【資格】メンタルヘルス・マネジメント検定 Ⅱ種・Ⅲ種 独学合格法・勉強法・おすすめの参考書
▶メンタルヘルス・マネジメント検定とは
●概要
働く人たちの心の不調の未然防止と活力ある職場づくりを目指して、職場内での役割に応じて必要なメンタルヘルスケアに関する知識や対処方法を習得できる試験
●主催
大阪商工会議所、施行商工会議所
●種類
メンタルヘルス・マネジメント検定試験は、職位・職種別（対象別）に３つのコースが設定されています。
この記事でご紹介するのは、２種（ラインケアコース）と３種（セルフケアコース）です。
・Ⅰ種（マスターコース）
【対象】人事労務管理スタッフ、経営幹部
【目的】社内のメンタルヘルス対策の推進
【問題構成】選択問題２時間、論述問題１時間
・Ⅱ種（ラインケアコース）
【対象】管理監督者（管理職）
【目的】部門内、上司としての部下のメンタルヘルス対策の推進
【問題構成】選択問題２時間
・Ⅲ種（セルフケアコース）
【対象】一般社員
【目的】組織における従業員自らのメンタルヘルス対策の推進
【問題構成】選択問題２時間
●合格率（過去5回の平均合格率）
・Ⅰ種（マスターコース） ＝１７．０％
・Ⅱ種（ラインケアコース）＝５８．１％
・Ⅲ種（セルフケアコース）＝７９．１％
▶メンタル・ヘルスマネジメント検定（Ⅱ種・Ⅲ種）に独学で合格するための勉強法
(1) おすすめの勉強法
おすすめの勉強法は、ズバリ「２種と３種のダブル受験」です。
理由は以下の２つです。
Ⅱ種（ラインケアコース）とⅢ種（セルフケアコース）は、コースは異なりますが、勉強範囲が重なっている部分も多くあり、同時に受検するほうが効率的に勉強できます。
Ⅱ種、Ⅲ種とも合格基準は「70点以上の得点」で、Ⅱ種の合格率は６割弱、Ⅲ種の合格率は８割弱と比較的高めです。
どちらも、過去問と同一、類似問題が多数（感覚的には7割程度）出題されますので、過去問対策さえしっかりやっていれば、十分に合格圏内に到達します。
(2)「選択問題」の対策、勉強法
「選択問題」の対策、勉強法は、以下のとおりです。
①「過去問」が掲載された書籍を購入する
②ひととおり解く
③②で間違った問題を繰り返し解く
④過去問を３周もやれば正答率はほぼ１００％に近づく
⑤本番でも、過去問と同一・類似問題が多数出題されますので、初見の問題が全くできなくても、合格点には到達できます。
▶メンタル・ヘルスマネジメント（Ⅱ種・Ⅲ種）に独学で合格するためのおすすめの参考書
メンタルヘルス・マネジメント検定試験のⅡ種とⅢ種を受検する際の、おすすめのテキスト・問題集・参考書について書きたいと思います。
■Ⅱ種ラインケアコース専用
(1) 『スッキリわかる メンタルヘルス・マネジメント(R)検定試験 II種ラインケアコース テキスト&問題集』 ★★★★★
テキストと問題集が１冊にまとまった書籍です。
もし「Ⅱ種で１冊だけ本を買って合格したい」のであれば、この本を購入し、繰り返し勉強すれば、合格可能です。
私が受検した頃には本書は出版されていませんでしたが、現在、Amazonでは本書がベストセラーになっていて、レビューも良いようです。
(2) 『メンタルヘルス・マネジメント®検定試験II種(ラインケアコース)重要ポイント&問題集』 ★★★☆☆
テキストと問題集が１冊にまとまった書籍です。
私が受検した頃には、テキストと問題集が一体となった本はこの本しか出版されていませんでしたが、Amazonでは、(1)に書いた『スッキリわかる メンタルヘルス・マネジメント(R)検定試験 II種ラインケアコース テキスト&問題集 第2版』の方がベストセラーになっていて、レビューも良いようですので、どうしても気になる場合は、実際に書店に行って、自分にはどちらが合うか、見比べた後にどちらかを購入すると良いと思います。
(3) 『メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキスト Ⅱ種 ラインケアコース〔第５版〕』 ★★★☆☆
Ⅱ種ラインケアコースに合格するだけの目的であれば、公式テキストの購入は必須ではありませんが、購入する場合は、最新版（第５版）を購入するようにしてください。
問題のほとんどは公式テキストから出題されるのですが、テキストは約400ページ弱あって、どこが重要なのかが分かりにくく、最初から読んでいくと、挫折すると思います。
