡単で効率的に答えにたどり着ける。

  • クリエイティビティ(創造性)とは、今までやったことのない方法や、全く異業種の専門家と協力してみるなど、考えてもみなかった方法を試し、発見する力。ゼロから考えるより、異種の2つを掛け合わせる発想力、つまりコラボレーションがカギを握る

  • ストーリーテリング(物語の力)とは、「こんな未来が実現出来たら最高」という妄想を、過去・現在・未来につながるストーリーの中に落とし込んで語る方法。私たちはなぜ、この困難に立ち向かい、これからどこへ向かおうとしているのか、その答えを関係者とイメージで深く共有する方法。

  • 10Xは「ムーンショット」=屋根を突き抜けて月を狙うくらい高い目標

  • 一番重要なことは「今」ではなく、目標が達成した「未来」に目を向けるトレーニングだということ。「誰を」「どんな状態」にして「どんな気持ち」になっているか、具体的にゴールをイメージし、ストーリーを作ってみる。

  • 大切なのは「未来からの逆算」。理想の未来から逆算し、やるべきことを小さく分解して、今日できることをしっかりやる。

  • 大きな目標を実現するときは、必ず誰かの支援がある。

  • 目に見えない情報をどう管理するか

■Chapter2:Googleを体験

  • ステップ1=始める、ステップ2=つくる、ステップ3=共有

  • 「シングルアプリ・シングルユース」から「マルチアプリ・マルチユース」へ

  • クラウド100% AIマルチデバイス

    • 「Googleスライド」プレゼンテーション

  • 共有の「CCM」=コミュニケーション, コラボレーション, マネジメント

■Chapter3:コミュニケーション

目標:10分の1の労力で、10倍成長!

  1. 準備
    「Googleカレンダー」スケジュール管理 → AIが会議日程調整

  2. 拡散
    「Google Meet」オンラインビデオ会議 → 発言と資料を見える化

  3. 収束
    「Google Jamboard」デジタルホワイトボード → オンライン付箋

  • Google式会議の6か条

    1. 会議には「意思決定者」を指名する

    2. 会議の参加人数は10人以下

    3. 会議参加者は、全員が必ず発言する

      • 発言しないなら、そこにいるべきではない。

    4. 会議を「意思決定の場」と決めつけない

      • 何かを決めるのに、会議の日まで待つべきではない。

      • ただし、決定を下す前に会議を開催する必要がある場合は、ただちに会議を開催する必要がある

    5. 「短い会議」を開催する

      • 5分、10分という短い単位の会議を数多く実施

      • テーマや参加者をできるだけ絞って、短時間で会議を終えるように意識すると、隙間時間を有効活用することができ、多忙なマネジャー層の時間の融通が利きやすくなる。

    6. データに基づいて議論する

      • 決定事項の裏には必ずその根拠となるデータがあり、いわゆる政治的な駆け引きや「私はこれが好きだから」という決定は行われない。

■Chapter4:コラボレーション

目標:会わずともクラウド上でONE TEAM

  1. 収集
    「Googleフォーム」フォーム作成 → 入力装置

  2. 活用
    「Googleスプレッドシート」表計算 → 調整装置

  3. 保管
    「Googleドライブ」ファイル保管・共有 → 発見装置

  • Fall in loev with the problem, not the solution.
    (解決策ではなく問題に恋せよ)

  • 多くの人はイノベーションが素晴らしいアイデアから始まると考えているが、真実は違う。素晴らしい質問、つまり解決すべき問題から始まる
    解決策よりも「問題」が大事。

■Chapter5:マネジメント

目標:みんなの力を遠隔でも10倍引き出す

  1. やる気管理
    「Google Classroom」学習管理 → 目標達成、二人三脚

  2. 安全管理
    「Googleアカウント」アカウント管理 → 組織の情報を完全に管理

  3. タスク管理
    「Google Keep」多機能メモ → 次世代メモでタスク管理

  • Googleマネージャーの行動規範

    1. 良いコーチである

    2. チームに任せ、細かく管理しない

    3. チームの仕事面の成果だけでなく健康を含めた充足に配慮し、インクルーシブ(包括的)なチーム環境を作る

    4. 生産性が高く、結果を重視する

    5. 効果的なコミュニケーションをする。人の話をよく聞き、情報を共有する。

    6. キャリア開発をサポートし、パフォーマンスについて話し合う

    7. 明確なビジョンや戦略を持ち、チームと共有する

    8. チームにアドバイスできる専門知識がある

    9. 部門の枠を超えてコラボレーションを行う

    10. 決断力がある

  • 「13の秘密の質問」:部下→上司のフィードバック調査

    1. マネージャーとして他の人に推薦できる

    2. 能力を伸ばせる機会を与えて、キャリア開発をサポートしてくれる

    3. チームに明確な目標を伝えている

    4. 具体的にアクション出来るフィードバックを定期的に提供してくれる

    5. 仕事に関して自主性を尊重してくれる(マイクロマネジメントをしない)

    6. 1人の人間として常に思いやりを示してくれる

    7. 困難な状況においてもチームが最優先の仕事に集中できるように取り計らってくれる(他のプロジェクトを断ったり、優先順位を下げたりすることが必要となる時など)

    8. 上層部からの重要な情報を随時伝えてくれる。

    9. 過去半年の間に、自分のキャリア形成について有意義な話し合いの場を設けてくれた。

    10. 部下を効果的にマネジメントするための専門知識(技術的知識、セールスの知識、経理の知識など)を有している。

    11. マネージャーとの間で意見の相違があったとしても、自分の意見を尊重してくれていることが行動から伝わる。

    12. 困難な状況においても優れた意思決定を行える(複数のチームに関連したり、関係者間での優先順位が異なったりしている状況など)

    13. チームや組織の枠を超えたコラボレーションを効率よく行える

▶感想

  • Chapter1だけでも読む価値があると思います。

  • Chapter2以降はアプリの操作に内容が寄っていきますが、「Google式会議の6か条」や「Googleマネージャーの行動規範」、「13の秘密の質問」などの参考になる記載が散りばめられています。

以上です。


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