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内定式から1年たった現在、思い出した就活の話。

こんにちは。お久しぶりです。社会人となり半年が経ちました。

そして、気づくと内定式から1年たっていた。スマホの写真アルバムを見た時気付かされた。
その時から髪も少し伸び色々あった1年だったなとつくづく思う。

内定式のついでに観光

なんやかんやで今の仕事は順調に進んでいる。新卒特有の会社辞めたいみたいなこともあまりなくて良いし...?特にハラスメントなどもなく、むしろ信頼出来る上司と同期、働く仲間がいて支えられている。

なんだかんだで満足の就活に終わったのだが、僕はかなり遅くに内定を頂いた。大学4年の8月頃だったような。それまでがむしゃらに就活をしていたが1社からも内定が出ず内心焦っていた。

鞍馬山

そんな時に父親から一言
「就活困ってないか?まだ内定が出なくて焦るのもわかるが参考までに30年以上の社会人経験を30分聞いているだけでいい。」

できることなら実家に帰って会うついでに聞くのも良かったが就活と単位取得で忙しく、zoomで聞くことにした。

父は割と優秀な人で大学も頭がいいところ出身、会社も割と大手といった感じであった。
そして、30年前の就活なので今とは全然違い、アプリやオンライン面接などは当然なく、それらの対策方法も父は知る訳もなく、ただ、昔の就活は就活解禁日に新作iphoneのために並ぶ人のように大手企業の本社前に列ができ、多くの就活生が会社に直談判面接のため履歴書を持っていく、という面白い話は聞けた。そこで会社の人に気に入って貰えた人はその場で面接をするらしい。
そして、そのチャンスの場で熱く語り、採用を勝ち取るらしい。
父もまた、今で言う'ガクチカ'のように、アメリカ横断の話をしたという。
僕は生まれてこのかた海外に行ったことがないので想像がつかなかったが、昔の就活戦争、就活ゲームの様子を知ることが出来た。

僕は父親が優秀な人で会社でも部長?課長をしていたことや採用活動も経験したことがあるときいていたのでずっと会社の中をスーツで歩き回る姿を想像していたのだが、意外にも現場で作業もしたというのを聞いて驚いた。文字通り汗水垂らして働いていたことを知り、衝撃を受けた。父は2社程勤めたことがあり、1社目は大手、2社目は大手の子会社だった。2社目の話で父は採用活動をしていた時、漢字も書けない大学生いわゆるFラン大学生を採用し、共に仕事をしたことがあったのだが、やはり父は優秀なので仕事中笑ってしまうくらい頭が悪く、その社員には困ったが、一緒に仕事を頑張り、ついには元の大手会社でそのFラン大学生だった彼とまた仕事をすることになったのだという。巡り巡って何が起こるかわからない、なんて話を聞いた。

就活中は何度も「自分に合う企業は必ず見つかる、出会える」と言ってくれた。
もちろん、就活のテクニック的なことも教えてもらったが、結局は運なところもあり、結局僕は今の企業で働くことができている。

面白い就活話を聞けて満足ではあったが、僕は就活しいては社会全体について疑問に思うことがあった。
そのまま父に伝えた。

「風俗やホストも社会に、人に貢献しているが、なぜダメなのか。」

就活中の僕も名がある企業じゃなくとも社会に役立っていたらその企業でもいいと思っていた。

父は唸り考え込んだ。

何となく答えは自分でも知っていたのかもしれないけど、父はこういった。
「もちろん、この世に、正統であれば社会貢献していない企業や職はない。ただ、そういった水商売はダメだ。理由はその業界に足を突っ込んでしまったら次の企業で採用が難しくなるかもしれない。社会全体的に見てもまだ、そういった職には偏見があり、信用を失いかねない。また、仕事内容もお酒を大量に飲み、昼夜逆転。これでは健康的にも良くない。どれだけお金を稼いでいても信頼を失うこと、体調を壊しかねないことは良くない。」