公式テキストのおすすめの読み方は、過去問題集を併用して購入し、過去問での出題箇所を公式テキストのどこのページに書いてあるかをマーカーで線を引いたのち、２回目に読む際には、マーカーの引いてある箇所を中心に復習するのが良いと思います。
(4) 『メンタルヘルス・マネジメント検定試験II種ラインケアコース 過去問題集』 ★★★★☆
Ⅱ種ラインケアコースに合格するだけの目的であれば、過去問題集だけを繰り返しやれば、過去問と同じような問題、類似の問題が出題されますので、合格圏内に到達可能です。
ただし、過去問によっては、過去の公式テキスト（第４版）を元に出題されたものも混ざっていると思いますので、数値等が異なっている可能性があります。勉強する際には、公式テキスト（第５版）に掲載されている数値を覚えるように注意しましょう。
過去問はできる限り最新年度のものを購入した方が良いのですが、出題傾向が急に変わるものではありませんので、仮に前年度のものを持っている場合は、毎年買い替えるほどのことはありません。
■Ⅲ種セルフケアコース専用
(5) 『改訂3版 メンタルヘルス・マネジメント®検定試験 III種(セルフケアコース)重要ポイント&問題集』 ★★★☆☆
テキストと問題集が１冊にまとまった書籍です。
もし「Ⅲ種で１冊だけ本を買って合格したい」のであれば、この本のようにテキストと問題集が１冊にまとまった本を購入し、繰り返し勉強するという方法もありますが、解く問題数が不足する可能性がありますので、別途、過去問等で補った方が安心だと思います。
(6) 『メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキスト III種 セルフケアコース〔第5版〕』 ★★★☆☆
Ⅲ種セルフケアコースに合格するだけの目的であれば、公式テキストの購入は必須ではありませんが、購入する場合は、最新版（第５版）を購入するようにしてください。
(7) 『メンタルヘルス・マネジメント検定試験III種セルフケアコース 過去問題集』 ★★★★☆
Ⅲ種セルフケアコースに合格するだけの目的であれば、過去問題集だけを繰り返しやれば、過去問と同じような問題、類似の問題が出題されますので、合格圏内に到達可能です。
ただし、過去問によっては、過去の公式テキスト（第４版）を元に出題されたものも混ざっていると思いますので、数値等が異なっている可能性があります。勉強する際には、公式テキスト（第５版）に掲載されている数値を覚えるように注意しましょう。
過去問はできる限り最新年度のものを購入した方が良いのですが、出題傾向が急に変わるものではありませんので、仮に前年度のものを持っている場合は、毎年買い替えるほどのことはありません。
■Ⅱ種・Ⅲ種共通
(8) 『安全衛生教科書 メンタルヘルス・マネジメント(R)検定II種・III種 テキスト&問題集 第3版』 ★★★☆☆
Ⅱ種とⅢ種の範囲で、テキストと問題集が１冊にまとまった書籍です。
もし「１冊だけ本を買って合格したい」のであれば、この本のようにテキストと問題集が１冊にまとまった本を購入し、繰り返し勉強するという方法もありますが、解く問題数が不足する可能性がありますので、別途、過去問等で補った方が安心だと思います。
(9) 『サクッとわかる! メンタルヘルス・マネジメント検定II種・III種テキスト&問題集』 ★★★☆☆
Ⅱ種とⅢ種の範囲で、テキストと問題集が１冊にまとまった書籍です。
もし「１冊だけ本を買って合格したい」のであれば、この本のようにテキストと問題集が１冊にまとまった本を購入し、繰り返し勉強するという方法もありますが、解く問題数が不足する可能性がありますので、別途、過去問等で補った方が安心だと思います。
▶メンタル・ヘルスマネジメント検定（Ⅱ種・Ⅲ種）受検結果
第23回（2017年）のⅡ種ラインケアコースとⅢ種セルフケアコースをダブル受検し、無事、両方とも合格できました。
▶（参考）Ⅰ種マスターコースについて
メンタルヘルス・マネジメント検定のⅠ種マスターコースにつきましては、以下の別note記事で合格法・勉強法・おススメの参考書等を書いていますので、もしよろしければご覧ください。
以上、少しでも皆さんの勉強の参考になれば幸いです。
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