間違いなかった。正論だった。
でも僕はそんな正論聞きたかったのか。
僕は、あらゆる職の偏見を取り除いて、公平に自分に合うまだ見ぬ職を探したかったのかもしれない。
ホストに関しても、ルッキズムの助長に聞こえるかもしれないが、みんなの周りにも美男美女はいるはずだ。その人たちはその容姿で少なくとも周りの人間を幸せにしている。それを大きく捉えれば社会貢献している、そう言えないだろうか。
俗系ビデオ業界もそう。この業界がなければどれだけ多くの人が困るのか。むしろこの業界があるからこそそういった性犯罪や性被害が及ばないでいるのではないかと。
もちろんこの業界があってもなくても犯罪するやつはするし、しないやつはしないと言ってしまえばそれまでだ。

でも僕は社会全体が1部の職業を否定、ないし差別する風潮が少し嫌だ。実際に蔑まれて苦しい思いをしている人を見たわけではないし、そもそもそういうところで働く人は自分の仕事に誇りを持っていて、そんなに自分の職に劣等感など持ち合わせてないのかもしれない。それはそれで良いのだが。

僕は1度元交際相手にホストになりたい(バイトをしたい)と言ったらものすごい勢いで大反対された。理由は教えてくれなかった。

僕は毎日働いて社会貢献している電車の車掌さんように、ホストも社会貢献していると思っていた。

「誰かの役に立ちたい」

方法は違えど、その目的はどんな職にも共通していると思っていた。

でも違ったみたいだ。

もちろん、ホストには誠実に働いている人がいるかと言われるとそうではないことも知っている。

「誰かの役に立ちたい」「いつも来るあの子の癒しになりたい」そんなことを本気で思いながら働くホストが一人でもいると、僕は信じたかったんだ。

誇りを持って働く人が1人でもいたなら、そんな社会的な偏見のせいで悪く言われるのは悲しいことなのではないか?

これはホストに限らず、僕の今の職にも少し関わることだから尚更深く考えてしまったのだ。
やはり飲食と言ったら、やれ「ブラック」だの、「誰でも出来る」だの、、「社会的偏見」をかこつけて言う人はいる。どんな職が良くて、どんな職が「底辺」で、どんな企業が良くて、悪くてなんてことはあるのだろうか。底辺職種で働くやつが全員「底辺」だから蔑んでいいのか。
これまで「社会的偏見」を直に感じることは何度かあった。しかし、共に同じ職をする会社の仲間やその業界に勤める人達を見てもそうは感じない。彼らは、僕らは必死になって「社会貢献」を日々取り組んでいる。少なくとも僕は今の仕事に誇りを持って取り組んでいる。

僕は結局就活でこの1社しか内定が出なかったから他の企業に勤めてたらどうだったかは分からないが、「偏見」で企業またはその人自身を見定められ、判断されるのは気持ち悪く感じる。

「就活失敗」なんて言葉、この世に数多の職業がある中、相当なブラック企業とかでない限り、使われるべきでないと思うし、先程も少し触れたが、就活は何が起こるか最後まで分からない、もっと大きく捉えて人生何が起こるか分からない。いい人生にするも悪い人生にするも自分次第、運次第であり、失敗のように見えても、続けていくうちに嬉しい事が起こるかもしれない。

実際に今僕は内定から1年経ち、今の仕事に誇りを持っているし割と好きでやりがいも感じつつある。

内定式から思い出した、僕の就活の話。

まだ就活を続けている人がいるかもしれないが、とにかくあなたに合う企業は絶対現れるはずなので諦めず続けてほしい。

また社会人として1年がたったら心情の変化もあるだろうから何か書こうと思う。

追伸

ちなみにうちの会社は新卒が1年経ったら社員旅行で海外に行っていたみたいだが、コロナ情勢も考えて、白紙になった代わりに旅行商品券、クーポンをもらった。

次の平日連休に備えて旅行計画でも立てようか。

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